2014年06月24日
今夜三回目のちょい怖話
昔、住んでいた家での話。
真夜中。
ふと目が覚めたのだが、
何か妙に視線を感じたというか、"見られてる"感じがして
真っ暗な部屋の中をゆっくり見た。
部屋の西側に、割と大きな本棚があったのだけど
その本棚を覆い隠す様にして、
血まみれの大きな顔が鎮座していた。
半分白目を向き、やたら白い肌はかなりむくんで、
肉と肉の間に血が流れ込んでる。
しかし、次の瞬間あっという間に消えた。
…何だったのだろう。
それから、何日か経った或る日。
霊感の強い先輩に、何気なくこの事を話してみた。
ところが、普通のリアクションしかされない。
まぁ、先輩にとっては別段怖い話ではなかったのかも知れないし、
僕もいちいち話すことは控えた方がいいのかな。
そんな風に解釈して、その場はそのまま過ごした。
それから何ヶ月か過ぎた頃。
その先輩と会った時に、この時の話になり、
おもむろに先輩が、
「いやぁ、オマエと会えてホッとしたよ」
と言う。どういう意味だろうと思い、訊いてみると、
とてつもなく大きい顔を夜中に見るのは、
それを見た人の死を表すんだという。
あの時、先輩が普通のリアクションをしたのは、
何も思わなかったのではなく、寧ろ本気で怖かった為、
平静を装っていただけなのだという。
そういえば、あわや大きな交通事故に
巻き込まれそうになった事がある。
夜中、車で一人で出かけた時のこと。
信号待ちをしていた。
対向車も後続車もなく、交差点には僕のクルマだけ。
すると、僕のクルマのずっと後方から、
一台のクルマが来る。
ミラー越しに確認していただけだが、10tトラックくらいの大きさだ。
ぐんぐんライトの光が近づいてくるから、かなり速度を出している。
というより、暴走に近い。
とても赤信号の交差点に近づく速度ではない。
僕のクルマのブレーキランプは正常に点灯してるから、
赤信号どころか、俺のクルマにも気付いていないようだった。
っていうか、僕と同じ車線を走ってきてる。
速度はさっきより明らかに上がってる!走行音がすごいのだ。
やばい!ぶつかる!逃げなきゃ!!
でも、逃げたらダメな気がした。何でだろう。
僕はフットブレーキを力いっぱい踏み、サイドブレーキも引く。
ハンドルにしがみつき、ミラーに映るトラックの影をにらむ!
仮に衝突しても、電柱へ押しつぶされる事だけは避けなければ。
ルームミラーにトラックのライトの光が充満し、
もうだめだと観念した瞬間、本当に大袈裟でなく、
寸でのところで、トラックは急ハンドルを切り、
ギャンッと轟音を響かせながら、赤信号の交差点を突っ切り、
そのまま猛スピードで走り去っていった。
運が悪けりゃ、完全に巻き込まれてた。
もし、ヘタに隣の車線に逃げ込んでいたらと思うと、
今思い出しただけでも、ぞっとする。
それから、また別の或る日。
街の中で仕事中(無論昼間)青信号になったので、
横断歩道を渡ろうとして、2〜3mほど歩いた時に、
1台の真っ赤なクルマが、俺の1mほど手前を
猛スピードで突っ切っていった。
走って渡ろうとして、やめたのが幸運だったらしい。
不思議だったのが、仕事仲間の人たちと何人かと一緒だったのに、
誰もそのクルマに気付かなかったのだ。
今のクルマ危ないナァとぼやくと、皆「え?」という顔をする。
あんなに猛スピードで突進してきたのに、何でだよ?!
…と、まぁそんな事があったので、
先輩の話も、素直に聞けたのでした。
今夜は三話続けて、ちょい怖話を
お届けいたしました。
長くなって、ごめんなさい(^_^;)
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Posted at
2014/06/24 22:00:13
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