nikaのブログ一覧

会話が途切れて、何も話さないでいた。
とうに散り切った桜の木の下に寝転んで、見慣れた川の流音を聞きながら。
こんな時間は最後かもしれない。でも、精一杯大丈夫なフリをした。

手が届く距離からもうすぐ居なくなるのが分かっていても、何も出来なかった。
これからへの不安や、大切に想う気持ちと、それをもってしても越えられない理由が複雑に絡まって、そのままいつしか何年も経って…もつれた感情を押し殺すしかなかった。
｢そうなっても変わらないよ｣と言うしかなくて。
｢それなら安心した｣と嘯く安堵。
言わなくても考えてる事が分かるから、多分、お互い。

僕は何故か自分の車の鍵のコトを考えていて、不思議に思ってたコトをなんともなしに君に聞いた。

「どして??今、私も鍵のコト考えてたの!」

余程ビックリしたのか、半分起き上がって、質問の答えより先に君はそう言った。

メールを打っている時にその相手からメールが来るような。
電話をしようとしたらかかって来たような"偶然"で。
時々人は、声や言葉にならないところでそんな風にリンクする。

そう言えば、サンルーフが鍵で閉まる事を聞いたのも君からだった。
初めて君とみんなで、夜中、走りに行った時。
どこだったかな?大きな交差点から見えてて、集合場所になったファミレス。
あの頃のままなら…と思いかけて閉ざした。

そしてまた黙った。今度はきっと2人とも意識的に。
言葉なんて俗なものを使ったらこの瞬間が過去になり、忘れてしまう位小さいコトを知っていたから。
もったいなくて、この空気と時間が。今だけでも大事にしたくて。

それでも前に進めないコトを、もう2人は痛い位分かっていた。
ずっと前からそう気付いてしまっていた。
成り行き任せな行く末を当事者で見守る程の余裕はなかった。
少なくとも僕は。時間は有り余る程あるのに。
切ないなんて言葉ではとうてい勝てない位もっとどうしようもないところで現実に負けていた。
果てしなく俗で平凡な現実に。

見限るのではなく、諦めに近かった。
僕はきっと、どうしようもない理由に気付き始めてからずっと手に握っていたピリオドをそこに置いた。
気持ちとベクトルがそっと、でも確実に浮き彫りになった。
この鈍痛にいつまで魘されるのだろう。
失ってから分かることがある。失う前から分かっていたことは?
消化不良の何かが胸を締め付けた。

泣きじゃくれたらどんなに楽になるだろう。
最後に泣いたのはいつ?僕の涙はいつからか枯れ果てていた。
千切れそうな程淋しいのに、まだ強がる自分を嘲笑って心で泣いた。

君の居ない季節の中でも僕はちゃんと歩けるかな?
会いたいと思う気持ちがやがて懐かしさに変わるなら。
幸せになりたくて、それは時に貪欲で…それでいいんだと言い聞かせた。

選んだ道は君との漠然とした幸せより鮮やかに見えた。
仕方ないよって笑顔を作って云えるだけ大人になってしまったことを憂いだりして。
もう片方の手で掴んだ、やがて始まる第3章のプロローグを、今だけ少し忘れても許して。

****************
記憶の中でずっと2人は生きて行ける
君の声が今も胸に響くよ　それは愛が彷徨う影
君は少し泣いた?　あの時見えなかった

MY LITTLE LOVER"Hello,Again～昔からある場所～"

…あれ?タイトルと関係ないブログになっちゃったぞっ(^^;

何人の暖かい手を右手に感じて
どうやって今のあたしが居るのか
時々思い返して
過ぎた時間に少し切なくなったりして
でもそれは感傷なんかじゃない

何も変わらずに居るのはムリで
とても変わってしまうのも仕方なくて
責めたりしないよ
あたしだってきっとあの頃のままじゃない
難しいコトを沢山
誰もが結局受け止めて生きてる

方向性が変わったとか
違う世界に行ったとか
穿ったように云わないで
誰彼にも理解して欲しいなんて思ってないし
それはそれでそれがあたしだから

スキなものはスキでいい
それがどんな形かが問題なだけで
嫉妬するコトでもない
そう言うスキじゃないよ、と
あなたの言ったイミがやっと少し分かり始める
思っているより見た目より
あたしより大人な君の言葉

｢どうしてそんなにやさしいの?｣

そうだって思ったら
自分のせいで少し景色が霞んだ
後ろで誰かがうがいする声がおかしくて泣き笑いした
また行こう　次はここから2人で

幸せになりたいと思う気持ちは
ちゃんとあたしを幸せにする
だから今がある
不安はあるけど躊躇いはない

ぼんやりでも温かくて
久々のメールが実感させる

言霊の力も少し貸りよう
今から未来も『ふたりきり』
ムリなんてしないで
頑張ったりしないで
『根拠のない自信を片手に』(笑)
それ位あなたはポジティヴでいていい

忘れたら叱ってたしなめて
気を付けますって言った回数を覚えてて
溜めないでケンカもちゃんとしよう
もう遠くない

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
うつむく私に　手を差し伸べて
どうしてそんなに優しいの

確かなものさえ　分からないけど
歩みを止めずに生きていこう

♪倉木麻衣[冷たい海]

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

船酔いしました(謎)
やっぱりもう寝よう...(^^ゞ
って、明日こそ掲示板どうにかしなくちゃっ!!

口では何とでも言える。

だから温度のない文字なら尚更、それだけに頼る形なんかで託したりはしたくない。
でも100通のメールのやり取りより、顔を見て話すコトが絶対勝るなんて一概には言えない。…でしょう?

自分のせいでは傷付けたくないと思った。せめて大きな傷だけでも。
毎日の生活の中でも小さな傷が絶えることは無いと言ったあなたを。

車が外を走ると飛び石を受けて不可抗力的に少しずつ傷付いてしまう様に?
どうしようも無いコトを言う、と思ってフト気付いた。

あなたもそう思ったんだ。もう1つのどうしようも無いコトに拘る怖がりなあたしに。
あなたのそれとは少し違っているかもしれない。
でも根底にあるのは、それに関わる事で避け切れなくなる飛び石みたいに小さな無数の傷への怯え。

面倒なやり取りとか、推し量ってみたり、いつも気にしてしまって、どうしても自分のペースが崩れるコトから逃げて、1年はゆうに過ぎる。
言い訳と自覚しながら少しうんざりもして､さりげなく避けて通ってた。
気楽さを選んだ分、独りを余計感じる事から目を逸らしてはいたケド。

「やっぱり…」と言い出しても大丈夫なだけ、どこか距離を置いてみていた。
考えて、よく考えて。自分にもそう言い聞かせていた。
こんなに考えあぐねるきっかけがなかったら、本心も、何も見えなかった。

どこか引きづるような気持ちはもう無かった。
確かめたくて、自分を試したくて探しあの場所。
記憶だけ鮮明で、現実はあの日より確実に鮮やかで、息を飲んだ。
枯れ果ててしまったからだとしても、泣けないのが結論だった。

決めたならやるしかない。意識的に取れる幅があるなら、それを余裕に替えて。
難しいケド出来ない訳でもない。

イイイミで時間が解決するコトもある。ただ待つだけじゃなく、意思で生きるコトで。
...時間と空気が構築していく絆。

迷いながらでも着けばいい。
あたしと同じ道を通って。1人ではこれが最後と少し感傷的になったりしながら。
憂いも喜びも果てしなく続くなら、肯定して迎えて。

待ってるよ、ココで。3回曲がったら辿り着くこの場所で。

そろそろ自覚します?

昨日(笑)桜を見てきました。

少しだけ路駐して、土手沿いで、触って、遅蒔きながら春を。

カセットしか聴けない車で、流してたラジオから流れた曲。
サイドの窓を全開にしても寒くない1日でした(^-^)



『違う街で生まれたから
違う日々を過ごしたふたり
けれどふいに同じ歌を
口ずさむ奇跡をかさね
同じ夢を今は見る

地図もないのにめぐり逢えた
それは愛とそっと信じたい』
(♪BoA/コノヨノシルシ)