それが、個人情報の取得が目的だとしても、晒した価値はあったと思う。
「愛媛日産自動車(株)が、ハコスカ、R32、R35の歴代GT-Rの試乗会を開催する!」というテレビコマーシャルを木曜日の夜に見かけて、普段は新車の試乗はもちろん(買わないから)、万が一の事を心配して人様の車も極力運転しないようにしている私ですが、「ハコスカが運転できるのなら、少々のリスクは享受しよう」と、試乗会に行ってみることにしました。
試乗するためには、免許証の外に、現所有車の車検証と契約している任意保険証書のコピーが取られました。この情報を収集する為だけにこんな太っ腹な試乗会を開催したのでは無いと思いますが、こんな情報でハコスカが運転できるなら安いモンです。アンケートには「車を購入する予定は無い」ときっぱり書いておきましたし(鬼)
9時半が営業開始時間だったので、一息ついた10時頃に伺うと、試乗会は10時からだったようで一番乗りでした(笑)
「どれに乗られますか?」と問われたので、「歴代に、順番に乗りたい」とお願いしたところ、まだ人が少ないので、すぐに乗ることができました。
ハコスカGT-R (KPGC10) 1970年頃
ハコスカですよ…まさかハコスカを運転できる日が来るなんて、夢にも思いませんでした (T-T)感涙
そんな貴重なハコスカGT-Rを、どこの馬の骨に運転はさせられないだろうと思ったので、「“仕様”ですか?」と聞いたら、「本物です!」と怒られてしまいました(爆) 愛媛日産自動車の所有で整備をおこない、ヒストリックカー・イベントに貸し出しているとの事。さすがに試乗に使うのは2年ぶりくらいとの事でしたが。
試乗する前に、「ブレーキ・ブースター無し、パワステ無しなので、気を付けてください」と言われました。ブレーキ・ブースター無しは初めてでしたが…止まらねぇ。街中の時速40キロも出ていない速度でしたが、「ふんっ!」と思い切り踏みつけて、ようやく止まる感じでした。パワステ無しは、似た経験がある(パワステが壊れた)ので、想像はついたのですが、大径ハンドルなので、辛うじてハンドルが回せる感じでした。当時の若者は、更に幅広のスポーツタイヤに小径ハンドルで運転していたんですから…いやいや、いろんな意味で根性がありますね。
内装は、“武骨”というか“プラスチッキー”な感じが、私が免許を取って最初に乗っていたFRミニカ(1980年頃)に似て懐かしかった…と言ったら、ハコスカに失礼ですね (^_^;
実は、降りる時にインナー・ドアハンドルが見つけられずドアを開けられなかったのは、ここだけの話。
R32 GT-R 1990年頃
試乗車は中古展示車で、Vスペックの完全ノーマル車だそうです。
私が長く乗っていたJZX81クレスタと同時期の車なので、佇まいや内装や操作性等違和感無く、とても懐かしい感じでした。
R35 GT-R 2016年
現行のマイナーチェンジ後の車です。(2017年モデルと言っていたかも。)
液晶モニターにメーターがいっぱい表示されて、ダイヤル・クルクルで簡単にセッティングが変えられる、ハイテク満載艦。そりゃ、1,500万円もしますわ (^◇^;
街中を、時速40キロも出るか出ないかくらいの速度で2キロくらい走っただけですから、「何がわかったんや」と問われたら、「形が違う」と答えるくらいしかできません(爆)
湾岸ミッドナイト(楠みちはる。講談社)で「S30、R32、R35。車の進化は20年周期で起こる。」てなことが語られていました。今回、その片鱗を感じることができました。本当に貴重な体験ができて、感謝しています。
でもねー
ハコスカからR32は隔世の感があり全く違う車に感じましたが、R32からR35は…正直、あまり違いを感じませんでした(こら) もちろん内装の質感とか雰囲気とかは良くなっていますが、ハコスカからR32で感じた進化までは感じられませんでした。ハコスカからR32の進化の度合いを“10”とすると、R35のそれは“2”か“3”くらいでしょうか。
やはり、ハコスカ(の時代)から“クルマ”が進化を始めて試行錯誤をし、R32(の時代)で“クルマ”の基本形が完成。あとは“クルマ”に、いかに味付けをするか…だと思っていますが、図らずも、その思いに間違いは無かったと実感した試乗となりました。
ま、踏めば、また違うんでしょうけれどねー (^。^;
Posted at 2017/01/17 00:18:52 | |
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