ありがとうビート。さようならビート。

ブログにするか悩みましたが、安全運転や車に潜む危険、
事故による損失、愛車を失う悲しみ、鉄の塊という事、そして人体への影響。
そういった事を改めて考えるきっかけになればと思い書きます。


＊＊＊事故車写真に抵抗ある方は以下ご注意下さい。＊＊＊



木曜の朝、父の運転するビートが事故に遭いました。
父は骨折こそしていませんが、各部強打による打撲や切り傷。
そして腰の強烈な痛みで生活に支障が出てます。
入院にはなりませんでしたが、まずは人の完治が目標ですね。明日再度病院です。
同時に色々と問題もありますが、１つ１つ対処です。

現場は交差点。脇道が一時停止という典型的な交差点ですが、
相手の軽自動車はその一時停止を完全に無視し、ノーブレーキでビートの助手席側に激突。
ビートは突然の進路変更状態になり交差点の電柱に正面から激突です。
近所だったので連絡を受けて私は現場に駆けつけました。

相手は20代前半の若者でほぼ無傷に近いです。
その相手はレッカーを待つ間タバコを吸う余裕すらあるようですが、
オイルやLLCなど液体の流れる事故現場で喫煙するなんて理解不能です。
父が救急車に乗っている間、警察への連絡を促したのは私です。
連絡せずに「救急車呼んだから警察も来ると思った」だそうです。
衝突もボーっとしていて当たるまで気付かなかったそうです。何だそりゃ！！
初めての道ならまだしも、通勤関係で何度も通る道のようなので
一時停止を知らなかったという事はないでしょう。
低姿勢で誠意のある謝り方をしていたので悪人ではないでしょうけど、
申し訳ないけど私は車社会の常識からしたら悪人にしか見えません。

こんな状況でも現状はどちらも走行中なので0:10にはならないそうです。
一時停止をボーとしていて止まらないというのは信号無視と同じですよね？
なのに0:10にならないのですか？理不尽なので保険の方に強く主張します。

愚痴が続きそうなので、ビートの状態はと言いますと…



ご覧の通りです。

リアエンジンだったので、フロントの空洞的な部分がクッションになっています。
スペアタイヤも衝撃緩和の設計上配置しているそうです。なるほど…。
助手席ドアは開きません。運転席ドアも何とか開きましたがそれっきり閉まりません。
運転席側に突っ込まれていたらドライバー綴じ込め状態だったと思います。


全体的に満遍なく破損している事が衝撃の大きさを実感します…。


オドメーターは190,375kmで息を止めてしまいました。廃車です。
今日保管して頂いているディーラーに出向き、20周年限定のフロアマットと
リアエンブレム、HONDA ACCESS製ETC車載機の方を回収してきました。
何とエンジンは始動します！（キーシリンダーが駄目になっていますが）。
でもラジエーターも駄目になっているのでエンジンは回るだけですね…。
父と一緒にそのMTRECエンジン最後の聞き納めになりました。
同時にビートとのお別れです。

父の愛車として私がオートテラスでビートを探してもらい、
2004年8月から我が家に来たビート。
カートのような低い座面やNSXと同じシフトストロークで操る気持ちのよい
３連スロットルMTRECエンジン。
9000rpmまでガーンと回るエンジンはとても刺激的でした。

他人への配慮も欠け始めていると思う車社会、
こういった理不尽な事故が１つでも無くなります様に…。
一瞬の不注意が人生を狂わせてしまいます。。

ありがとう、ビート。さようなら、ビート。

*****


今日はそんな理不尽休暇でした。
時間の合間にプレリュード乗りで流行っている(?)庭師になっていました。
ビートのようなカーニバルイエローのパプリカでも作るかな…。