
さて、レポート第二弾はマツダ CX-5になります。
今回検討対象としたのは、CX-5 AWD プロアクティブ XD
2.2ディーゼルエンジンのAWDのグレードグレードです。
このKF型になるKE型については、デビュー当時試乗した事があるのですが、KF型は今回初試乗です。
今となってKE型を振り返ると
・デザインは現行KF型より好みかも
・2.2ディーゼルのするすると車速を伸ばす感じがいい。
・ソウルレッドメタリックは素晴らしい!
と言う印象がありましました。
さて、2代目となった現行 KF型はいかがでしょうか?
【試乗前の感想】
・北海道内で、道南の渡島・桧山地区以外のディーラーは、全て「北海道マツダ」と言う事で、転勤しても、殆どが「自分が購入した販売会社」と言う事になるので、購入後の転勤も安心(転勤が多いので)
・デザインは先代KE型の方が好み、KF型はデザインのために無駄にノーズを長くしている(フロンドオーバーハングが長い)ように感じる。
・外装・内装共に高級感を感じる。対抗できるのは、VW ティグアンとトヨタ ハリアー位。
比較検討中のSUVの中ではトップクラス。
・装備の充実度及び構成が良い。
中級グレードでもセットオプションではなく、必要な装備を個別にオプションで足せる等、非常に良い。
(マツダとスバル以外は、抱き合わせ販売みたいなセットオプション形式が多くて困ります。)
・マツダコネクトを採用しているおかげで、輸入車並みにインフォテントシステム関係が整っている(コマンダー+ヘッドアップディスプレイ)
但し、ウェブ上でも散々たたかれているように、そのマツダコネクトが不安。
・クリーンディーゼルが選べ、軽油代が安く、パワーもあって、ロングドライブの満足感が高そう。
・デビューから2年弱、まだまだ新鮮で良い。(せっかく新車を買うなら新しいモデルが良い)
・エクストレイル、フォレスターのようなクォーターウィンドウが広い車と比べ、後方、側方視界が不安。
【試乗後の感想】
(パワートレイン)
・2.2スカイアクティブディーゼルエンジンのゆとり感が良い。
するすると車速を上げていく感じが気持ちが良い。
・アイドリングのカラカラ音もそんなに気にならないし、i-stopでアイドリングストップもそこそこ洗練されている。
当たり前だがアイドリングストップすれば、信号待ちのエンジン音も気にならない。
(エクステリア)
・ソウルレッドクリスタルメタリックの赤は素晴らしい!、夫婦の合言葉は「今度の車は赤色がいい!」なのと、元々は現行アクセラがデビューした際、マツダのソウルレッドメタリックに一目ぼれしたから。
この色と言うだけで、マツダ車を選ぶ価値があります。
・Aピラーを後ろ出しした事により、左折時の視界もあまり良くない感じがする。ピラーの太さも気になる。
・前方視界はスッキリ系、エクストレイルやフォレスターのようにボンネット左右の峰が盛り上がっているわけでなく、車幅感覚がつかみやすい訳ではないが、Cセグメントのハッチバックはみなそんなもの。
・リアウィンドウ及びクォーターウィンドウの面積はどちらかと言えば小さめ。
但し当初想像していたよりは、リアウィンドウの面積が広く、側方、後方視界の心配はなくなった。 (インテリア)
・運転席メモリー機能付きパワーシートが選べるのが〇
奥さまと体格差があるため、交代する度にシート調整が必要だったのですが、これがあるととても楽にんあります。
またファブリックのシートでもオプションで選べるのが◎、他車は本革シートど抱き合わせ(ティグアンやハリアー、レヴォーグ等)と言うパターンが多いですね。
革シートはいらないけど、メモリー機能は欲しいと言うニーズに答えれる配慮が嬉しいです。
但し欲を言えば、フォレスターのようにドアミラーの鏡面の位置についてもメモリー出来るとさらに良かったのですが、そちらはCX-5には装備されていないです。
・ヘッドアップディスプレイが良い。
ACCの作動状況(前走者補足中や設定速度の情報)を知るためにも必須装備と思えるが、これを選べるのは、ティグアンとCX-5位。
・インパネデザインのまとまりが良い。
SUVらしさと言う事ではなく、機能的かつクールなデザイン。
プラスチックの塊にならず、一個一個のパーツを機能的に配して、ドイツ車的と言うか、車両価格があと100万円位高く感じさせてくれます。
・収納スペース等少ない気がするが、ガラケーやスマホの置き場は確保OK。
後席のアームレスト内は、スマホ等をUSB給電出来たうえで、ふたもついて目隠し出来るのがとても良い。
・クロームメッキとピアノブラックの使い方も安っぽくなくて良い。
・ディーラーオプションながらパドルシフトスイッチを装備可能。
→積極的にシフトしたいと言う訳ではなく、ちょっとしたエンジンブレーキが欲しい時に便利だと思います。
(乗り心地)
・運転席の印象はとても良い、多少硬いかなと言う感じだが、安心感につながります。
・ハンドル、アクセル、ブレーキ、各操作系のタッチが調律が取れていて、どこが軽すぎて、どこが重すぎると言う事がない。とても自然な印象、そしてシート、ペダル、ハンドルの位置関係がとても良い。オルガンペダルなのも、長距離クルージング中、足の置き場が楽かも。
・19インチ、17インチ車両方試乗したが、平坦な試乗コースではその差は分からなかった。
ただ自分が選ぶとしたら、コストの関係で17インチ。
ホイールデザインも悪くない。
・後席は重たいタイヤを履いていることに伴うバタつきを多少感じるものの、エクストレイルより収まりが良かった。
・後席シートのサイドサポートやバックレスト長、ヘットレス位置も適切で、後席でも安心感ある。
(荷室)
・パワーゲートも選べるが、なくても奥さまでも開閉に苦労しない位の重さで開け閉め出来て〇。
但し自分としてはパワーゲート付きの車両が欲しい。
・後席バックレストの分割河倒が、他車のような6:4ではなく、4:2:4で、よりアレンジ効いているのが〇
エクストレイルのガソリン車(ハイブリット車は含まず)でも同様だが、あちらはアームレストを倒すと荷室と貫通してしまい安全性に難あり(荷室から車室に荷物が転がる可能性あり)だが、こちらはアームレストを使用していても、ちゃんと仕切りが入っている。
・地上からの荷室高及び天井までの天地高もほどほど。またホイールハウスが多少出っ張るが幅も十分あり使いやすい荷室だと思う。
(安全運転支援装備)
・i-ACTIVE SENSE と言うのがマツダの安全運転支援装備の総称だそうですが、とりあえず今の車に必要なものが全部盛りになっている感じです。
・MRCCと呼ばれる追従式クルーズコントロールは、加速・減速方向ともテンポよく追従してくれます。
フォレスターのアイサイトのように前走車がいない状態でも0kmからクルコンをSETできないのが残念ですが(確か前走車がいない時は40km以上でSET可能だったかと・・・)、アイサイトツーリングアシストにはまだ敵っていないいないとは思いますが使用しやすいACCだと思います。
・他社とは操作系が異なるスイッチ回り(上下にSET、RESスイッチではなく、SET+、RES、SET-と3つにキーを振っている。)ですが、私は高評価です。RESキーは頻度よく使用するので、真ん中に持ってきているのは慣れれば分かりやすいです。
・LKA(レーンキープアシスト)でステアリング操舵支援が入るのは、60km/h以上と言う事で、スバルのアイサイトツーリングアシストやニッサンのプロパイロットの様に0km/hから作動しないのは残念ですが、装備されているのはありがたいです。
(駐車支援装備)
・リバース連動左ドアミラーがディーラーオプションも含め全く選べないのは×
これがあると白線内に真っ直ぐ停めやすいのですが。
・オプションで360°ビューモニターを選ぶと、上から俯瞰した画像及びフロントビューモニターが選択できるのは〇
マツダコネクトの7インチの画面に対して、情報量が多いと言うか、画面が小さく少し見づらい。
アテンザに採用された8インチディスプレイが選べれば良かった。
【奥さまの評価】
・凝縮されたデザインでかっこいい、また取り回しの関係で他車より少し全長が短い点が良い。
・全体的に他の車より高級に感じる。
・後席は解放感いっぱいと言う訳ではないが、ほどよく囲まれくつろげる。
・運転席の乗り降りもまずまず。サイドシルプロテクターもあってすそが汚れず助かる。
・マツダのソウルレッドは最高に綺麗。
【総評】
2017年デビューの車両なので、まだまだ新しさを感じます。また登場が新しいと言う事で、今の車に求められる最新の装備をほぼ全部盛り出来ています。
現時点で装備内容でCX-5と真っ向から対抗できるのはスバル フォレスターとVW ティグアン位かもしれません。
私の中で、エクステリアの好みに関する問題を除けば、CX-5は最良の車かもしれませんね。
ただ、アクアでトヨタ車が長かったせいか、スマートキーでドアの開閉をする動作に違和感を感じます。
と、言うのも
ニッサンやホンダ、マツダ系のスマートキーは
□ドアロック解除・ロック:ドアノブのリクエストキーをブッシュ
なのですが
トヨタ、スバルについては、
□ドアロック解除:ドアノブに手をかける
ドアロック:ドアノブのセンサー部にタッチ
またトヨタ系はハンドル右側にスタータースイッチがあって、他車は左側にスイッチがあることが多いです。
ISOの規格では、車体中心側にスタータースイッチを配置するのが標準なので、これに逆らうのはトヨタとポルシェあたりなんでしょうけど、やっぱり物理キーをひねる時代からの習性としては、右側にスタータースイッチがあった方が使いやすく感じています。
と言う感じなため、現在トヨタ アクアとホンダN-BOXを所有しているのですが、結構両車の違いで、ドア開ける時とエンジン始動の時”カラぶる”んですよ(涙)
インテリアは一番の好み、エクステリアは何とも言えず。装備もほぼ一番に充実。
ただ各装備がインテリアを除けば、各2等賞と言う感じはします。
価格にバリュー感もあります。
ボルボXC60とXC40の中間に匹敵する内容ですが、XC60なら+250万円、XC40でも+100万円です。(まぁ細部のフィニッシュ等含め、ボルボ側にもそれだけの価値があると言えばあるのですが)
奥さまの評価も高いです。
イイものに包まれてと言う感じがとてもします。
今現在、ディーゼルエンジンのランニングコストと言う事について調べて回っています。
オイル交換工賃や排ガス処理装置(DPF:ディーゼルパティキュレートフィルター)の事です。
DPFフィルター再生、DPFフィルター交換工賃とググると、色々な話題が出てきます。
また他社のメーカーさんからも件のDPFの件については、ネガティブトークを授けられます。
どこまで正しい話なのか、そしてそれを受け入れれるかどうか。
最終的に正しい情報を選択するのは自分自身なので、少なくともネット上の書き込みや他社のセールスさんのトークだけを鵜呑みにせず、リアルな話題を収集して、自分の中で受け入れれるか、受け入れれないか、判断して行きたいと思います。
以上、マツダCX-5の感想でした。