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GSX-R1100_kissのブログ一覧

2012年12月22日 イイね!

ドラマチックツーリング

《注意 画像多数》

今回は、次回最終話を迎えるツーリングエピソードの関連写真を紹介します。
その前に、連載モノのコマーシャルを(笑)
私のブログで「企画もの」とカテゴライズされている記事。これは私が90年代初頭に経験したツーリングでの出来事を紹介した物です。ノンフィクションですよー(笑)こんなことが実際にあるのかなって思うようなことを経験できた夏でした。興味のある方は一読されたし(笑)

さてさて、


先ずはなぎさドライブウエイ。
写真は2008年のGWに西日本+四国ツーリングの時撮影しました。
最近プロフィール写真も変えてみたんですが、これもなぎさドライブウエイです。(こちらは2007年撮影)



次が出雲大社。これは表参道です。


これがしめ縄。
このぶら下がっているモノを下から見ると、藁の断面になってるですが、そこにコインが挟まると(笑)




本編で出てくる所で写真が有ったのは以上ですが、その他をちょっと紹介します。









これは四国四万十川にかかる沈下橋巡りをしたときの写真です。
四万十川を海から源流に遡り、沈下橋を見つけては全て渡るということをやりました(笑)






次がキャンプ。基本的に宿泊はキャンプ。夏は結構キャンプ場混んでます。
しかしGWは、ほとんど誰もいません。
こんな感じでほとんど一人キャンプ状態です(笑)

Posted at 2012/12/22 10:20:11 | コメント(5) | トラックバック(0) | バイク | その他
2012年12月21日 イイね!

第8話 帰宅

さて、前話では所持金に不安がありましたが、大女将の特別の配慮があり、宿泊費が浮き、その上連泊。出雲大社へお参りに行きました。
旅も大詰め。
今回は彼女の家に着きます。
彼女の心境、私の心境、複雑でした。(笑)

第八話 帰宅

宿に戻ると、すぐに夕食の連絡が来た。昨日は宿で夕食が摂れなかった。
ガイドブックによると、この宿は食事が評判らしい。昼食が遅かったので余り空腹でいし、
夕食の前に風呂にも入りたかったので、一番遅い時間をお願いした。
部屋にある露天風呂に私が先に入った。かけ流しの宍道湖が見渡せる露天風呂。
夕日に染まる宍道湖を眺めながら堪能した。彼女が風呂に入っているあいだに、
夕食の支度をしに仲居さんが来てくれた。

「あら、夕飯の支度が出来てる」
「さっき仲居さんが来てくれたよ」
「ここの食事、結構評判なんだって」
「知ってるわよ。」

彼女は笑って言った。
私は彼女が風呂から出るのを待って、フロントに電話をし、夕食の配膳を頼んだ。
お膳には前菜だけ用意されており、連絡を受けてから温かいものを出してくれるという。
次々と料理が運ばれて、テーブルは料理でいっぱいになった。どれも和の極みを尽くした料理で、
京風の味付けがされ、美味であった。

食事を終えると、散歩に行きたいというので、宍道湖の湖畔に出かけた。
日も暮れ、湖畔には涼しい空気が心地よく吹いている。湖畔には遊歩道があり、
浴衣で散歩を楽しんだ。私は浴衣が嫌いだからジャージでと言ったが、
彼女に無理矢理浴衣を着させられてしまった。

「明日、福岡に着く?」
「はい。夜になると思うけど」
「・・・そう」

彼女はうつむいていた。

「出会ったのが7月30日。今日が8月30日だから丁度一ヶ月ね」
「そうだね」
「一ヶ月間、ずっと一緒だったのね」
「そうですね。実家にいるときも同じ部屋だったから、本当にずっと一緒だ」

私は笑った。

「一ヶ月ってこんなに早いものなんですね」
「そうですね」
「私、変わった?」
「え?なんで?」
「いえ。なんでもない」
「どうしたの?」
「福岡に帰ったら話します」

翌朝、朝食を済ませ出発。幸いなことにクラウザーは帰ってきたのでパニアケースに荷物を入れ装着。エンジン始動。暖気の間、下足番と会話をして、旅館の方が見送る中を出発。

夏休み最終日。松江市内を抜け9号線で西に向かった。一桁国道で交通量も多く、
ペースは上がらなかったが、出雲市を過ぎると流れが良くなり、1時間弱で日本海沿いに出た。
しばらく日本海側を走り、昼を少し回ったところで浜田に到着。昼食を摂った。
昼食時に、益田から先の経路をどうするか、彼女と話し合った。

益田で、9号線を選択すると山口に向かい瀬戸内に出て2号線で下関。
191号線を選択すると、やや遠回りになるが、日本海側を萩を経由して下関。

「福岡に着くのは何時頃になりそう?」
「そうですねぇ。順調に行って、関門海峡までが200kmくらいだから、4、5時間かな。門司から福岡までが90kmくらいだから、2時間。合わせて8時間くらいかな。だから8時か9時頃だと思う」
「そんなに遅くならないなら、海沿いを行きたいな」
「OK。191号線で行こう」

コースが決まり一路下関を目指し走り出した。増田には30分ほどで到着。
予定通り191号線に入り、日本海側を西に。会話は少ない。寝ているわけでもなさそうだ。
彼女はただ、私に寄り添い、海を眺めて黙っている。GSX-Rに比べ前傾が少ないので、
彼女が私に寄り添う必要はないのであるが、彼女の鼓動を感じるくらい彼女は私に寄りかかっていた。

2時半を少し過ぎたあたりで萩に到着。休憩を取った。古民家風の喫茶店に入り、コーヒーを飲んだ。
ここでも会話は少ない。いつもは柔かな彼女が俯き加減でため息をついている。

「どうしたの?」
「・・・」
「体の調子でも悪いの?」
「いえ。大丈夫よ。さっ、行きましょ」

彼女は笑顔を見せた。

30分ほど休憩をとり、萩を出発した。長門から少しだけ山間に入り、また日本海にでて海沿いをひたすら西へ。やはり彼女は黙ったまま。

5時を回って下関についた。当時、高速2輪の二人乗りが禁止されていたので、
関門トンネルを抜けて九州入りするのであるが、関門トンネルも二人乗りが制限されていた。
彼女は人道トンネルを通り800m歩いて九州入り。
トンネルを抜けて人道トンネルの出口で彼女を待つことになった。
15分間の別行動。知り合ってから一ヶ月になるが、この一ヶ月間で別行動をしたのは、
私の実家で彼女が私の母と買い物に出かけた時をのみで、ずっと一緒だった。
すごく不思議な感覚になった。

九州に入り、人道トンネルの出口で彼女を待つこと15分。
彼女は手を振りながらバイクに駆け寄ってきた。ヘルメットを冠りタンデムシートに腰を下ろすと、
「しゅっぱーつ」と声を掛けた。3号線を福岡に向けて走り出した。

彼女は打って変わってよくしゃべる。

「私ね、唐戸市場はよく遊びに来てたから、この道はよく通ってたの。
国道は混んでるから裏道を使いましょ」
「僕は九州は初めてだから道も地名もわからないよ」
「大丈夫。私がガイドするから」

小倉まで3号線を走り、小倉からは山の中を走った。
現在は福岡に数年住んでいたので、どこを走ってきたか理解できるが、
当時は方角も地名もわからず、どこを走っているのか全くわからなかった。
距離的には80Kmほどあるのだが、非常にスムーズに走ることが出来、途中でコンビニにより休憩をとったが、ほぼ予定の時間に彼女が住む街まで走ることが出来た。彼女は福岡の中心地からやや西寄りの大濠公園の近くのマンションに住んでいた。午後9時。到着。
一ヶ月間の旅が終わり、彼女は帰宅した。

次回最終話 「旅の終わり」 に続く
Posted at 2012/12/21 15:28:23 | コメント(3) | トラックバック(0) | 企画もの | その他
2012年12月19日 イイね!

車両の差と交通社会

バイクと車

私は大型二輪と普通自動車、中型車(トラック)の免許を持ち、運転する資格を保有しています。
バイクと普通車は通勤に使わず年間約3万(バイク、車を合わせると6万)Km近く運転しています。
中型は運転たことはありますが、1、2度ハンドルを握っただけです。

道路は色々な車種の車両が通行しているわけですが、それぞれ特性が違い、また、運転すると運転時の心理もそれぞれ違います。
今回は私が運転経験が豊富な二輪と普通車に限りますが、普通車を運転中の二輪車、二輪車を運転中の普通車の存在について、また、どちらも運転するが故の視点を書いてみます。

先ずは普通車を運転中
はっきり言って、二輪(自転車も含む)は邪魔です。邪魔というより危険を感じます。

すり抜け。

信号待ちで自車が停止しているときは、まだ致し方ないのですが、普通に走っている時に、隣接する車がいるのに、あいだをすり抜けていくバイクには絶句します。
何らかの理由(路面の変化や障害物)でちょっとハンドルを切ったら接触して大事故につながる。
車としてはシャレにならないですよね。そんな事故。初動は車が起こしていますから、責任が発生する可能性もあるし、接触したバイクが転倒して後続車にライダーがー跳ねられ死亡なんてなったら、人生が大きく狂ってしまうくらいの大事に発展しますよ。
こうしたすり抜け、滅多にないではなく、日常で非常によく目にする風景です。
ほかにもいろいろありますが、代表的なのがすり抜けですね。

次にバイクを運転中
はっきり言って車は邪魔以外の何物でもないです。
タクシーなんか特に。
客を見つけると、バイクがいようがお構いなしに急ブレーキかけて左に急に寄ってきます。
殺す気かと思います。
客を探しているときは、左車線をわき見しながら運転してるのと同じですからね。

あとは遅い。
車は遅いにつきます。(バイク乗車時の心理ですよ(笑))
どんなに弄ってようが何しようが、ノーマルのリッターバイクに勝てませんよ。
そりゃそうでしょ。バイクは170Kgそこそこで190馬力あるんですよ。
パワーウエイトレシオが「g」なんて普通なんです。(普通じゃないかな?笑)


まぁこんな感じですかね。
車は、「変なことされて、危なくて仕方ない。迷惑だ」っと思い
バイクは「チンタラ走りやがって邪魔で仕方ない」っと思ってるわけです。
(全てではないですが、そう思ったことはあると思います)

さて、両方をよく運転する視点からそれぞれを運転している時に注意していることは

先ず車を運転中
都内(市街地)を走っているとき、バイクはウヨウヨいます。
だから、通常走行中は特に何もしません。普通に運転してます。ただ、「バイク=速」いは意識しています。走行中のバイクは意外と倒れないんです。多少接触しても倒れません。
しかし、脅かす(左右に振ったり)とフロントブレーキを握り込み自爆されるかもしれないので、回避する場合はブレーキをかけて止まるを最優先で選択できるようにしています。まぁ、都内は30mおきに信号がありますから(笑)

停止前や右左折時は、かなりバイクの存在を意識します。
例えば信号を左折するとき。対面信号が赤の場合は、とにかく左にめいいっぱい寄せます。
バイクに「行けるかな?」っと絶対思わせないくらいに寄せます。
この「無理」っと判断をさせることが重要とだと思います。
「行けるかな?」では無理にでも突っ込んできます。無理に突っ込んでくるのですから、
自車や側壁に接触したりする可能性があります。
「無理」と判断させれば、自車の後ろで止まるか、車線変更して右に出ます。どちらにしても
バイクは一度止まります。道がすいているときは普通に車線変更して右に出るでしょう。
この行動を取らせることが自車を守り、ライダーを守る事につながっていると思います。
渋滞時に対向車が道路を横断して駐車場等に入ろうとしている時、道を譲る際は特に左を締めます。
バイクで走行中何度もこの事故を見てますし、自分も危うくという場面がありますので、ここはバイクに
行かせないことが双方の為と思っています。
同様に渋滞の交差点の右折時は、渋滞中車両の前で必ず止まります。
直進が複数車線ある場合は、車線ごとに止まります。
一度止まって、ゆっくり進み、自分の顔を見せてからバイクが来ないことを確認します。
これは癖です。都内でこのシチュエーションの場合100%バイクは来ると思っています。

次にバイク乗車時
自分の存在が車側に伝わったことを確信するまでは特殊な動きはしないようにしています。
特殊な動きとは、追い越し、追い抜き、すり抜け等。
都内ではもちろん走行している車をすり抜けて追い抜くなんてことは私はしません。まぁ大型バイクで
それができるかというと無理ですから。というより、怖いです。
まして、バイクの存在に気がついていない車を追い抜くなんて、次にどちらに曲がるかわからないし、
急ブレーキをかけるかもしれない・・・。
怖くて抜かすなんてできません。

渋滞中のすり抜け。信号待ちでの前に出るすり抜け。これも自己の存在に車の運転手が気がついていることが確認できたら前に行きますね。
車が完全に停止していて十分なスペースがある場合は前に行きます。
ただし、渋滞時の交差点ではやはり停止します。
もしくは、右折車が視界に入り、運転手とアイコンタクトが出来て、意志が伝わったことが確認できたら
減速にとどめる場合もあります。
バイクに乗っているとき、前車のルームミラーやサイドミラーをよく見ます。
ミラーの運転手の目線が私に向けられいれば私の存在に気がついている。
全然後ろを見ないのであれば、気がついていないという判断をしています。
後ろを気にしないドライバー。近くに寄るだけで怖いので、避けるか、強制的に気がつくような事をします。(大体は避けますが(笑))

さて、ではこのブログで何が言いたかったか。
バイクと車、特性が違う以上に運転中の心理が大きく違うんですよね。
両方を運転する人でも、バイク乗車時と車乗車時、心理は大きく違うんです。
でも、事故を起こしたくないという気持ちはみんな持ってると思います。

車乗車時、バイク乗車時の心理を参考にして、バイクライフ、車ライフの安全な走行に役立てて頂ければ幸いです。

Posted at 2012/12/19 12:04:49 | コメント(5) | トラックバック(0) | その他 | その他
2012年12月14日 イイね!

第7話 出雲詣で

前話では松江温泉の高級旅館に入り、
大浴場へ行っているあいだに盗難事件に巻き込まれてしまいました。
私はタンクバックに洗面用具と着替えと貴重品を入れ風呂に持って行っていましたので
被害はクラウザーのパニアケースと着替えくらいでしたが、彼女は部屋の金庫に貴重品を入れ
鍵を荷物の中に入れていて、見事に全て持って行ってしまわれました。


第7話 出雲詣で

警察が来て盗難の捜査が始まった。
被害届も出さなければいけないそうだ。
被害にあった3つの部屋意外にも被害がないかを調べ、宿泊客全員の氏名と住所を聞くそうで、
ロビーに用意された「簡易取調室」に順番に呼ばれるということらしい。
私達の部屋は鑑識が来て捜査するということなので、大広間で待機させられていた。
時刻は20時になろうとしていた。

「服、全部持って行かれちゃった?」
「うん。お風呂に行く前に浴衣に着替えちゃったから・・・」
「あなたは?」
「僕は、浴衣が嫌いだから、着替えないで風呂にいってたから、かろうじてGパンと
ポロシャツがあるよ。それとジャージ」
「ジャージ?」
「そう。浴衣嫌いなんだ。だからジャージ」

彼女は笑った。

「お腹減ったね」
「そうね。この旅館、確かレストランが別であるはずだから食べに行きましょうか」
「この部屋出ていいのかな?」
「ちょっと聞いてきます」

彼女は旅館の人に声をかけ、何やら話している。
旅館の人の隣には警察官が立っている。

「だから、食事をさせて欲しいって言ってるんです!。もう8時過ぎてるんですよ。
みんなお腹がすいています!」

彼女が声を荒立てている。
私は彼女に走り寄った。

「どうしたの?」
「この部屋から出てはいけないっていうの」

彼女はまだ興奮している。

「まぁまぁ。お腹がすいてイライラしてるんでしょ。落ち着いて」
「被害者を拘束して食事も摂らせないなんて有り得ない」
「済みません。何か食べるものはないのですか?」
「いま、従業員も尋問を受けていまして」
「自販機に何かないのですか?」
「簡単なスナック類ならあります」
「警官と同行して、スナックとお茶でも出して頂けませんか?皆さん空腹だと思います」

警察官も納得したようで、別の警官を呼び、従業員が数名一緒にお茶とスナック類を
用意しに行った。
10分ほどして従業員がポット数本とお菓子類をもって帰ってきた。

それから1時間ほどが過ぎ、警官が被害者の尋問を始めた。
私と彼女が呼ばれてのは10時近くなってからだった。

「盗られてものをリストにしてくだいさい。服はメーカーや色も書いてください。」

なるほど時間がかかるわけだ。
私たちはできるだけ詳しく盗まれたもののリストを書いた。

「一番高価なものは何ですか?」
「私は現金です。」
「僕は、バッグです」
「バッグですか?」
「はい。ドイツ製のオートバイにつけるバックです。」
「お幾らする物ですか?」
「約10万円です」
「ドイツ製ですか。メーカーは・・・クラウザーですね」
「はい。」

警官は無線で連絡して何やら話している。
10分ほどすると別の警官が現れた。なんとクラウザーのトップケースを手にしてい
る。

「これですか?」
「多分そうだと思います。鍵を合わせてみればわかります。」

私は警官に鍵を渡した。
鍵は合い、私のものと判明したが、指紋を採取するということなので私の指紋と彼女
の指紋が比較のため採取された。

解放されたのは11時を過ぎ。部屋も捜査のあとを色濃く残している。
寝室には既に布団が敷かれ、寝る準備は整っているが、空腹で寝るに寝れない。
外出するにも彼女は浴衣しかない・・・。
彼女は袖と裾をめくり私のジャージを着た。

「なんで私がジャージなの?そっちかしてよ」
「似合ってるよ」
私は笑いながら言った

旅館の人に近くになにかないかを尋ねると、居酒屋が歩いていける距離にあるというので、
そこに向かった。
こうしてやっとまともな夕食を摂り、午前1時過ぎに就寝した。

翌日。朝食の用意ができたとの事で大広間に行くと、大女将が私たちを出迎えた。

「昨日は大変ご迷惑をおかけしました。本日のご予定は?」
「はい。出雲大社へお参りして行こうかと思っています」
「ご宿泊は?」
「特に予定していません。」
「私共をご利用いただけないでしょうか?」
「申し訳ないですが、持ち合わせが・・・」
「昨日の分も含めて、お代をいただくつもりはありません。どうぞご利用くだ」
「いいじゃない。そうしましょうよ」

彼女は当然であるような口調で申し出を受け取り、連泊する事となった。
朝食を済ませ、松江の街へ出かけた。彼女は私の服を着ている。当然ブカブカ。
私はジャージ・・・。
先ずは松江警察に盗難届けの受理書を取りに行き、クレジットカードの再発行手続きする事にした。
私は学生でしたが、前年までの2年間を海外に留学していたのでクレジットカードを持ち合わせていた。しかし国内での限度額は学生ということもあり非常に低い。
彼女が契約しているクレジットカード会社の松江支店に行き、再発行手続きをすると、事情を考慮してくれ、即時再発行してくれた。
次に服を買いにデパートへ出かけた。
松江には一畑という地元老舗デパートが駅前にあった。当時松江にはこのデパートしかなかった。

「あと何日くらいで福岡につくの?」
「そうね。松江から福岡まで約450Kmだから、まる1日走ればつくかな」
「どこにも寄らないの?」
「今日は松江に泊まるでしょ。まぁ、距離的には走れるけど、萩あたりで一泊したいかな」
「萩、津和野の萩?」
「そうだよ。」
「私、萩は行ったことある」
「そう。じゃあ、今日泊まったら一気に走っちゃおうか」
「そうね。じゃあ二日分もあれば良いかしらね」

彼女は婦人服売り場でお気に入りを探すべく動き始めた。
私は、東京までの帰りを考え、5日分の下着と靴下、TシャツとかえのGパンを買った。
買い物を済ませ、婦人服売り場に戻ると、彼女はまだ何も買っていない。
「どうしたの?」っと声をかけたが「何が?」っと。
私は女性の買い物に付き合うのは初めてであったが、この日以来今日に至るまで買い物に付き合うことを避けるようになった。
洋服、下着、化粧品・・・一通り買い揃えると、着替えに旅館にり、出雲大社に向かった。
距離にして50Kmほど。宍道湖の北岸を1時間弱走り、出雲大社についた。
大社の周辺は駐車場に入るための渋滞がおきていた。
3時過ぎに駐車場に入りバイクを止めた。駐車場から大社には表参道を通らないで行けるのだが、彼女が表参道を通りたいというので、階段を上り、表参道から入ることにした。
週末でもあったので観光バスでお参りに来る人も多く、ガイドが表参道の説明をしていた。
「両脇にある松と松の間をご覧下さい。少しくぼんでいますね。これは10月にここ出雲大社を訪れる八百万の神がお座りになるためくぼんでいます。10月は通常「神無月」と言いますが、ここ出雲では「神在月」といいます」
ガイドの言葉に感心しながら表参道を進み、本殿まできた。
見たこともないような大きなしめ縄が飾られ、しめ縄から垂れ下がる部分に、よく見るとコインが挟まっている。
「しめ縄の垂れにコインが挟まると、必ず結ばれると言われています」
さすが縁結びで有名な出雲大社。
財布がない彼女は私に小銭をよこすように促すので、ありったけの小銭を渡した。
彼女はそれを一度に全てしめ縄の垂れにめがけて投げた。
出雲詣でを済ませ、参道の前にある出雲そば屋に入り遅い昼食をとった。

昼食を済ませ、松江に戻る。
宍道湖の南岸は国道9号線で、渋滞が予想されてので、来た時と同じ北岸を通り松江に戻ってきた。
旅館に戻ると下足番が「おかえりなさい」っと声をかけてくれた。
「このバイク、なんCCですか?」
「1100よ」
彼女は笑いながら言った。
「私たちね、北海道から走ってきたの」
「へぇー。北海道から。そりゃおどろいた」

バイクを軒先に止めると、彼女は下足番と楽しそうに話している。

「なにかいい事でもあったんですか?」
「ええ」
彼女は満面の笑みを浮かべた。

玄関に入り、ライディングブーツを脱ぎ、部屋に戻る。
「いいことあったの?」
「うん」
「なに?」
「ないしょ」

第8話に続く









Posted at 2012/12/14 11:51:45 | コメント(2) | トラックバック(0) | 企画もの | 日記
2012年12月08日 イイね!

早いとこ綺麗にしなくちゃ

昨日、思わぬ大雪ドライブになってしまったので、今日は朝から洗車に行ってきました。
都内では本当に数少ない、高圧スプレー洗車。凍結防止剤がたっぷりついてるから、下回りも洗いたいし。
本当に数少ないので週末はすごく混んでます。だから、9時半に現場入りできるように行ってきました。

洗う前がこんな状態




やっぱり白くなってるし、凍結防止剤がいっぱいついてる!

先ずはホイルだけ別で洗って、それから、泡泡手洗いコースを。

そして、乾拭きして、ワックスかけて。
出来上がり!

こんな感じ






あー綺麗になった!(笑)

Posted at 2012/12/08 15:58:17 | コメント(3) | トラックバック(0) | その他 | クルマ

プロフィール

「買ってしまった(笑) http://cvw.jp/b/1495722/47174696/
何シテル?   08/26 13:31
GSX-R1100_kissです。よろしくお願いします。 車はアウディTTクーペコンペティション バイクは09ハヤブサ(2型)と23ハヤブサ(3型)に乗...
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GSX-R1100_kissさんのスズキ GSX1300R HAYABUSA (ハヤブサ) 
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愛車一覧

スズキ GSX1300R HAYABUSA (ハヤブサ) スズキ GSX1300R HAYABUSA (ハヤブサ)
2型に続いて3型を増車。 久しぶりに新車で購入。 電子制御盛りだくさんのハイテクバイク。
アウディ TT クーペ TT君Ⅱ (アウディ TT クーペ)
2013年6月21日納車! 2014年3月10日現在で12600km走行。
スズキ GSX-R1100 初号機 (スズキ GSX-R1100)
新車で91年に購入 現在走行距離16万オーバー 現役です 2015年9月某日。メーター2 ...
スズキ GSX1300R HAYABUSA (ハヤブサ) 零号機 (スズキ GSX1300R HAYABUSA (ハヤブサ))
2013年1月12日納車 中古で9300km走行していたものを購入。 2014年10月 ...

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