見事に雨に降られました(笑)
っていうか、山頂暴風雨(^_^;
夜中じゅう、叩きつける激しい雨と小屋が揺れることもあるほどの暴風にさらされ、標高3000mの小屋に閉じ込められて下界におりれなくなるんじゃないかと思うくらいでした。
小屋へ向かうときも、北岳ピークハントも、3000m超の尾根で痛いほどの雨に叩きつけられ、よろけるほどの風に煽られ。
「いったい何してるんだ私は!」と半ば登山に疑問を感じるほど(^^;
が。
途中からそれすらも楽しくなるほどの開き直り(笑)
だって、標高3000mを越える山の上で、暴風雨に遭うような体験なんて、そうそうないよ?(^_^;
台風に匹敵する最悪の気象条件下でも、常に冷静な判断と行動で
淡々と山頂に立てたのも、良い経験となりました。
極限の状態になると、人は朦朧として判断を過ちやすいです。
それを凌駕する訓練になった。。。というか、むしろ修行に近い山行でした(笑)
実際、ルートをロストした方が何人かいらっしゃいました。
集団で行動すると、人任せになりがちで判断も曖昧になりやすいのかも。
単独で登頂するには、頼るのは自分自身のみなので
かえって良い判断ができました。
ってことで、悪天候のためキタダケソウも間の岳縦走も潔く断念。
登山にとって一番大事なのは、諦める勇気です。
「せっかくここまで来たのだから」といって滑落・大怪我をした方が、
この二日間に3人ほどいらっしゃいました。
自然を相手の闘いに、無理と無茶は禁物ですね。
しかし、南アルプスって、北アルプスに比べてホントにルートがわかり辛い(^_^;
素人向きではないとは思っていましたが、
やはりある程度経験を積んでからで良かったと思います。
初めての山でかなりの悪条件だったけれど、
これまでの登山経験がすべて活かされた気がします。
富士山どころか、まったく眺望の無い山行でしたが、いろいろと発見もありました。
そういう意味では、悪天候での登山でも無駄なことはひとつもなかった。
今度は天候の良い秋登山で、また行ってみたいと思います(^^)
登山記録はこちら(一部編集中)。
■雨の北岳~初めての南アルプス~ (無雪期ピークハント/縦走 / 甲斐駒・北岳)
<追記>
同日おなじルートで下山された方が、二俣の雪渓で滑落、遭難し、
翌日ご遺体がヘリで収容されたと知りました。
私の1時間後に通られたようなので、
年格好から山小屋を出るときにお話した女性と思われます。
その方だけが、帰りの乗合タクシーに乗車しなかった。
夕飯も朝も、同じテーブルで食事をとり、
お茶の淹れ方が上手だと褒めてくださいました。
今でもお顔を思い出せます。
慎んでご冥福をお祈り申し上げます。
関連記事:
http://www.minamialps-net.jp/news_main.php?news_num=954
Posted at 2012/07/09 03:25:44 | |
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山はいいねぇ | 日記