2009年04月03日
出版社 / 著者からの内容紹介
密室殺人、完了
完璧に騙せたはずだった
ただひとりの女性をのぞいては
緊迫した攻防をシャープに描く
“同窓会”ミステリー
照明は、点けたままでいいのだろうか?
暗くなっていく時間帯に、入浴時に部屋の照明を消すだろうか。
消さない、というのが伏見の結論だった。
照明のスイッチには手を触れずに、再びドアノブを握った。ゆっくりと引いた。
どん、と音がしてドアが閉まる。
よし。
伏見は一人うなずいた。
久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城(せいじょう)の高級ペンションに七人の旧友が集まった。〈あそこなら完璧な密室をつくることができる〉当日、伏見亮輔(ふしみりょうすけ)は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。何かの事故か? 部屋の外で安否を気遣う友人たち。自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。しかし、参加者のひとり碓氷優佳(うすいゆか)だけは疑問を抱く。緻密な偽装工作の齟齬(そご)をひとつひとつ解いていく優佳。開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった……。
<著者のことば>
「鍵のかかった扉を、斧でたたき壊す」
本格ミステリの世界にはよくあるシーンです。「そうではない」話を書こうと思いました。閉ざされた扉を前にして、探偵と犯人が静かな戦いを繰り広げる。この本に書かれているのは、そんな物語です。対決の立会人はわずかに四人。あなたが、五人目です。
Posted at 2009/04/03 20:57:46 | |
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読書 | 趣味
2009年02月06日
これも映画化された作品です。
話題になると読むというミーハー丸出しですね。
既読《オーデュボンの祈り》よりも読みやすかったかな。
※この作品にはオーデュボンの主人公がチラッと出てくるのですが、私には意味が汲み取れなかった・・・。
しかし最近は図書館様々だな~。
以下アマゾン商品説明より
Amazon.co.jp
半分しか血のつながりがない「私」と、弟の「春」。春は、私の母親がレイプされたときに身ごもった子である。ある日、出生前診断などの遺伝子技術を扱う私の勤め先が、何者かに放火される。町のあちこちに描かれた落書き消しを専門に請け負っている春は、現場近くに、スプレーによるグラフィティーアートが残されていることに気づく。連続放火事件と謎の落書き、レイプという憎むべき犯罪を肯定しなければ、自分が存在しない、という矛盾を抱えた春の危うさは、やがて交錯し…。
著者は、新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『オーデュボンの祈り』で言葉を話すカカシを登場させ、『陽気なギャングが地球を回す』では、特殊能力を持ったギャング団一味を軽妙なタッチで描いてみせた伊坂幸太郎。奇想天外なキャラクターを、巧みなストーリーテリングで破綻なく引っ張っていく手法は、著者の得意とするところである。本書もまた、春という魅力的な人物を縦横に活躍させながら、既存のミステリーの枠にとらわれない、不思議な余韻を残す作品となっている。
伊坂流「罪と罰」ともいえる本書は、背後に重いテーマをはらみながらも、一貫して前向きで、明るい。そこには、空中ブランコを飛ぶピエロが、一瞬だけ重力を忘れることができるように、いかに困難なことであっても必ず飛び越えることができる、という著者の信念が感じられる。とくに、癌(がん)に冒されながらも、最後まで春を我が子として支援する父親の存在が、力強い。春が選んだ結末には賛否両論があるに違いないが、「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」と春に語らせた著者のもくろみが成功していることは、すがすがしい読後感が証明している。(中島正敏)
Posted at 2009/02/06 11:28:52 | |
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読書 | 日記
2009年01月24日
この作品も映画化されて話題になっていたので読んでみましたが・・・。
正直描写が細かすぎて辛いです。
お子さんがいらっしゃる御両親が読むといっそう厳しく感じるのでは・・・。
正直この国に生まれて良かったと思ってしまった。
(フィクションでしょうが、どこまでがそうなのか・・・。)
個人的には小説にエンターテインメント性を求めるので、この作品はちょっとキツ過ぎました。
内容(「BOOK」データベースより)
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貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、涙すら涸れ果てていた…。アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作。
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Posted at 2009/01/24 18:45:55 | |
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読書 | 日記
2009年01月24日
2008年10月からの連続TVドラマで放送された【チームバチスタの栄光】が面白かったので読んでみました。(その前に映画化もされてましたね。)
登場人物の白鳥=仲村トオルのイメージになってしまってたので本読むと違和感があります。本ではふとっちょ中年なんですね。
このあともまだシリーズ化されてるので機会があったらまた読みたいです。
内容紹介
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第4回「このミス大賞」受賞作で300万部を突破した大ベストセラー『チーム・バチスタの栄光』の続編が登場します。大人気、田口・白鳥コンビの活躍再び! 今度の舞台は小児科病棟。病棟一の歌唱力を持つ看護師・浜田小夜の担当患児は、眼の癌――網膜芽腫の子供たち。眼球摘出をせざるをえない彼らに心を痛めた小夜は、患児のメンタルケアを不定愁訴外来担当の田口公平に依頼し、小児愚痴外来が始まった。
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Posted at 2009/01/24 18:34:12 | |
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読書 | 日記
2009年01月24日
最初ちょっと読みづらかったですが後半はさっと行けました。
内容(「BOOK」データベースより)
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コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?卓越したイメージ喚起力、洒脱な会話、気の利いた警句、抑えようのない才気がほとばしる!第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伝説のデビュー作、待望の文庫化。
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Posted at 2009/01/24 18:24:48 | |
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読書 | 日記