2013年09月18日
先日のツーリングの動画。
右コーナーの侵入の際に私の走行ラインに注目していただいている方が多いようですので、
少しだけ解説をします。
バイクは普段左側を通ります。
私の動画、1本目と2本目、意図的に山側と谷側が入れ替わるような形でUPしたのですが、
こういった道を走る場合、目線が非常に重要になります。
まず、1本目の動画。
左が山側。
つまり、左コーナーが完全ブラインドになります。
しかし、この場合、ほとんどのライダーは、バイクを道の左サイドを通ることになんの違和感も
無いと思います。
それは、恐怖感がないから。
普段からバイクは左側を通りますし、左コーナーなので、コナーの内側のRに沿うような形で
Rはきついですが、外に膨らんでも余裕があるように感じ、恐怖心がありません。
しかも、バイクを曲げようよいう意識で目線はコーナーの内側(山側)を見ているので、意外と思ったような走行ラインを通れると思います。
また、右コーナーは谷側なので、ブラインドになっていません。
先が見通せるので、対向が来ていてもかなり早い段階で両者がお互いの存在に気づき、
体制を整えられます。
実際には1本目の動画の2分47秒あたりを見ると、バイク2台と対向します。
私は左コーナー。対向は右コーナーの両者ブラインドです。
私はもともと左にかなり寄っているので、気がついてからも回避の必要はありませんが、
対向のライダーは、中央寄りを走行しているので、コーナー中に谷側へ回避する行動を取っています。(2分47秒で一時停止すると、ラインがよくわかります)バイクどうしの対抗ですから、この程度の回避行動でOKでしたが、対向(私)が車だったら、
避けたライダーは避けるだけで良かったでしょうか?
次が5分56秒あたり。
ちらっと対向車が見えます。
カメラは視野の関係で5分56秒あたりで対向の確認が取れる位置に見えますが、実際はもう少し前に私には見えていました。
6分5秒では完全に視野に入り、この時点で対向する場所を見極め始めています。
このような感じで左側に山が来ているときは、比較的に容易に走れます。
では右側に山があるときの2本目を見ていきます。
始まってすぐの10秒あたりでバイクと対向しますが、これはほぼ直線的な対向なのでなんの問題もありませんね(笑)
2分11秒あたりで左コーナー中に黒い軽自動車と対向します。
これは左コーナーなので、ラインを意識することなく、速度を落とすだけで対向しています。
次が2分43秒あたりです。
白い軽ワンボックスと対向します。
2分43秒でポーズをしてみてください。
左よりを走行中。
自車速度55km。前方には右ブランドコーナー、カーブミラーなし。
あなたならどうしますか?
この画面で目に付くのは、左側の道路の継ぎ目ではないですか?
白線の延長上に工事跡があり、避けたくなりますよね。
そうすると、ラインは中央寄りになります。
私も避けています。
しかし、避け幅は前輪を工事箇所ギリギリを通るラインです。
その瞬間、対向が目に入ります。
2分45秒で、一旦寝かせかけたバイクを起こしています。
バイクを直立させてブレーキング。
アウトよりで対向するような回避行動をとりました。
この速度で、工事箇所を避けるため、中央寄り、コーナーの内側を通ろうとしたら
おそらくこの回避行動は取れません。
この程度のRなら、同じ回避を取れるかもしれませんが、対向車はかなりびっくりして停止したでしょう。
右側が山側で完全ブラインドの酷道。
下手をするとこうなります。
こうならないために一番重要なことは、「無理をしない(速度的)」でしょうが、対向も非常に少なく
天気も上々のツーリング。
森林を抜ける気持い風。
いつの間にか速度が・・・。(笑)
上記の動画、パニックブレーキにより前輪ロックでスリップダウンのように見受けられますが、
私の見解は、対向がいなくてもこの人はここでコケていたと思います。
それはさておき、
右側ブラインドでの右コーナーのアウト側を走る。
これはバイク乗りの方ならお解りと思いますが、非常に恐怖心があります。
何故か。それは自車がコーナーのアウト側を走っていると、目線がアウト側を見てしまうからです。
私の動画で、私がこの時どこを見ていたか。
コーナーの入り口付近では工事跡をみて、ラインを継ぎ目ギリギリにする。
カーブミラーがない。
この時点で、バイクをのかせる方法として、にリーンウィズからアウトに移行し、対向を予測しています。
リーンアウトで乗っていたので、対向を発見してすぐにバイクを起こしてブレーキングに入れ、
安定した状態で速度を落とすことができました。
また、カーブミラーがないことで、さほどキツイRではないことも想像がつきます。
2分44秒後半で、対向が目線に入った時には、バイクを起こす運動に入りコーナーの出口で対向するようにしています。
この事例では、目線より、乗り方による回避という感じですが、
そのほかの右ブラインドの右コーナーでアウトを走るとき、私はアウト気味のウィズで乗り、目線はバイクを倒すまではギリギリまでカーブミラーを見ていて、バイクを倒しこんだら、コーナーの出口のアウト側を見ています。
ギリギリまでカーブミラーを見ていると、対向の有無はわかりますし、倒しこんだ時には外側を見る必要がないので、目線はすぐにコーナーの出口に向けます。
8分28秒あたりから右→左→右のヘアピンが続きます。
ここでもラインは左より、乗り方はアウト気味、目線は先ほどの、カーブミラー→コナー出口です。
目線で大分恐怖心がなくなり、アウトよりのラインを通ることは可能ですが、最初からこれをやろうとすると、上記の動画のようになってしまいます。
狭道を走るときは、ブレーキの使い方や、左右のステップへの体重のかけ方、アクセルワーク。膝の入れ込みと色々駆使して走ってます。
私の動画をご覧になってわかる通り、安全マージンをとって走ることが大事であることは間違いありません。しかし、このマージンをとって走るには、速度域だけでは出来ないという事を念頭においてください。このブログに載せた動画。速度域は私の動画にくれべ、非常に低です。
しかし転倒しています。
テクニックは速度域に関係なく必要です。
見た目だけで安全に乗るのではなく、どういったテクニックを使って安全を確保しているかに着目して頂ければ幸いです。
Posted at 2013/09/18 19:17:51 | |
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