2011年03月22日
2011年3月11日は、きっと忘れられない日になるでしょう。
被災者の皆様、心よりお見舞い申し上げます。
で、私たちに出来る事という事で…
ウチの会社(業界団体)では、緊急支援車両を47台、東北地方に送りました。
土曜日、日曜日に分けて出陣、2日掛けて到着。
今日から現地で支援を行っています。
支援の内容はコチラに取材されました↓
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20110320/201103200849_13333.shtml
皆さんには汚い話かもしれないですが…
感染症も広がってきて、死活問題なんです。
その段取りのため、後方支援隊(情報収集係)の僕は、先週月曜から休み無し、連続16時間労働のぶっ通し。
もちろん3連休は消えました。
東海北陸~北陸道~磐越~東北道と、緊急車両として行ったのですが、とにかく「ガス欠」という見えない敵との戦い。
高速を走るなんてあり得ないクルマばかりなので、高速燃費なんてさっぱり不明。
さらに軽油車ばかりなのでガス欠したら最悪の事態。
北陸道からは給油制限がかかり、緊急車両ですら入れられない。
いつどこでガス欠になるか分からない。
とにかく高速のSA・PAに電話をかけまくり、情報収集して部隊を進めて、給油ポイントで給油させて…
無事、全車満タン状態で現地まで送り届けました☆
よくやったなぁ、自分…
疲労、睡眠不足、ストレスで、この1週間で5キロ痩せましたさ。
あらゆる疲労回復手段を使いましたが、マジで倒れる寸前です(ノД`)
しかし、福島原発に向かったハイパーレスキューの富田隊長の会見を見て…
「申し訳ない」の言葉に、思わずもらい泣きしました。
彼らはもちろん、原発に立ち向かう皆さんは英雄です。本当に尊敬します。
彼らの頑張りに比べたら、僕なんてちっぽけなモンだなぁってつくづく思いました。
で、今思うのが…
買い占めをしてる連中、デマメールを送って喜んでる連中…彼らをちったぁ見習え!!!!!
批判をするのは簡単だけど、問題に真っ正面から立ち向かう彼らの姿を見て、何も思わないの?
当たり前のように電気が点いて暮らせる事が、どれだけ幸せな事か。
今までどれだけ平和ボケしてたか。
あいまいな情報に過剰反応するマスコミ、広告をほぼ自粛してACのCMだけになったテレビ界など。
あまりやりすぎると、日本経済が停滞してもっと大変になります。
そして過剰な報道は、児童心理に悪影響を及ぼす事も忘れないでほしいです。
節電と言ってますが、東海以西で言うと、60Hz地域で支援できることは限られてます。
(長野にある、2カ所の変周波数機?経由でしか送れないので)
でも、身を削ることなく、出来る限りの事はしたいと思います。
義捐金も一つですが、「買い占めをしない」のも被災地に物を送るための支援です。
今、乾電池や水を買ったところで、災害が来たらほとんど役に立ちません。
それより何より、イベントなども必要以上に中止せず、やれることは出来る範囲でやればいいし。
お金を回さないと、会社やお店はどんどん潰れます。
日本がネガティブな方向に向ってしまう。
これが一番怖いです。
とまぁ、長々と書きましたが…
自分に出来る事、救援支援の第一歩は達成したかなって思ってます。
少しでも、被災者の方の役になりますように…
Posted at 2011/03/22 00:10:09 | |
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2011年03月02日
岐阜県発のスバル車チューニングメーカーと言えば、ゼロスポーツ。
昨日、倒産の発表がありました。
県内の注目ベンチャー企業だっただけに、地元紙では大きく取り上げられていました。
多くが、残念だ、地元発のEV事業を応援してたのに…と。
…ええっと、ちょっと待って。
倒産した原因を、ちょっと深く見てみましょう。
今回倒産した最大の要因は、郵便事業会社に納入するはずだったEV車が、納期までに納められず
契約解除され、挙げ句の果てに違約金を求められた事にある、とありました。
年間売り上げは5億円で、参考までに2010年は2億円の赤字。
そして現時点での負債総額が約11億。
そこに7億の違約金ときたら、もう倒産するしかないでしょう。
僕がもう一つ注目したのは、ゼロのEV郵便配達車生産計画。
来年の3月までに1000台作る予定だったらしいです。
単純計算すると、仮に月21日稼働とすると、1日4台のEV車を作らなければいけません。
それを、従業員70人の会社で、です。
もちろん、70人全員が製造部門じゃないだろうし、ゼロの計画だった
サンバーから燃料タンク、エンジン取り外し→モーター組み込み
なんて手間のかかる事をやってたら
実現が難しい事は手にとって分かります。
人工計算、工程管理をどのように考えてたのか、疑問でなりません。
…なんでも、郵便事業会社は当初、三菱から納入する予定だったのを土壇場でゼロがもぎ取ったとか。
郵便事業会社は、ベンチャー企業に求発注するリスクの大きさを分析しきれなかったのか?
それとも、ただ金額の話で決めてしまったのか…謎。
もう一つは、去年の時点で既に大赤字を出していた事。
これは、顧客離れの大きさが物語っているかと。
言い方は悪いですが、いくら地元とはいえ、僕はゼロは好きじゃありませんでした。
いわゆる、高飛車セールス。
カッコだけのアーシングケーブル、外注のオイルを自社開発ブランドとして万単位で売ったり。
何をするにも工賃を取るし、そして高い、完成品のクオリティはイマイチ。
MT&デフオイルの交換工賃とか、電話で聞いてビックリしました。
そして客を選ぶ傾向にあったと感じてます。
確かに、熱烈なファンがいたのも事実。
でも、年々減っている事と、アンチが多くなってる事も肌で感じてました。
そこの減収をEVゴルフカートの収益でまかなおうとした判断は正しかったかもしれません。
しかし、残念ながら組織の層の薄さ(回転率が早い)が足かせとなっていた感が。
営業も現場も深夜まで仕事をして、皆ボロボロだって聞いた事があります。
スバルのチューニングメーカーが1社減ったのは残念です。
が、一企業として見たとき、今回の成り行きは納得をせざるを得ない部分が多いのが本音。
ゼロで精一杯頑張っていたエンジニア達に、他で再び活躍する場があることを願うばかりです。
…アンチの若造が偉そうな事言ってスイマセン。
でも、一言言いたかったので…
Posted at 2011/03/02 23:15:23 | | 日記