
結局,夏にちょこっと書いたきり放置してしまいました.
その間にも色々と乗ったのですが,
毎日が慌ただしすぎて古い記憶がどんどん上書きされています.
そこで今回はつい先日乗った
2002年式ジャガーXKRについて書くことにします.
ジャガー,とりわけXKのことを考えると
昨年末お亡くなりになられた徳大寺有恒氏を思い出します.
彼の語り口はなかなかに面白く,
古いベストモータリングで欧州車のことを熱く語る姿は
クルマが大好きな優しいオヤジといった風で
とても好きなシーンでした.
そんな彼が亡くなる少し前まで可愛がっていた愛車が
同じ型のジャグァーXK8コンバーチブルでした.
本来の発音に近い表記はちょっと粋で,
そしてそれぞれへの愛が感じられたものです.
今回ジャガーに乗る機会があり,
こっそりと徳大寺さんのことを偲んで乗らせていただきました.
ご冥福をお祈り申し上げます.
さて,本題に入りましょう.
2002年式のジャグァーXKRは最後の4.0Lエンジン車です.
4.0LのV8のバンク中央に置かれたスーパーチャージャーで過給し
375馬力のパワーと53kgmのトルクを絞り出します.
W211ディーゼルのビッグトルクに慣れている身としては
低速時や高速巡航時のトルク感には特に何も感じません.
しかしながら400馬力近いパワーは強烈で,
とある(閉鎖された)場所では200㎞/hまで一瞬で加速し,
メーター読みで220㎞/hまで出すことができました.
160㎞/hからはフロントのざらつきが気になったことから
それ以上は踏めませんでしたがパワー的には250㎞/hぐらいまで
十分加速できる余裕は感じました.
エンジンのヘッド付近にオイルが滲んだ跡が残っていましたが
調子としてはそこそこ良かったのではないでしょうか.
ナンカン製のスタッドレスを履いていたため,
超高速域での直進安定性に不安を残したドライブとなりました.
その上電気系統の接触不良が原因で
ABSとトラクションコントロールのコーションサインが点灯し,
雨の日ならとても気を遣わなければならなかったでしょう.
私は恥ずかしながらジャグァーに対して
直線番長的なイメージを持っていたのですが,
信貴生駒スカイラインでのんびり流していると
意外とストレスなく走ることがわかりました.
ロングノーズ&ショートデッキというデザイン上,
絶対的な重さからくる鈍重さは仕方ありません.
それでもヘアピンのようなタイトコーナーでない限り
切り替えしでも姿勢が乱れることなく
安心してアクセルを開けていけるセッティングがなされていました.
また,オートマの制御もびっくりするほど頭がよく,
峠を上っている間はDレンジのままで2速か3速に
きちんとホールドしてくれていました.
スーパーチャージャーの特性として低回転域では
十分に過給できないのでタイトコーナーなどでは
加速までのもたつきが気になりますが,
その点を除けばトルクフルなエンジンと相まって
非常に気持ちよくドライブできました.
内装はさすがジャグァーで木目パネルの質感が高く,
ドライバーやパッセンジャーから見える範囲は
ほぼすべてソフトパッドで覆われており,
身体の触れる部分は肌触りの良い本革になっています.
もちろん経年劣化は随所に見受けられ,
少ないプラスティック部品がすべて糸を引いていたり
ドアパネルの革がぽろぽろ剥がれ落ちたり
仕立ての良いイギリス製品でも抗えない時間の流れを感じさせます.
シートの造りはしっかりしていてポジションさえ合えば
とても座り心地の良いシートです.
しかしながらランバーサポートの電動スイッチが故障しており,
出てきたサポートを引っ込めることができず
苦しいポジションを強制されてしまったことが残念です.
ステアリングのチルト&テレスコ範囲の広さはさすがの一言です.
パワステの制御は独特で慣れれば心地よく,
またリアのグラスエリアが広くて視認性が非常に高く
巻き込み確認のしやすさは最高でした.
以上がXKRについて感じたことです.
今回のドライブでは同乗者の大切さが身に染みました.
ドライブして大阪の美味しいものを食べるだけの計画を快諾してくれ,
私の運転している間の気遣いも行き届いており終始ワクワクしていました.
今後もきっと長く付き合いが続くであろう人に引き合わせてくれた,
些細なことですがクルマが与えてくれる素晴らしい縁には本当に感激します.
ジャグァーXKRというスペシャリティーカーがなければ
今回隣に座ってくれた人には巡り合うことがなかったかもしれません.
生意気かもしれませんが,人と人をつなげる力を持つような
魅力あふれるクルマを創ることができたなら,
技術者冥利に尽きるのではないか,そんな風に思いました.
実は今年は,私が就職活動をする年です.
自分が抱く夢のクルマをいつか創りたい.
乗る人,見る人,聞く人すべての人に笑顔を与える,
たとえばカウンタックであったりF40であったり,
最近ならLFAもその例に挙げられると思います.
日本にしかできないスーパーカーを創りたい.
こんな情熱のもとに就職活動をしていきたいと思います.
Posted at 2015/01/26 21:37:57 | |
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