2013年09月05日
久しぶりに二輪ネタです。
まず、彼女からはまだ回答がありません(余談(笑))
私は、バイクって、世の中が思っているほど危険な乗り物じゃ無いと思っています。
まぁ、前提がありますが。
きちっとした装備と、身の丈(技量)に合ったバイクと、整備。
この前提はバイクに限ったものではないですね。
でも、世の中ではバイクに乗りますって言うと「気をつけてよ」っとか「危ないから」っとよく言われます。
確かに2輪ですから、4輪と違って「転倒」するリスクはあります。
しかし、それだけで「危険」っと言うのは、行き過ぎではないかと。
かと言って「安全な乗り物」ではないことは確かです。
まぁ、一部の人が「危険」のイメージを助長してしまっていることは否めませんが。
ノーグラブ、短パン、Tシャツ、サンダル。どんなバイクでも、そんな装備でバイクに乗ってる人を見かけると、私も「危ない」っと思います。(少なくないですよねぇ)
さて、そんな自殺志願者は置いておいて、なぜそれほど危険じゃないか。
まずは数値的根拠。
先月、警視庁から25年上半期の交通事故の統計が発表されました。
それによると
事故発生件数は(上半期(1月~6月)30万4千409件。
うち死亡事故(24h以内)は1951件(2004名)です。
前年比は+になってしまっています。
さて、この死亡事故件数を状態別の割合にしてみます。
自動車乗車中 33.8%
歩行中 34.9%
自転車乗車中 14.0%
二輪車乗車中 16.9%
となっています。
つまり、今年の上半期で交通事故で亡くなった方のうち、7割近くが自動車運転中か歩いているときになります。
数字だけで見ると、バイクに乗っていて事故死するより、歩いていて事故死する方が多いんですよ。
「死亡事故」に着目すると、数値的には自転車と同等の件数ですが、
転倒などでの怪我に着目すると、4輪は転倒しませんし、多少の接触では、車の破損はありますがドライバーが傷つくことはありませんよね。
だから、ライダーも「守る」必要があるんです。
裸に近い格好で転べばバイクじゃなくても、ランニングしてたって、コケれば怪我します。
速度域が速いバイクは怪我の程度が大きくなる可能性があります。
だから、「適切な装備」が重要なんですよ。
バイク以外でも「転んだとき」最初にする行動ってなんでしょ?
そう。防御行動。つまり手を着こうとします。
きちんとしたグラブをしていれば、手を着いた時にアスファルトから手を削られることがありません。
長袖、長ズボンのライディングウエアを着ていれば、転倒時の怪我は防げる場合が多いんです。
さてさて、次がキャリアによる事故(転倒)回避能力についてですが。
自転車に(補助輪なし)乗り始めた子供と同じです。
やはり、初心者は事故(転倒)は多いです。
私も25年バイクに乗っていて、立ちゴケも含めて、事故は最初の5年に集中しています。
もうちょっと言うと、ここ15年は自分のバイクを横にした記憶がありません。
なぜか。それは事故や転倒から学んだからです。
以前のブログでも書きましたが、私の経験した事故は所謂「貰い事故」で、酔っ払いが運転する車に
絡まれたり、信号無視で横断歩道をわたってきたタクシーをよけられなかったり・・・。
これらの事故で学びました。
貰い事故でも、相手は空から降ってきたわけじゃないんです。
ワープして突然目の前に現れたわけじゃないんです。
どこかを走って自分に近づいてきてるんです。
きちんと周りに目をやれば、「予兆」は必ずあり、それを見逃したがために事故に遭ったんだと。
この「予兆」って、特殊な能力がなければわからないものじゃないです。
だって、フラフラ走っている車が近づいているくなんて、誰でもわかりますよね(笑)
そう、要は見落とさないかどうかだけです。
目、耳、時々鼻(笑)からの情報に常に敏感でいる。
これだけで15年以上無事故無違反です。
よく、上手い人は違反で検挙されることも少ないなんて聞きますよね。
これは「予兆」を見逃さず敏感に反応しているからです。
覆面やネズミ捕りをやっていれば、必ず「予兆」があります。それに反応して速度を抑えてるんです。
もちろん、技能の向上で事故を回避出来た場合もあります。
それは、予兆を見逃し、ギリギリで交わさなくてはならなくなり、技能に頼ってしまった結果です。
バイクは路面状況や他の車、歩行者等に車より大きな影響を受けながら操作するものであるということを常に自覚することが非常に大切だと思います。
さて、最後が「身の丈に合ったバイクに乗る」です。
これは私の考えで、偏見があるかもしれないので、不愉快に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
免許取得制度が変わり、大型二輪の免許が教習所で取れるようになり、既に多くの人が教習所で免許を取っていますが、限定解除時代と比べ明らかにレベルが低下しています。
それは技能に限ったことではなく、バイクに対する姿勢も含めです。
私が親しくしているバイク乗りは多くが限定解除組で、中には若い子が最近、試験所で1発試験で何度も落ちながら、昔のようにとった人もいます。
そんな若い子に「大型取れたね。何乗りたい?」って話を聞くと、「最初は国内仕様のバイクに乗り、いずれはフルパワーのSSに」っと答えました。
「なんで?法的には何乗ってもいいんだよ。」っと言うと、「今フルパワーのバイクに乗っても面白くないですよ」っと言いました。
これ。非常に大事なことだと思います。
資格を得たからって、最初から身の丈を外れたバイクに乗っても面白くない。
彼にとってバイクの面白みとは、ハイパワー車に「乗る」ことではなく、ハイパワー車を「操作」することなんですね。
「操作」出来て初めてバイクの面白みが味わえる。この考えって事故防止の意味でも重要だと思います。
車の免許とって翌日からフェラーリやランボルギーニに乗っても、満足感はあるだろうけど、運転の面白みを感じられるわけないですよね。(笑)
まとめます。
バイクは
「きちんとした装備と、身の丈に合った、整備されたバイクに乗り、「予兆」を見逃さない」
これで多くの事故や怪我を防げる乗り物です。
PS
警視庁の統計には年代別事故件数もまとめてあります。
二輪の65歳以上の方の事故が極めて増加傾向にあります。
免許保有年数だけで、「身の丈」に合ったバイクが何かを決めなでください。
経済的余裕があるからといって、リッタークラスに乗らなくても、十分バイクを
楽しむことはできますよ(笑)
Posted at 2013/09/05 01:35:58 | |
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