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懸案だったなでしこジャパンの監督に佐々木則夫氏の留任が正式に決定しました。
現状ではベストの選択と私は捉えております。
当初ヤンなでを率いていた吉田弘氏の昇格が有力視されておりました。
しかし記憶に新しいU-20W杯及びU-17W杯の結果を見るに、JFAとしてもフル代表監督としての吉田氏の資質を見直さざるを得なかった、と言うところでしょうか。
吉田氏の指導は選手に自由を与え、戦術的な決め事は最小限、と言った印象でした。
これは育成世代だからこそ許される、と言ってしまえば聞こえは良いですが、ある意味監督としての責任放棄とも取れます。自分達の理想とするサッカーを貫くと言う気持ちが強かった様ですが、テクニック重視のそのスタイルはU-20W杯ドイツ戦で相手のスピードとパワーに脆くも崩れ去ってしまいました。
フル代表でもそうですが、多少テクニックで優っていてもフィジカルで押し切られるてしまう事が女子サッカーでは顕著です。増してやドイツ、アメリカはテクニックにおいても日本と同等かそれ以上なのですから。
当たって砕けろ、も結構ですがもうちょっと相手に合わせた戦い方、はっきり言ってしまえば自分たちよりも強い相手に勝つ為の知恵を吉田氏は選手達に授けるべきだったでしょう。
選手の為だけで無く自分の為にも。
私は吉田氏が無能であるとは決して思いません。が、その才能は監督としてよりコーチとしての適性が高い様に感じておる次第です。理想論にすぎるのです、吉田氏は。
翻って留任が決まった佐々木氏はオリンピックでも見せた様に徹底した現実主義。
フル代表に必要とされるのは勝利のみですから。(当然正々堂々とした)
現在の膨れ上がったなでしこジャパンの人気から来るプレッシャーはかなりの物です。
また、他にも国内外、男女を問わず引き合いが有った事も推察される中、なでしこ監督を再び引き受けた佐々木氏の決断、JFAの選択を私は断固支持する事をここに宣言します。