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各地、水害・台風・地震などで被災されている方々に心よりお見舞い申し上げます。




私は他人の不幸に同調したりはしないので

東北の地震の時も、

ヒステリーに心配を声高に叫んだり

知人と連絡が取れないからと

相手の状況も慮らず電話やメールをしまくったりせず

静かに正しい状況を把握することに努めて

自分が何をすべきか、何ができるかをじっと考えた。


被害に遭っている人に必要なのはまず、

水と食料と雨風しのぐ場所（寝床）、できれば電気。

その状況にある人を思えば

スマホに無駄な電気を使わせないために連絡は控える。

充電した途端、大量のメールや通知がきたら困るし。


すぐに駆けつけたいとか物を送りたいという人もいるけど

交通状況がわからない以上迂闊に近寄ったら

救助や復旧に動いているプロたちの邪魔にしかならない。

物を送ったって配達できないのだから輸送会社に迷惑かける。


そのくらい、想像できないかなぁ？


と、当時すごく嫌な気分になった。

不幸に遭った相手のことを本気で心配するなら、

相手の負担になることはしない。

連絡を取ろうとするのは自分が安心したいだけで、

相手の状況を思いやって我慢する覚悟もないなら

友達ごっこしてんじゃねーよと思った。


糞みたいなマスコミに言われる前に

なぜそんな簡単なことに気づかないんだろうね。


それは、無意識に「他人事」だと思ってるから。

我が事と思って頭をめぐらせれば

どうしてもらうのが嬉しいか、助かるか、簡単にわかる。

相手の負担にならないように助けることもできる。


自分が泥にまみれなくても、

なんとなく被災者のために何かしたという満足感で

与えられた「ボランティア」をして役にたった気になり

声高にnetでひけらかすのも、とても違和感を感じる。

私は被災者のために何かしても、誰にも何も言わなかったから。

今話題のスーパーボランティアさんだって、光が当たるまでは

ただ黙々と何十年も人々のために尽くしていただけだと思うよ？



言いたいことはたくさんあるけど、とりあえず、

被害にあった人や身内を亡くされた人にインタビューしてるの見ると

やめてあげなよ、とやりきれないです。

涙ながらに語る被災者を「絵的に映える」と捉える報道の仕方は虫唾が走る。


取材者は、しっかり前取材で裏とりした正しい事実のみを伝えてくれないと。

netで漁った動画を流したり不幸の真っ只中にいる人に喋らせたりと

臨場感を理由に取材者本来の仕事をサボらないでほしいです。

元取材記者として、今の報道には本当に絶望感しか感じない。

全体の質が落ちすぎていて、まともなマスコミマンは育たないと思う。



水害・台風には被災した友人はいないけれど

地震では不自由している友人知人がいるので

今は自分にできる形の支援をしている。

それがどういうことか、わからなければやらなくていいし

何もできなければ信頼できる団体へ募金すればいいと思います。



netではデマもかなり出回っているので

情報の精査は忘れずに。




地球の上に生きている以上、

惑星の地核運動に抗うことはできない。

所詮はマグマという液体上のカサブタに乗っかってるわけだから

そのカサブタの表面の僅かな部分で足掻いても

どうなるものじゃないんだと。

誰も悪くないし、誰にでも責任がある。


3000mの山に登ると

過去の地核の荒ぶる面がよく見える。

天候が崩れれば自然の脅威に為す術ない自分を小さいと感じる。

だから謙虚になる。


地球は鉱物や液体や気体の塊だけど

生き物のように成長や崩壊を繰り返してる。

ヒトは地上を制したかのように振る舞うけれど

自惚れてはいけないと、災害が起こるたびに思う。


災害は怖いものだけど、地球規模では普通のことかもしれない。

都市計画も治水も建物も、

100年に一度の災害に耐えうるように作られていたけれど

そんなもの、なんのものさしにもならないよね。

だからと言って計画した人、作った人を責めるのは間違ってると感じる。
（手抜き工事などは除く）

最新の技術でそれしかわからなかったのだし

周囲もそれで良しとして生きていたのだから。


安心は人に与えてもらうのではなく、自分で作っておくほうがいい。

それは丈夫な家でも頑丈な都市でもなく

もっともっと自分の中に置いておくべき大切なものだと思う。



＊＊＊9/11追記＊＊＊

http://netgeek.biz/archives/126610

もうほんと糞。怒りで声も出ない。