体感的に今年の秋っていつでしたっけ? と言うのが個人的な印象。
秋深まるはずの10月以降、休日と荒天がダダ被りしていくうちに11月半ばに一気に真冬化。とはいて11月最後の3連休はなんとか天候が回復したので、プチ遠征。

岡山県総社市にある鬼ノ城。
以前より訪れたいと考えていた場所の一つ。ルート的には岡山道の総社I.C.を降りて15~20分程度走れば鬼ノ城ビジターセンターに到着します。砂川公園を過ぎたあたりから、なかなかに細い道になります。ビジターセンターまで往復するマイクロバスの運行とかち合ったせいで、すれ違いに苦労しましたよ…。
紅葉だけが目的なら、砂川公園だけでお腹いっぱいになれそうでした。
道路脇、およびそこから見える範囲だけでも相当に良い風景でしたので。
ウォーキングコースがいくつも設定されていますが、今回は初見と言うこともあって無難に「鬼ノ城」コースを選択。

西門から南、東へと反時計回りに進んだんですが、なぜか前から人はくるけど誰にも追いつかない、追い越されない不思議体験。時計回りがスタンダードなのか?
いくつか再現されたところがありますが、一番有名と言うか最大の見せ場はいきなり最初にやってくる西門。


鬼ノ城山にそびえたつ城壁と門はなかなか迫力があります。
結構な山の中なんですが、これどうやって復元資材とか持ち込んだろう…?
それ以上に疑問なのはこの復元状態。そもそも鬼ノ城は神籠石系城跡。おもいっきり大雑把にいえば、具体的には何もわからないお城ってことになります。
なので復元された城門も実態とどれだけあっているかはかなり疑問ではないかと。
城主や縄張りした人はおろか、そもそも成立年代すら7世紀後半では? ってぐらいな代物。正確な復元なんてできるわけがない。
正確な記録がないので「この記述と違うじゃないか」とかっていう変なマニアの突っ込みがないのが楽ですね。突っ込む元ネタ資料がないんですから(笑。
こちらも西門付近から。

条件が良ければ四国の屋島や讃岐山城も見えるらしいですが、この日の天候でも山陽道は一望できます。
朝鮮からの進行に備えた城の一つでは? という見地からすればわからんでもない立地条件。ただ、ここから出撃して近畿に向かう敵に横やりを入れるのかと思うと、結構大変ですね。
南門から東門を経由してさらに東へ進むと、東側の観光スポットである「屏風折れの石垣」へ。

画像に移っている観光客のたっている場所は石垣のほぼ端っこ。なのであそこから先は何もないので足を滑らせたら良い感じに大事故になります。
某T田城がすっかり観光地化してしまったので、こういう本格的雰囲気を味わえる城塞として貴重。いらん観光地化はしないでほしいのがマニア心ですが、鬼ノ城はこれでもかなり観光地化が進んだんですよ。昔はビジターセンターなんてなかったですし。
屏風折れの石垣を過ぎると、と言うか鬼ノ城の北半分はこれまで歩いてきたのとはちがって、展望らしいものはなし。
そりゃ山の北側は広い意味での中国山地。山しかありません(笑。
北門と礎石建物群を確認しつつ、山道を進んでいくと西門のそばにある鬼ノ城山頂に到着。

なかなか立派な紅葉を確認。
案内板では1時間30分と書かれていたコースですが、写真をバシバシとりながら2時間ほどかけて走破。
防寒用にもっていったマフラーは身に着けず、途中で上着も脱いでシャツの袖もまくってほとんど真夏スタイルに近い格好で歩きました。観光客はそれなりに山登り、とまでいかなくてもハイキング的な格好をしていましたが、ガイドさん風の人たちはTシャツで歩いてました。
歩いている限り、日の当たらない北半分でも半袖で十分行けたし(笑。
なんにせよ、城めぐりと紅葉狩りをダブルで楽しめるなかなかのスポット。
他のコースも見て回りたいので、再度の攻城戦を行いたい。
今回は水分のみ携行したけど、移動距離を延ばすとなると携行食料も追加で必要かも。あと、こういう場所ではトイレは最重要確認事項であります(笑。
Posted at 2014/11/30 20:01:42 |
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