フロントナックル周りOH その3
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
★ |
作業時間 |
12時間以内 |
1
フロントナックル周りOH その2 の続きです。
最近暖かくなって蚊が出てきたので蚊取り線香を焚きながらの作業。
夏の匂いですね。
BMW純正ホイールのセンターキャップが良い仕事をしています。
2
前回ナックルを固定していたボルトが全て外れました。
ナックル裏のナックルシール周りの半円になってる金属製のリテーナーやカバーは外して清掃、フェルトのパッドは千切れたりしてなければ清掃して再利用、シリコンっぽいナックルシールは無条件で交換します。
自分のはナックルシールがズタボロになって原型を留めていませんでした。
3
そして上下のキングピンを外すとナックルが外れます。
キングピンが外れにくい場合はドライバー等で軽く煽るなりして取ります。
ナックルを外す際に下のキングピンベアリングが落ちてくるので、交換しないなら落とさないように気をつけて外します。
4
今回のデフオイルオイル漏れの根元であるドライブシャフトオイルシールを外します。
外す前にどのくらいまでオイルシールが入っているか確認してから外した方が後々楽です。
圧入されているので基本素手では無理です。
シールプーラーなる工具をオイルシール内側に引っ掛けて煽ると簡単に外れます。
以前は車高調の調整に使うフックレンチの爪を引っ掛けて外していました。
5
キングピンベアリングのアウターカラーを上下外します。
アウターカラーのフチに段差が必ず段差があるので、その段差を左右均等に貫通のマイナスドライバーで周りを傷付けないように叩くとちょっとずつ浮いてきます。
一部だけ叩いてるとカラーが傾いて抜けにくくなるので左右調整しながら真っ直ぐ抜けるようにするのがコツです。
アウターカラーは圧入されているのでまあまあ強く叩かないと外れません。
ここまでバラしたなら普通はついでに交換した方が良いと思いますが、キングピンベアリングを交換しない場合はこの作業は不要です。
ナックルをバラさないでキングピンだけ抜いてナックルを強引にズラしてベアリングだけ交換するやり方がありますが、それだとアウターカラーを交換出来ません。
アウターカラーの状態が極めて良好なのが確認出来ていればそれでも良いと思いますが、ベアリングもダメならアウターカラーもダメというか、カラーと本体セットで1つのベアリングなので、ボロいカラーに新品のベアリングを組み合わせた所でベアリング本体の寿命が縮むだけなので、極力そういう横着はしないでちゃんとバラしてアウターカラーも交換した方が良いと思います。
因みに新品のキングピンベアリングには新品のアウターカラーが付属しています。
6
左が取り外したカラーで、右が新品ではありませんがまだ生きてるカラーです。
右の状態ならベアリングだけ変えても大丈夫かもしれませんが、左のカラーは錆びと磨耗で当たり面がガタガタになっているので、こんな状態のカラーのままベアリングだけ新品にしても無駄だしベアリングもすぐガタガタになります。
7
ついでに外したベアリングです。
左が取り外したベアリングで、右は新品ではありませんがまだ生きてるベアリングです。
左はコロ自体が錆びてガタガタになっているのとコロを固定しているガイドも磨耗してもはや仕事をしていません。
コロも何個か外れていました。
左はガイドが磨耗してコロが遊んでいるのでインナーカラーも遊んでしまいベアリングの芯が出ていないので全体としてガタが出てしまいます。
8
これでバラす作業は完了です。
今回はいつのグリスだかも分からないグリスを打ち替えるのもOHの目的なので組む前にバラした部品を全て清掃します。
この作業が1番時間がかかります。
電動で洗浄液が循環する洗浄台があればかなり捗るんですが、財政難でそんなモンは買えないし場所も無いのでパーツクリーナーと100均のキッチンペーパーをフル活用して清掃しました。
パーツクリーナーは片側で1本使うと思っておいた方が良いです。
フロントナックル周りOH その4 に続きます。
次回から組み付けに入ります。
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