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しまえるシューマッハのブログ一覧

2023年08月13日 イイね!

Rossoの塗装リペアとラリーランプポッド装着!!

Rossoの塗装リペアとラリーランプポッド装着!!








こんにちは~
お久しぶりです!

今回は外装がだいぶ"くたびれてきた"Rossoの塗装リペアを行ったので、その様子とそのついでにちょっと悪戯した模様(笑)をレポートします!
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こちらは今年のお正月に成田空港までドライブに行った際に撮ったRossoですが、Corolla WRC Bodykitがカーボン/ケブラークロスを使用したCFRP素材で樹脂なので、樹脂部分の塗装の劣化が著しくなってきました・・・

そこで外装のリペアを計画していましたが、どうせ外装やるならと、兼ねてから付けたいと思っていたラリー用のランプポッドを装着することにしました。

というか、塗装のリペアだけなら1年前からやりたいと思っていたのですが、このランプポッドの情報がほとんどなく・・・リサーチに時間がかかり今に至る感じです^^;

ヨーロッパのRally屋さんのホームページを見ていると、主要なラリーベース車両向けには専用のランプポッドキットが発売されていますが、Corolla WRC用がなかなか見つからなく、やっと見つけたスペインのRally屋さんは問い合わせしてもレスポンスナッシング・・・

そこでCorolla WRC用は諦めて、他車流用で検討することにしました!

そうと決まれば、まずはランプポッドがどんな部品構成でどんな構造になっているのかが知りたかったので、"All included(全部入り)"のキットを調査がてら購入してみました!

2023年1月

発注していたランプポッドキットが、イギリスから届きました~
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このキットは、イギリスのオースティン・ヒーレーやクラシック ジャガーの名門"Denis Welch Motorsport(デニス ウェルチ モータースポーツ)"からジャガーE-type向けに用意されているランプポッドキット↓です。
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All includedな点と丸み帯びたライトハウジングがCorolla WRCのランプポットと似ていることから購入に踏み切りました!

現物はこんな感じ↓
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これをこのまま装着してっと・・・てのは冗談で^^;
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しかし、Rossoにランプポッドを仮置きしてみると、ボンピンが干渉してしまい調整程度では、どうにもなりそうもないので向きを変更します。
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RossoはCorolla WRC Bodykitを装着した2018年当時、お台場のMEGAWEBに展示されていたライセンスプレート"K-AM 6706"の"Corolla WRC プロトカー"に則ってボンピンを前側に引いてフードを開ける仕様で装着しました。
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しかし、実践に投入されたCorolla WRCの写真や動画を見るたびに気になっていたのが、このボンピンの向きが逆(後ろ向き)だということ。"K-AM6707"のみが前向きになっていることでした。

何のことはない、この向きだとナイトステージでランプポッドが付かないんですね^^;

ジャガーE-type用なので、当然ポン付けはできません。
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一部のフランジ部を残してフィットしない部分はカットし、Rossoのフード形状に合わせて削っていきます。
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ちなみにランプポッドの取り付けは、こんな感じのスライドラッチ↓で取り付けるようです。
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こういったところは、やっぱり"All included"で揃えないとなかなか分からない部分なので、ジャガーE-type用を買って良かったと思います。
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こんな感じで、しっくりくる位置にフィットできました。
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スライドラッチ用のフランジが約30mmなので、フランジをカットした部分に、新たにRossoのフード形状に沿ったフランジをFRPで作成してもらいます。

この作業は、以前にCorolla WRC Bodykitのフィッティングの際にもお世話になった塗装屋さんのA氏にお願いします。

2023年6月
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フランジが形成されたのでRossoに合わせて形を整えていきます。
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まずは粗目に削って、こんな感じに・・・
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なんとかRossoにフィットする形状になりました~
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スライドラッチも、いい感じです。
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だいぶ、全貌が見えてきました♪
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Corolla WRCのランプポッドには欠かせない両サイドの補強ロッドも、スペインのラリー用品店"Rallystore.net"にて購入しました。
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だいたいのカタチが見えたところで、塗装が仕上がってくるのを待ちます。

2023年8月
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お盆にRossoで帰省できるようにと、A氏がお盆前に塗装を仕上げてくれました♪
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いよいよフィッティングに入ります。
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まずはフェンダーから取り付けます。
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フロントマスクとバンパーが付いて、Rossoの表情が戻ってきました~
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フードが付きましたが、この姿はしばらく見納めです。
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ランプポッド取付用のピンを取り付けます。
フード先端の2点は角度とランプポッドとのクリアランス的な問題から、スライドラッチの取り付けが厳しかったのでM6ボルトで締結します。
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ランプポッドを取り付け、ランプを3点で固定するためのベースをリベットでハウジングに固定していきます。
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こんな感じで、ハウジング側にはランプを固定するためのベースが3点付きます。
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補強ロッドも装着して~
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ランプポッドが完成しました♪
点灯方法は色々と制約があるので、配線はこれからじっくりやっていきます^^;
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もうヤヴぁ~い感じに仕上がっちゃいました~^_^;

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昨日、早速帰省の途中で大黒PAに顔を出してきましたが、cartuneなどで活動されている"スターレット REMIX"乗りのPenguinさんに声をかけて頂き、レア車談義に花が咲きました^^;

いつも無謀な企画に付き合っていただき、それを実現してくれる塗装屋さんのAさんには、感謝しかないです!ありがとうございます!

Posted at 2023/08/13 18:15:20 | コメント(3) | トラックバック(0) | 整備 | クルマ
2023年05月07日 イイね!

ポルシェ エクスペリエンスセンター東京に行ってきた!

ポルシェ エクスペリエンスセンター東京に行ってきた!









こんにちは~
ご無沙汰しております!
GWももう終わりですね~

今回は表題の通り、GWにポルシェ エクスペリエンスセンター東京(Porsche Experience Center Tokyo)に行ってきたので、その模様をレポートします!

建設中の時から気になっていたポルシェ エクスペリエンスセンター東京(以下 PEC東京)ですが、いざオープンしても"550が完成したら行こうかな^^;"とかなんとか言って、機会がなく訪問出来ていませんでした。。。

今回GWに4年ぶり(コロナ禍前以来)に会う中学時代の友人と「どこ行こうかね?」と話しているときに、話題になったのがこちら"PEC東京"でした。
「いや~俺も行きたかったんだよね~」と即決でした!笑

友人は昔から車には興味はあるものの、都内住まいが長かったため車はおろか免許も持っていないので、今回は免許がなくてもPorscheを存分に"Experience(体験)"できるプランで楽しむことにしました♪

千葉県あるあるですが"PEC東京"は、千葉県木更津市にあります。
"東京ディズニーランド(千葉県浦安市)"や"東京ドイツ村(千葉県袖ケ浦市)"などと同じく慣例通りのネーミングです。
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PEC東京に到着しました!
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早速、ポルシェの現行モデルと特設コース、そして丘の中ほどに"PORSCHE"ロゴのモニュメントが迎えてくれます。
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駐車場にはチャデモ規格の急速充電スタンドと普通充電スタンドもあるので、タイカン(もしくは他社製EV)で来ても、遊んでる間に充電できるみたいです。
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充電スタンドもスクエアーでカッコよいデザインですね。
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エントラントは"WELCOME"と"ようこそ"でおもてなし。
PEC東京は、ところどころに日本的な要素も取り入れられた造りになっています。

受付を済ませると"919ハイブリッド(919 Hybrid)"が出迎えてくれます。

ポルシェ 919ハイブリッド(PORSCHE 919 Hybrid)
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ポルシェ919ハイブリッドは、FIA世界耐久選手権(WEC)のトップカテゴリー"LMP1"用に開発されたプロトタイプレーシングカーです。

デビューは2014年、2015年から2017年まで3年連続でル・マン24時間レースを制し、WECのドライバー選手権およびマニュファクチャラー選手権を獲得するなど圧倒的な強さを発揮しました。ポルシェのル・マン通算19勝(2021年現在、最多記録)に貢献した記念すべき1台でもあります。
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搭載するパワーユニットは、2リッターの排気量にシングルターボチャージャーを組み合わせて500ps(370kW)を発揮する90度V型4気筒ガソリンエンジンと、排気ガスから熱エネルギーを回収し(ERS)、制動時に運動エネルギーを電気エネルギーに変換(KERS)する2種類のエネルギーリカバリー・ハイブリッドシステムを備えたMGU(Motor Generator Unit)が組み合わせれます。フロントアクスルに搭載されるMGUの最高出力は400psになります。

リアアクスルを駆動する2リッターV4が7速シーケンシャルギヤボックスを介してダイレクトにパワーを路面に伝えるのに対し、MGUは車両バランスを最適化するためにコントロールユニットがホイールトルクを可変制御しています。
※ほぼ原文のまま
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この車両解説のフォーマットも、シュトゥットガルトのポルシェミュージアムと同様に左から"車両スペック"→"英語車両解説"→"現地語車両解説"という構成になっていて、ちょっとポルシェミュージアムに来たような感覚を味わえます♪


ポルシェ 718ケイマン GT4 トリビュート906(PORSCHE 718 Cayman GT4 Tributo 906)
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Porsche 718 Cayman GT4 Tributo 906は、1967年に富士スピードウェイで開催された日本グランプリで生沢 徹が運転した伝説のレースカー ポルシェ906をオマージュした特別なモデルです。
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この車はオーダーカスタマイズの頂点である「Sonderwuhsch(ゾンダーヴンシュ
)」プログラムの一環として、ポルシェジャパンとPorsche Excusive Manufakturとのコラボレーションにより生まれました。

オリジナルのポルシェ906からインスピレーションを得たGT4は、906と同じく「ライトアイボリー」のボデーカラーに、「シグナルイエロー」のアクセントを散りばめ、ゼッケン8を配したエクステリアになっています。他にもインテリアのシートヘッドレストやドアシルプレートにも特別なデザインが用いられています。
※原文のまま


919と718ケイマンGT4とは反対側には、356クラブ・オブ・ジャパンからお借りしているという"356 スピードスター"が3台展示されていました。

ポルシェ 356 スピードスター(Porsche 356 Speedster)
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ポルシェ356とは、ポルシェが1948年から製造を開始したスポーツカーであり、製品名にポルシェの名を冠した初の自動車です。「356」の名前はポルシェ社内の開発コードに由来します。
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ボディタイプは、クーペ、カブリオレ、スピードスターの3タイプが用意されました。スピードスターの原型と言えるモデルは1951年アメリカのディーラー、マックス・ホフマンからの要望により製作された356 America Roadster. コーチビルダーはグレイサーで、わずかに16台のみが作られたに過ぎませんでした。
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1954年には356スピードスターが正式デビュー、簡単な幌とサイドカーテンを持つなど、America Roadsterのコンセプトを受け継ぐスパルタンなモデルになります。
※ほぼ原文のまま(語尾のみ"しまえる調"にしてあります・・・^^;)

こちらはPEC東京のトイレのロゴ。
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みんなヘルメットをかぶっていて、かわいい感じになっています!

今回参加するプログラムは、免許がなくても楽しめる下記の2つです。
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・デモラップ
・シミュレータ・ラボ

デモラップは、PEC東京のインストラクターのドライブするポルシェ車の助手席に同乗試乗します。
シミュレータ・ラボは、本格的な3軸モーション機能の付いたシミュレータを使用して、最新のポルシェや歴代のレンシュポルトの中から1台を選んで、世界中のサーキットを疑似体験できるプログラムになります。
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2階のラウンジでポルシェの情報誌"クリストフォーラス"を読みながら、デモラップの開始時間までしばし休憩です。
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いよいよデモラップの時間になりました!
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今回はラインナップの中で一番スパルタンな"718 Cayman GT4 RS"に同乗させてもらいました~
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2.1kmのコースを3周するのですが、最初の1週はインストラクターの方がコースを説明しながらゆっくりめに走行してくれます。

PEC東京のコースは、下記のように連続S字からニュルブルクリンクの"カルーセル"を模したコーナー、そしてラグナセカの"コークスクリュー"を再現したコーナーと短いながらも起伏にとんだ面白いコースです。
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"カルーセル"、"コークスクリュー"ともに、オリジナルとは逆回りになっているのは、ドイツ・アメリカのコースを左ハンドルで走行した時の感覚を、右ハンドルの日本で同じ感覚を体験(Experience)できるように、との意図がありあえて逆回りで設計されているとのことです。

2週目以降はインストラクターの方が、かなりのハイペースで飛ばしてくれます!
「走行中のハンドルの動きはスムーズに行います」とか、「今160km/hでコーナーに入っています!」、「タイヤが温まったてきたので、だいぶグリップしてきました!」など、PEC東京の本丸"ドライビング体験プログラム"を連想させるデモンストレーションで、思わずドライビングプログラムの方も受講したくなってしまいます^^;

718 Cayman GT4 RSでのデモラップは、"最新のポルシェは最良のポルシェ"を実感できるとても良い体験(Experience)になりました。

最新のポルシェが欲しいかどうかはさておき、サーキット走行においてはPDKの間髪入れないシフトチェンジはかなりのアドバンテージになるし、大きくなった車体とタイヤ、ブレーキもスタビリティの向上に貢献しているのでしょう。

ちなみに友人は911 Turboでのデモラップを体験(Experience)して、ポルシェのオン・ザ・レールのコーナリングとRR独特のブレーキ姿勢にいたく感銘を受けていました^^;
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デモラップの余韻に浸りながら、"Cafe 956"でサンドイッチセットを頂きました!
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ブルーベリーの入ったベーグルに、生ハムとチーズを挟んだサンドイッチでブルーベリーの風味と生ハム、そしてサウザンソースのハーモニーがとても美味しかったです。

続いて、2階でシミュレータ・ラボに参加します。
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シミュレータは同じ時間で2台予約すれば、それぞれが選んだ車で同じコースを走ることも出来ます。
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今回ボクは最近乗れていない550の感覚に一番近そうな"718 Spyder RS - 1960"、友人はガルフカラーの"917K - 1969"をセレクトし、コースはスパ・フランコルシャンです!
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やはり操作系が新しめのステアリングにパドルシフトということもあり、550(718)っぽい感覚かと言われれば、ちょっと微妙なところですが、3軸モーションの挙動と"フールマンエンジン"のエキゾーストノートは充分に楽しめました♪

ただ、操作系との相性から比較的新しめの"911 GT1 - 1998"やLMGTEクラスの"911 RSR"、"911 GT3 Cup"あたりに乗れば、もっと再現性が高くて面白いかもしれません。

クラッチ操作は付いているので、356のシフトレバーでも使ったスティックシフト用のシフトレバーデバイスとかあればなぁ~^^;

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最後にグッズショップで、"Porsche 953"コレクションのTシャツがあったので、ゲットして帰路につきました。
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背中に"953"のプリントも付いていて、いい感じです。
(たばこ広告規制の影響で、RothmansロゴはRoughRoadsになっていますが、953プリントのRothmansロゴはそのままなんですね・・・^^;)

もう何年もポルシェミュージアムには行けていませんが、木更津でプチポルシェミュージアム体験ができるこんな良いスポットがあるなら、帰省のたびにちょっと立ち寄るだけでも良さげですね。
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さらに"ポルシェ"ブランドを多くの人に体験(Experience)してもらう施設ということで、スタッフの方々のホスピタリティが良いのも、すごく好感が持てました♪

是非また訪れたいです。



Posted at 2023/05/07 14:29:33 | コメント(1) | トラックバック(0) | ドライヴ | クルマ
2022年11月27日 イイね!

FORUM8 Rally Japan 2022 Aichi/Gifu 観戦記(Part 1)

FORUM8 Rally Japan 2022 Aichi/Gifu 観戦記(Part 1)









こんにちは~

最近はすっかりモータースポーツ観戦ブログになりつつありますが、今回もモータースポーツ観戦について書きます^^;

先々週末、12年ぶりに日本再上陸を果たした"Rally Japan"を観に行ってきたので、その模様を複数回(2回の予定だけど3回になるかも・・・汗)に分けてレポートします!
※例にもれず今回も長編となっていますので、お時間のある時にご覧ください!汗

しかし、まぁなんといっても個人的には"WRC(世界ラリー選手権)"初観戦とあって、行く前から期待度抜群でした!!

またFIA格式のラリー観戦という意味では、2009年に卒業旅行で行ったイタリア サルディニア島で行われた"FIA ヒストリックラリー選手権 ラリー・デル・コラーロ 2009"↓観戦以来のラリー観戦になります^^;
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2022年11月11日(金)深夜
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"Rally Japan 2022"の開催地 豊田市へ向けて、東北道を南下します。

途中、ちょうど東名の秦野中井付近で夜が明けてきました。
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天気も良く、霊峰富士もバッチリ拝んで豊田へ向かいます。

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新東名 掛川PAでトヨタ 2000GTと遭遇!

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豊田が近くなるにつれて"ラリー"なクルマが増えてきました^^;

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"FORUM8 Rally Japan 2022 Aichi/Gifu"のメイン会場である豊田スタジアムは、駐車場にサービスパークを設置していて、今回は駐車場がないので、近隣の駅前駐車場にRossoを停めてパーク&ライドで向かいます。

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豊田スタジアムに到着しました!
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今日(11/12(土))は、ここ豊田スタジアムでのサービスパークと岡崎SSの観戦をスケジュールしています。

関西方面から合流予定のkimu_ninetyさん、Kさん、Hさん、Sさん御一考の到着が遅れているため、会場内を散策して待ちます。

こちらは"歴代ラリーカー展示"コーナー
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1995年 トヨタ セリカ GT-FOUR ST205(Toyota Celica GT-FOUR ST205)
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1995年のコルシカラリーにて、ディディエ・オリオールのドライブで優勝した車両そのものです。この時代のWRCはGr.A車両により戦われていて、街で見かけるクルマがそのまま世界選手権で優勝するとてもロマンのある時代だったように思います。

1998年 スバル インプレッサ 555 WRC 98(Subaru Impreza 555 WRC 98)
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それまでGr.Aのホモロゲーションを持っていたインプレッサ 4ドアセダンのWRXベースから、改造範囲の広いWRカー規定発足に合わせて、非力なNAエンジン搭載の2ドアクーペのベースグレード”リトナ”をベースに、英国のプロドライブがWRカーに開発した車両です。

1997年 トヨタ カローラ WRC(Toyota Corolla WRC)
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こちらも改造範囲の広いWRカー規定に則り、本来2リッターターボ+4WDの設定がない欧州カローラに、肥大化して戦闘力を失いかけていたセリカのメカニカルコンポーネンツとジョイスティック型シーケンシャルミッションなどの新技術を詰め込んで、WRCを戦える戦闘力を構築していきました。

この車両、以前はお台場のメガウェブに展示されていて、Rossoに"カローラWRC Bodykit"を装着する際に、何度も参考に観に行ったので久々の再会です!

2005年 三菱 ランサー WRC 05(Mitsubishi Lancer WRC 05)
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こちらは三菱が2005年にWRカー規定に則って開発したランサーWRC。三菱のラリーカーの代名詞とも言える"エボリューション"の文字がないことからも判るとおり、"ランエボ"ではなく"ランサーセディア"をベースとしています。
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ボクのRossoに装着した"カローラWRC Bodykit"を製作しているポーランドのCars4You Custom社で、このランサーWRC 05ルックのボデーキットを販売しているので、ランエボIXあたりに装着したら面白そうだなぁ~^^;

お膝元"トヨタ ガズー レーシング(Toyota Gazoo Racing)"のブース
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最新のGRカローラとGRヤリスの展示と一緒に、GRヤリスの開発車両↓が展示されていて興味深かったです。
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会場内には、これらのマシン以外にも至る所にWRCにゆかりのクルマが展示されていました。

三菱 ギャラン VR-4(Mitsubishi Galant VR-4)
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トヨタ セリカ GT-FOUR ST185 (Toyota Celica GT-Four ST185)
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OZのカタログでおなじみのST185も、OZブースに展示されていました。

そろそろサービスインの時刻が迫ってきたので、サービスパークに移動し始めます。
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途中で00カーが通り過ぎ、近隣からエキゾーストノートが聞こえてきました。

このゲートの先にRally1カーのサービスパークがあります。
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当日開催のSSのチケットがあれば豊田スタジアムには入場できますが、このサービスパークへはSSのチケットでは入場できないので、別途 豊田スタジアムの入場券が必要になります。

"ヒョンデ シェル モビス(Hyundai Shell Mobis)"ワークスのサービスパーク。
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もうすでに結構な人だかりができています。

こちらは"Mスポーツ フォード(M-Sport Ford)"のサービスパーク。
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"Mスポーツ フォード"は、英国のラリードライバー マルコム・ウィルソン(Malcolm Wilson)が立ち上げたプライベートチームに端を発するコンストラクターで"フォード(Ford)"のブランドが入っていますが、完全なワークス体制ではありません。

こういった事情からか"トヨタ"と"ヒョンデ"の2大ワークスと比べると、ややこじんまりとしたサービスパークになっています。

ここから先(トヨタ ガズーレーシング方面)は、もう凄い人だかりで行ったら帰ってこれそうになかったので、ここで"Mスポーツ フォード"のサービスパークを見学することにしました♪
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サービスインが始まるまでの間に、ここで公式パンフレットの車両解説(英語)を翻訳しながら、2022年シーズンを戦うWRC最高峰クラス"Rally1車両"を見ていきましょう。

トヨタ ガズーレーシング WRT / GRヤリス ラリー1 ハイブリッド
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今シーズンから適用された"Rally1"カー規定に則って開発されたトヨタのWRCカーです。外観上は、市販車"GRヤリス"の面影があるようにも見えますが、鋼管スペースフレームのシャシにカーボン製ボデーを被せた全くの別物です。

またRally1規定では各社共通のハイブリットパワーユニット(HPU)の搭載を義務付けられているため、市販車には存在しない"GRヤリス ハイブリッド"というネーミングが与えられています。

ヒョンデ シェル モビス WRT / ヒョンデ i20 N WRC ラリー1
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"ヒョンデ"という聞きなれないブランドですが、"ヒュンダイ"改め"ヒョンデ"として近年日本に再上陸を果たした韓国の自動車メーカーです。

日本国内では、BEV(バッテリーEV)の"アイオニック5"と燃料電池車の"ネクソ"の2台のみの展開ですが、Rally1カーのベースになったのは、欧州を中心に販売されているBセグメントカー"i20"のスポーツ仕様の"N"です。

といっても"GRヤリス ハイブリッド"同様に、鋼管スペースフレームに"i20 N"風カーボン製ボデーを被せた別物である・・・

Mスポーツ フォード WRT / フォード ピューマ ハイブリッド ラリー1
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昨年まで"フィエスタ(Fiesta)"ベースのWRカーで参戦していたMスポーツ フォードは、今シーズンのRally1カー規定に合わせて、ベース車両をコンパクトSUVの"ピューマ(Puma)"にスイッチしてきました。

つまるところ、鋼管スペースフレーム+カッコだけのカーボン製ボデーなら、コンパクトカーより売れ筋のコンパクトSUVを被せた方が、マーケティング戦略的にも美味しくねぇ~って思ったかどうかはしらないですが(汗)、かくして横から見たら"ほぼフィエスタ"ってくらい"ローフォルム"でカッケーSUVが完成しました^^;

こんだけ車高短で着座位置も低いならSUVでもいいかなぁ~爆
まぁでも、このベースになった"ピューマ"は、市販車モデルでも"エコブースト ハイブリッド"のグレードが設定されていて、48Vマイルドハイブリッドシステムと6MTの組み合わせが選択できる点が、とてもヨーロッパ的で素敵な1台でもあります♪

そして、各社統一されていないフォーマットで提出されたと思われる車両解説ページの中にあって、Mスポーツ フォードのスペック表が妙に"カーマニア"感が出ていて、好感が持てますね^^;

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そうこうしているうちに、#42 クレイグ・ブリーン / ジェームス・フルトン組の"フォード ピューマ ハイブリッド ラリー1"のサービスインが開始されました!

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そしてクルマはまだサービスに来ていないですが、ガス・グリーンスミス(Gus Greensmith)本人が登場!!
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快くファンサービスに応じていました。こういう姿を見ると、ファンになっちゃいますねぇ~
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#44 ガス・グリーンスミス / ジョナス・アンダーソン組のサービスインも開始されました!
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サービスインが始まると、すぐさまマシンは馬に載せられメンテナンスが進められていきます。

Rally1車両はサービスパーク内では、モーター駆動での走行がルール化されているようで、サービスインが終了するとモーター音と共に走り去っていきました~

※途中で通過する"シュコダ ファビア R2(Skoda Fabia R2)"はRally2車両なので
、ガソリンエンジンで走行しています。

Mスポーツ フォードのサービスインが終了したので、一応トヨタのサービスパークの前に行ってみました。
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ご覧のような人だかりで、全く中が見えません(T_T;)
ちょうど、トヨタのサービスパークの向かい側がサービスパークに入るチェックポイントになっていて、続々と参戦車両が入ってきていました~

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こちらはモータージャーナリストでJ-sportsのWRC解説でもおなじみの国沢 光宏さんの"ルノー クリオ R5"です。ルノースポールの伝統的なワークスカラーをまとっていて、通好みですね♪

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「スバル ヴィヴィオ以来の軽自動車WRC参戦!!」と、一部の界隈で話題になっていた"ダイハツ コペン(Daihatsu Copen)"がやってきました。

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Rally1車両がいなくなってやっとトヨタのサービスパーク内が覗けるようになりました。

こちらは"ヒョンデ"のサービスパーク。
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ヒョンデはシェルがメインスポンサーなので、シェルHELIXカラーの給油機?がカッコいいですね!

ヒョンデのサービスパーク横に停められたクルマ達。
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前の1台は国内でも販売開始した"アイオニック5"ですが、後ろのクルマが気になりますねぇ~
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ドイツ登録のナンバーが付いたレッキ車のようです。
欧州をクルマで走っていたりすると、ある時期のヒョンデ車のリヤデザインが結構BMWに似てるなって思うことがあったので、てっきり日本未発売のヒョンデ車か?っと盛り上がっていましたが、どうやら本当にBMW 1シリーズのレッキ車だったようです^^;

Mスポーツ フォードは、ちょうど海上コンテナサイズの"M-Sport"ロゴ入り横断幕が掛けられていてカッコいいですね!
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こういう所は、Rally1車両を扱う3メイクスの中ではMスポーツ フォードが一番ヨーロッパ的でハイセンスなように思います。

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Mスポーツ フォードのレッキ車両は"フォード フォーカスRS"を使用していました。

WECの時にも感じますが、このようなFIA格式の世界選手権のパドックやサービスパークって、ヨーロッパのレースシーンをそのまま切り取って持ってきたような雰囲気が漂っていて、格別なんですよね~♪

この雰囲気を感じられるだけでも、サービスパークの別料金を払った甲斐があったと思います^^;

初回からずいぶん長編になりましたが、今回のレポートはここで終了です。
次回はいよいよ岡崎に移動して、Rally JapanのSSを観戦します!

つづく


Posted at 2022/11/27 23:34:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | モータースポーツイベント | クルマ
2022年09月20日 イイね!

WEC 6 hours of Fuji 2022観戦記(後編)

WEC 6 hours of Fuji 2022観戦記(後編)









こんにちは!

"WEC(World Endurance Championship)"日本ラウンド"6 hours of Fuji(富士6時間耐久レース)"の観戦リポートの後編です。
※前回に引き続き超大作となりますので、お時間のある時にご覧ください^^;


2022年9月11日(日)
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決勝日当日、よく晴れて富士山もくっきり拝むことができました!
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朝食はS耐富士24時間レースで好評だった"ホットサンドにトマトとマッシュルームのソテー"を作りました!今回はホットサンドの具材に生ハムとシュレッドチーズを使った"チロレーゼ(チロル風)"にしました。

スタートはグランドスタンド最前列に陣取りました。
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いつもは天気が悪いこともあり2階席の上の方にいることが多いですが、最前列はスタート前のスターティンググリッドの様子が伺えて面白いですね。

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フェルディナント ハプスブルク・ロートリンゲンとレンガー・バン・デ・サンデ(Renger Van der Zande)がユナイテッド オートスポーツのドライバー2人と談笑しています。

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こちらはメディアの取材に応じるドリス・ヴァンスール(Dries Vanthoor)
兄 ローレンス・ヴァンスールはポルシェのワークスドライバーをしていますね。今年のニュル24hでは、序盤に兄弟同士討ちで兄 ローレンスの駆る"マンタイ・レーシング"の"911GT3RS"がクラッシュ⇒リタイヤに追い込まれ、ポルシェファンとしては落胆したのが記憶に新しいです・・・T_T;

スタートを待つ2台の"プジョー9X8"
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こうしてソリッドグレーの艶めかしい車体が2台並んで佇んでいる姿を見ると、一瞬"ミシェル・ヴァイヨン"の得体のしれない敵チームが爪を隠して潜む様子にも思えてきます。

スターティンググリッドのスタッフたちもピットウォールの内側に戻り、いよいよフォーメーションラップが始まります。
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LMHクラスのスタート順は以下の通り
1位 #7 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
2位 #8 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
3位 #36 アルピーヌ A480 ギブソン(ALPINE A480 - Gibson)
4位 #93 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)
5位 #94 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)

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各車フォーメーションラップに向かいます。

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先頭の#7号車がホームストレートに戻ってきたら、いよいよ"6 hours of Fuji"6時間の戦いの始まりです!

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追撃する灰色のライオン

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まだ開発途上の"コルベットレーシング#64号車"も、ポルシェ&フェラーリを追撃にかかります。

今回は今まであまり行かなかった撮影スポットにも行ってみようということで、まずはピット入口でカメラを構えることにしました。
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富士山とホームストレートを疾走するマシンが撮れるスポットです!

さらにピットインしてくるマシンも真正面から捉えられます。
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ちょうどLMP2のマシンが1回目のピットストップを迎えていました~

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AFコルセとポルシェの戦いをまとめて抜きにかかるプジョー9X8

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#36 アルピーヌA480が1回目のピットイン!

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#93 プジョー9X8も

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#8 トヨタ GR010もピットインです。

お腹もすいてきたので、おフランス物産コーナーで昼食を調達します。
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今日はこちらのキッチンカーで、スモークチキンとチーズのパニーニとベリーMIXスムージー♪
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パニーニってイタリアじゃ・・・まぁ、細けーこたぁ(以下略)

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レース開始から約2時間経過して順位は、
1位 #8 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
2位 #7 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
3位 #36 アルピーヌ A480 ギブソン(ALPINE A480 - Gibson)
4位 #94 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)
5位 #93 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)

ちょうどグランドスタンドで昼ご飯を食べているときに、#93 プジョー 9X8がピットガレージに収まるトラブルが発生。

1コーナー内側のエリアに来ました。
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順調に周回を重ねる#8号車

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しばらく見ていると、プジョーは#93号車しか来なくなりました・・・
どうやら#94号車にオイルリークのトラブルが発生した模様です。

その後すぐに#94号車もレースに復帰しましたが、やはりデビュー2戦目。まだまだ解決しなければならないトラブルがありそうです。

コカ・コーラコーナーの飛び込みでの1コマ
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LMP2だろうがLMGTEだろうが、リヤウイングがあるのが当たり前の世界に、一石を投じる"プジョー9X8"の後ろ姿です。最近のプジョー製市販車のモチーフでもある"ライオンの引っ掻き跡"を模した3本のテールライトをうまくハイパーカーに取り入れています。

今度はコカ・コーラコーナーの立ち上がりです。
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こうして"コルベット C8.R"を真横から見ると、完全に"ミッドシップスポーツ"のフォルムをしていますね。"ロングノーズ・ショートデッキ"って、なにそれ美味しいの?とでも言いたいくらい清い方針転換です^^;

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"トヨタ GR010 ハイブリッド"も真横から見ると、市販モデルを念頭においてデザインされたとはいえ、典型的な"近年のルマンプロト"の造形をしています。

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リヤウイングレスの"プジョー9X8"は、やはり独特の造形ですね。

いよいよレースも終盤に差し掛かり、ピットビル屋上にやってきました!
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ちょうど"NART"カラーの"スピリット オブ レース"の"488 GTE EVO"がピットインしてきました~

#86 GR レーシング ポルシェ 911 RSR-19(GR Racing Porsche 911 RSR-19)
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"GR"といっても"ガズーレーシング"とは無関係で"ガルフ・レーシング"が由来だそうです。

ここの良いところはピット作業が撮影できるところ。
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ユナイテッドオートスポーツの2台が最後のピット作業中です。

#33 TFスポーツ アストンマーチン ヴァンテージAMR(TF Sports Aston Martin Vantage AMR)
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"LMGTE-AM"クラスのトップを快走する"TFスポーツ"の"ヴァンテージAMR"です。

#94 プジョー9X8
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小さなトラブルはありつつも順調にマイレッジを積み重ねる"プジョー 9X8"

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"ハイパーカー(LMH)"クラスのトップは#8号車"トヨタ GR010 ハイブリッド"です。

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#93号車が最後のピット作業を行っています。

#94号車はピットストップペナルティの消化のためにピットに入ってきました。
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リヤウイングは無いといいつつも、リヤフェンダー内側からテールエンドにかけてのリヤカウルが、一種の巨大なウイング形状になっていることが伺えます。

最後にGRスープラコーナーで撮影を行いました。
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ゴールに向けてひた走る#8号車。

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今シーズンで見納めの"LMGTE-Pro"クラスは、"AFコルセ"の"フェラーリ 488 GTE EVO"がワンツー状態です。

そして17:00。
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見事#8号車がトップチェッカーを受けて、長かった6時間の戦いが幕を閉じました~

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トラブルに見舞われながら2台の"プジョー9X8"も完走を果たしました。

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優勝した#8号車が表彰台の元へ走ってきて、表彰式が始まります。

まずは、ハイパーカー(LMH)クラス
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1位 #8 トヨタ GR010 ハイブリッド
2位 #7 トヨタ GR010 ハイブリッド
3位 #36 アルピーヌ A480 ギブソン
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トヨタ#8号車は、これでポイントランキングトップのアルピーヌ#36号車と並び、チームの面々も嬉しそうです。

LMGTE-Proクラス
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1位 #51 AFコルセ フェラーリ 488 GTE EVO
2位 #52 AFコルセ フェラーリ 488 GTE EVO
3位 #92 ポルシェGTチーム 911 RSR-19

LMP2クラス
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1位 #31 WRT オレカ 07 ギブソン
2位 #38 ジョタ オレカ 07 ギブソン
3位 #28 ジョタ オレカ 07 ギブソン

LMGTE-Amクラス
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1位 #33 TFスポーツ アストンマーチン ヴァンテージAMR
2位 #85 アイアンデイムス フェラーリ 488 GTE EVO
3位 #777 D'Stationレーシング アストンマーチン ヴァンテージAMR

LMP2 Pro-Amクラス
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1位 #83 AFコルセ オレカ 07 ギブソン
2位 #35 アルティメット 07 ギブソン
3位 #45 アルガルベ プロレーシング 07 ギブソン

以上の結果となりました。
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レースの余韻に浸りながらホームストレートを散策していると、"9X8"の居ないプジョーワークスのピットが見えました。
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まるでアパレルショップのようでおしゃれですね~

続いて、各チームの色々なアイテムが面白いパドックを闊歩します。
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こんな"コルベットC8.R"がいたり^^;

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"TTE"改め"TMG"改め"TGR-E"はケルン登録のライセンスプレートが付いたATVを持ち込んでいました。

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まるでパッケージングされたプラモデルのような"911 RSR-19"の外装パーツ。

ジョタ(JOTA)のパドックには"オレカ07"の予備モノコックがポツンと置かれていました。
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ちょっとはみ出してるとはいえ、一般的な木パレで運べてしまうのが流石ストレスマウントのレーシングカーですね~

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富士山をバックにパルクフェルメに佇む#8号車。

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プジョー陣営は相変わらず秘密主義なのか、そそくさとパルクフェルメからピットへマシンを運んでしまいました・・・汗

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このレース後のパルクフェルメのゆっくりとした雰囲気がたまりません♪
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パドッククローズ時間の設定が無いなら、いつまでも浸っていたくなります^^;

そんなこんなで3年ぶりに来日したWECシリーズの観戦記でした。
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しかもボクは、2019年はDTM×スーパーGTの交流戦を優先してWECはスキップしてしまったので、実に4年ぶりのWECになりましたが、やっぱり欧州のスポーツカーレーシングを肌で感じられるWECは何物にも代えがたい魅力があります。

また、来シーズンはLMDh規定を活用して耐久王ポルシェが"963"でWECにカムバック。
同じくLMDh規定のキャデラックもWECに参戦してきます。
さらには独自設計のハイパーカーを仕立てて、あの"フェラーリ"がワークス体制でWECに乗り込んできます!

2024年にはLMDh規定でBMWとランボルギーニが参戦を表明するなど、今後の増々盛り上がりを見せそうなWECから目が離せそうにありません♪

そして最後に今回一緒にWEC 6 hours of Fujiを観戦してくれたkimu_ninety氏とH氏、楽しいひと時をありがとう!

Posted at 2022/09/21 00:49:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | モータースポーツイベント | クルマ
2022年09月20日 イイね!

WEC 6 hours of Fuji 2022観戦記(前編)

WEC 6 hours of Fuji 2022観戦記(前編)









こんにちは!

久しぶりの更新になりますが、先々週末ついに3年ぶりに日本に帰ってきた"WEC(World Endurance Championship)"日本ラウンド"6 hours of Fuji(富士6時間耐久レース)"を観に行ってきたので、その模様を2回に分けてレポートします!
※毎度のごとくレース観戦記は超大作となりますので、お時間のある時にご覧ください^^;

2022年9月9日(金)深夜
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東北道を南下し、一路富士スピードウェイを目指します。
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栃木県に入った辺りで夜が明けてきました。

2022年9月10日(土)
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無事、富士スピードウェイに到着!
西ゲート近くにはハイアットが開発を進める"富士スピードウェイホテル"が、新しくそびえたっていました。

Rossoをダンロップ横の駐車場に停めると、すでに到着していた大学時代の後輩kimu_ninety氏との再会を喜び、グランドスタンド裏にパドックパスの引き換えにやってきました~

まずはグランドスタンド裏の出展ブースを見てみましょう!

ディアーナ オートモティブ(Diana Automotive)
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WECのトップカテゴリー"LMH(ハイパーカー)"クラスにはアルピーヌが参戦していることからか、市販モデル"アルピーヌ A110 リネージ GT 2021(ALPINE A110 LINEAGE GT 2021)"と"ルノー8(Renault 8)"が展示されていました。

トヨタ ガズーレーシング(Toyota Gazoo Racing)
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お膝元トヨタのブースは今回も大盤振る舞いで歴代ルマンカー3台の展示です。

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トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)

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トヨタ TS050 ハイブリッド(Toyota TS050 HYBRID)

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トヨタ TS010(Toyota TS010)

また今回は"TS050 ハイブリッド"に採用されていた主要部品の展示もありました。
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前後MGUやエンジンブロックなど、なかなか見ることのできない部品を間近で見られて面白い展示です。特にフロントMGUは単独で前輪の駆動と回生を行うユニットなので、MGUと共にデファレンシャルギヤらしき部品が収まるケーシングの造形があるなど、興味深いです。

プジョー(Peugeot)
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ついにWECにトヨタ以外のワークスチームが帰ってきました!
車両の展示はハイパーカー"9X8"カラーの"508"が展示されていました。

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グランドスタンドに陣取ってフリープラクティスを観戦しますが・・・
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久々のモータースポーツ観戦なので、まずは"錆びついた流し撮りスキル"のリハビリをします・・・汗

#92 ポルシェGTチーム 911 RSR-19(Porsche GT Team 911 RSR-19)
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今シーズン限りで見納めのLMGTEクラスの911RSRが走ってきました。
デビュー当初に話題をさらった"ミッドシップ化された911RSR"も、現行型992にはスイッチせず延命が図られました。

#52 AFコルセ フェラーリ488 GTE EVO(AF Corse Ferrari 488 GTE EVO)
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こちらも今シーズン限りで見納めLMGTEクラスの"フェラーリ488 GTE EVO"。
フェラーリも市販モデルは"F8トリブート"へとモデルチェンジしていますが、ここ数年は"488 GTE EVO"を延命させることで参戦を続けてきました。

来シーズンのGTクラスは、ステファン・ラテル率いるSROが推し進め、昨今のGTカーシリーズで飛ぶ鳥を落とす勢いの"GT3"規定をベースにした車両で争われます。

#94 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)
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昨今のWECで最もホットな話題といえば、この"プジョー9X8"のデビューではないでしょうか。参戦カテゴリーはトップカテゴリーの"LMH(ハイパーカー)"クラスの車両ですが、同じLMHの"トヨタGR010"とは全く異なるコンセプトで開発されており、"リヤウイングを持たない"ことが特徴のマシンです!

#8 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
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2000年代初頭のアウディR8よろしく、久しく強力なライバルの居なかったWECで孤軍奮闘していたトヨタ。"ハイパーカー(LMH)"レギュレーション第1号といえる"GR010"が日本でレースをするのも今回が初めてです。

ちょうど"プジョー9X8"がピットインしてきました。
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この現代にまさか"リヤウイングがない"ルマンカーが出てくるとは思いませんでした!

お昼になりお腹もすいてきたので、今回一緒に観戦する3名(kimu_ninety氏とその同僚H氏)で、"WEC 6 hours of Fuji"名物の"おフランス物産コーナー"でお昼ご飯を調達します^^;
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今日はこちら↑のキッチンカーでラクレットをGETしました。家で食べるスライスしたラクレットチーズではなく、その場で熱した半円形のラクレットチーズをトロ~リとかけてくれます♪
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グランドスタンドで久々のWECの雰囲気にテンション↑になる3人♪

お腹も満たされたのでピットウォークに参加します。
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2年前のS耐シリーズ富士24時間耐久レースの時はパドックにすら入れなかったので、こういったところでも徐々に通常営業になってきているのを実感します。

今回、ボクは特に"推し"のドライバーもいなかったので、H氏が推すドライバーのいる"リアルティーム by WRT(Realteam by WRT)"で出待ちします^^;
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その"推し"とは↓
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フェルディナント ハプスブルク-ロートリンゲン(Ferdinand Habsburg-Rothringen)
名前からわかる通り、あのオーストリア-ハンガリー帝国の君主"ハプスブルク-ロートリンゲン家"の当主でもあられる王子なのです!
H氏がツーショットを撮りたいとご希望なので、この2年半ろくに使っていなかった錆びついた英語で王子と接見し(笑)、見事H氏そしてボクとのツーショットに応じていただきました!
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「写真お願いします!一緒のフレームに収まりたいで~す!」って声を掛けたら、王子自らご起立頂いてこの対応です。気さくな人柄で一気にファンになりました^^;

王子との接見に満足したので、他のピットも散策していきましょう!

#83 AFコルセ オレカ 07 - ギブソン(AF Corse ORECA 07 - Gibson)
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長年フェラーリやマセラティのGTカーを走らしてきたAFコルセですが、来シーズンLMHクラスに50年ぶりに復帰する"フェラーリワークス"とのジョイントプロジェクトを見据えてか、今年はLMP2カーを1台走らせています。

#71 スピリット オブ レース フェラーリ 488 GTE EVO(Spirit of Race Ferrari 488 GTE EVO)
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こちらはLMGT-AMクラスのフェラーリ 488 GTE EVOですが、カラーリングがルイジ・キネッティが創設した往年の"NART(North American Racing Team)"カラーをオマージュしていてカッコイイですね!

#93 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)
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待望の"プジョー9X8"近接撮影です。フロントカウルは外されているものの、工具やら測定器具などでうまく隠されており、フロントの空力処理が判りにくいです・・・汗

#8 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
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鳴り物入りで立ち上げた"ハイパーカー"規定、やれ"ブガッティが参戦する"だの"アストンマーチンがヴァルキリーで参戦する"だの、"なんか911ルックなシルエットが公開される(笑)"などと、かつての"GT1"規定の再来を思わせるプロモーションに酔いしれるも、実際に"ハイパーカー"初年度にカタチにしてきたのは、ニュル24hで名を馳せた"スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)"とこの"トヨタ"のみでした。

ここでフロントカウルの開いているプジョー#93号車とトヨタ#7号車のフロントセクションを比較してみましょう。
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まずぱっと見でわかるのが、フロントのタイヤハウス内の空力処理が異なっていますね。GR010はレギュレーション上1つだけ設けることが許されている可変空力デバイスはリヤウイングですが、9X8はリヤウイングレスのためフロントグリル内のウイングが可変できるようになっているようです(由良さんの解説より^^;)

このためか、GR010に比べて9X8の方がフロントの空力を貪欲に利用してやろうという設計なのかもしれません。

久しぶりのWECに久しぶりのパドックの雰囲気。
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香水、タイヤ、排気ガスなど様々な"フレグランス"に包まれたこの独特の空気感が、日本にいながら欧州のレースシーンを感じられて"やっぱりコレだよね~"となる瞬間でもあります♪

予選は"GRスープラコーナー"で観戦します。
ここで参戦車両を紹介していきます。
まずはLMGTEクラスから予選が始まりました!

#91 ポルシェGTチーム 911 RSR-19(Porsche GT Team 911 RSR-19)
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先ほども少し触れましたが、991型"911"のアッパーボデーに"ケイマン"のアンダーフロアを組み合わせて作り上げた、"Mide in Flacht(フラハト)"の力作"911 RSR-19"です。
"GT3"規定より改造範囲の広い"LMGTE"クラスならではの車両で、90年代後半にルマンやBPRグローバルGTシリーズで活躍した"911GT1"以来の"ミッドシップ911"です。

4.2リッター水平対向6気筒ガソリンNAエンジンをミッドシップにマウントして、近年では珍しい快音のNAサウンドを奏でてくれます♪
#91号車はジャンマリア・ブルーニ(Gianmaria Bruni)/リヒャルト・リーツ(Richard Lietz)組がドライブしています。

#51 AFコルセ フェラーリ 488 GTE EVO(AF Corse Ferrari 488 GTE EVO)
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こちらも市販ピッコロフェラーリ"488GTB"をベースに"LMGTE"規定で製作された車両で、4.0リッターV型8気筒ガソリンターボエンジンを搭載しています。#51号車はアレッサンドロ・ピエール・グイディ(Alessandro Pier Guidi)/ジェームス・カラド(James Calado)組がドライブしています。

#64 コルベット レーシング シボレーコルベットC8.R(CORVETTE Racing Chevrolet Corvette C8.R)
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5.5リッターV型8気筒ガソリンNAエンジンを搭載しています。伝統のロングノーズ・ショートデッキスタイルのFRスポーツカーだったコルベットが、その伝統をかなぐり捨ててミッドシップスポーツカーとして生まれ変わった"C8"型をベースに開発された"C8.R"です。エンジンもフェラーリなどのV8エンジンと同じシングルプレーンのクランクシャフトに変更するなど、抜本的な改革を行ったコルベットですが、排気音には勇ましいアメリカンV8的な野性味がまだ残っています!

#777 D'Stationレーシング アストンマーチン ヴァンテージAMR(D'Station Racing Aston Martin Vintage AMR)
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市販モデルと同様にAMG製の4.0リッターV型8気筒ガソリンターボエンジンを搭載しています。アストンマーチンのワークス(LMGTE-Proクラス)参戦は終了しているので、LMGTE-AMクラスにのみ参戦している"アストンマーチン ヴァンテージAMR"。#777号車は日本からWECシリーズに参戦している"D'Stationレーシング"の車両です。

スーパーGTやスーパー耐久シリーズでもおなじみの"D'Stationレーシング"ですが、あちらは"GT3"車両なので"LMGTE"車両が見られるのはWECシリーズのみになります。

続いてLMH(ハイパーカー)及びLMP2クラスの予選が始まりました~

#7 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
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680馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒ガソリンツインターボエンジンで後輪を駆動し、190km/h以上になると272馬力のMGU(モータ・ジェネレータ・ユニット)により前輪にも駆動力が追加されます。

#94 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)
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こちらも680馬力を発揮する2.6リッターV型6気筒ガソリンツインターボエンジンで後輪を駆動し、272馬力のMGUにより190km/h以上でフロントを駆動します。
この辺りはレギュレーションで定められているので、スペック的なものは統一されていますね。シャシ開発にはフランスのレーシングコンストラクター"リジェ(Ligier)"がかかわっているようです。

#36 アルピーヌ A480 ギブソン(ALPINE A480 - Gibson)
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LMHクラスとしては異色の成り立ちなのが、この"A480"です。
ブランド名に"アルピーヌ(ALPINE)"とあるものの、実態はLMP2で一大勢力を築く"オレカ 07(ORECA 07)"をベースに開発されたLMP1カー"レベリオン R13(REBERION R13)"をアルピーヌが受け継ぐ形で参戦しています。

立ち上げ当初の閑古鳥のなくLMHクラスを盛り上げるため、ACOが特例で2021,2022シーズン限定で出場できるようにしたことから、旧態依然としたLMP1カーでLMHクラスにエントリーしています。

LMP2クラス

#41 リアルティーム by WRT オレカ07 ギブソン(Realteam by WRT ORECA 07 - Gibson)
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4.2リッターV型8気筒NAガソリンエンジンをオレカ製のクローズドシャシ"オレカ07"に搭載して後輪を駆動します。WECのLMP2クラスは、実質この"オレカ07 ギブソン"のワンメークとなっています。ちなみに#41号車は"王子"ことフェルディナント ハプスブルク・ロートリンゲン含む3名のドライバーがドライブする車両です。

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予選終了後にパルクフェルメに佇む"アルピーヌ A480 ギブソン"

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"GR010 ハイブリッド"が車検を終えて出てきました。

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あわよくば"プジョー9X8"も・・・
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と思いきや、シャッターが下りてきました・・・
日本のレースファンは全員"由良が切る"のごとく研究熱心なのがバレているのか。。。プジョーワークスのガードが堅いようです^^;

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この日のレーススケジュールは終了なので、kimu_ninety氏とH氏の3人で"富士八景の湯"に疲れを癒しに行きます。
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今宵は"中秋の名月"
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やはりレース観戦の夜にはBBQは欠かせないですね!
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久々の再会ということもあって、車談義の尽きないまま夜も更けていきました♪

後編(Part2)へつづく


Posted at 2022/09/20 23:51:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | モータースポーツイベント | クルマ

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