こんな記事を目にした。
家族が亡くなった後の「手続き地獄」早わかりカレンダー
地獄とまでは言わないけれど、
できれば事前に知っておいた方が良い。
何も知らずに家族に不幸が起き
調べながら手続きをするのは
大事な人間を亡くした身には、あまりに心身の負担が多すぎる。
ちなみにこの「カレンダー」にあるのは基本中の基本で、
そのほかに故人によってやらねばならないことは増える。
私の母の場合は事業をしていたので
商工会議所や不動産屋や社員への退職金、
経営を相続しなかったので事業を畳むための帳簿作成など
慣れない作業や手続きも膨大だった。
突貫でめちゃめちゃ経理の勉強したわー(^▽^;
他にも株の買い戻しやなんやと、やったことのないことばかり。
netもない時代に色々調べてこなしていくのはとてもシンドかった。
それらすべてを経理の知識もない23の小娘が1人でやるとか、
今考えると私凄かった褒めてやりたい(>_<。)
そりゃ涙も出ないわ。。。。
生活のために仕事をしながらだから、
日数のかかるこれらの作業をこなしていると寝不足になるし
周囲にはいらないことを言ってくる人もいて
無責任な言葉や態度に傷つけられることも多く
母親が亡くなり独りになって死ぬほど悲しいのに
泣く力も残らないくらい心身ともにボロボロになった。
なんやかんやと口を出す人は居るけど、助けてくれる人はそう居るものじゃない(^^;
親戚だろうと妹だろうと、私任せで知らん顔だ。
支えになってくれたのはむしろ
血の繋がりのない友人知人たちだった。
踏みにじることなく、綿のように、柔らかく守ってくれた。
人が亡くなると、周囲の人間の本性がよくわかる。
小娘だからと騙して金を持っていこうとする人
大変ね、なんでも言ってね、と言いながらいざという時に逃げる人
作法に厳しく泣き崩れるのを赦さない人
今まで見ていたのとは違う顔をたくさん知った。
次から次へとこなさなければならない手続きの多さに疲れて
大事な人を亡くしても全然泣いてあげられなかった。
母はまだまだ亡くなるような年齢では無かったと思う。
だからずっとずっとこの先も生きて
孫の顔を見てその成長を楽しみにしていくんだと思っていた。
大きな病気もしたことなくて、完全に油断していた。
でも、人はたとえ病気に伏せていなくても
突然亡くなることがある。
珍しいことじゃない。
「よくあること」なんですよね。
元気だった私の母が脳溢血で急逝したのも
自分にとっては青天の霹靂だけど世間的にはよくあること。
だから、家族が亡くなったとき取り乱して終わらないように
最後までしっかり、残った人間が人生を畳んであげなくちゃいけないと思う。
私が母亡き後にすべてを完璧にこなそうと頑張ったのは
決して幸せとは言い難かった人生を、明るく必死に生きた母に対して
死後であってもその一生に汚点を残したく無かったから。
もう安心していいよって言いたかったから^^
まぁ、そんな経験があったので
今回この記事に目が止まったわけです。
日本人は特に、亡くなった後の話は縁起が悪いと言って避けるけど
亡くなったら何をしなければならないかとか、
基本の他にやっておくことは何かとか、
ちゃんと家族が知っておくのは悪いことじゃない。
実は、母が亡くなった後これらの雑事に追われて
初めてメニエール症候群になったんですよ。
いきなり倒れて起き上がれなくなって、自宅だったからよかったけど
その体調で手続きを進めるのは辛かった。
書類を書くにも手が痙攣して文字が書けないし、
そのうち自律神経失調症や免疫不全になっていって
数日会社に行けず自分の生活もあやうかっった(^▽^;
この三つの症状はいまだに引きずっていて治らない。
家族の死って、特別なものではなくて
誰にでも訪れるのですよね。
そういう考えが当時の私には足りなかった。
まだまだ若かったし、
母が亡くなったら自分がすべてを背負うことになると全く気づいてなかった。
今は終活とか遺言とか盛んに言われていて、
私も自分がなくなった後の始末をまとめたり終活を始めたりしている。
それと一緒に、このカレンダーも入れておこうと思う^^
逆に、自分が遺されたら、恥ずかしくないお葬式とその後の手続きをするよ^^
大事な人の人生を最後まで汚さずに閉じたいから。
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mind | 日記
Posted at
2019/02/11 22:37:09