2012年11月18日
事故の処理:弁護士費用補償特約
こんばんは。
前に「事故後のこと」の日記で書きます。と言ったことを書きます。
今日の日記は本当に文字だらけです。
物凄く長いので、暇な時に分割して読むのをおすすめします。
※前提※
日本の自動車事故は、「圧倒的に加害者有利」と言われています。
それは、人身事故が起こった後に対応するのが、
加害者側→交通事故の示談のプロである保険屋が対応。
被害者側→交通事故の示談の素人である本人が対応。
となった場合、素人には勝てないからです。
事故のことや法律に詳しくない素人が、プロと戦って勝つのはまず難しいことです。
更に、「プロの言うことなら間違いないのかも。」という素人心理が、保険屋に対して「それはおかしい。」と対抗することを難しくしています。
相手の保険屋VS自分の保険屋、という形で話をしてくれることもありますが、これも注意が必要です。
A社が加害者側の場合、B社が被害者側。
しかしB社が加害者側の場合、A社が被害者側ということになります。
つまり、保険屋同士は常に揉め事があってそれを解決させるために、
「保険屋同士の紳士協定」
を持っている場合があります。
この「紳士協定」を持ち出してきて、被害者側に、自分の保険屋から、『今回は折れて下さい』と言われることがあります。
なぜこんなことを知ってるかと言えば、紳士協定で逆転加害者にされたことがある経験者だからです。
(この保険屋さんとはとっくに契約を切りました。自分の味方のはずなのに、裏切られたら「保険」の役割は果たさないのです)
これも、プロの言うことだから…と信じたのがいけなかったのです。
保険屋=プロですが、保険屋=絶対のルールではない。のです。
※ここまでが前提※
さて、読んでくれてる方の中に、「事故にあったことがない」と仰っている方がいたので、簡単に事故に遭った時の対応を書いておきます。
ショックで腹の立つ瞬間ですが、だからこそ冷静さが大事になります。
自分で動ける程度の事故の時の対処法です。
1:事故発生!→その時間を確認(できればメモ)
2:ボイスレコーダー等、音声を録音できるものがあればその場で起動。
3:相手の状況の確認(相手がケガをしてる場合を考慮。)
4:相手車両のナンバー、相手車両の故障、自分車両の故障、事故状況などを撮影。(ナンバーは万が一逃走された時のため)
5:相手の免許証を確認(無免許かどうかの確認のため)
6:警察に連絡
※事故後の対応で、交通事故証明書が必要な場合があるので、必ず連絡してください。その場での示談は「これ以上何も言いません。」と言ってるのと同じです。
※体調不良を感じたら、即人身事故として警察に話してください。(後日の痛みで物損から人身事故に切り替えられますが、私はやったことがないです…)
7:警察の指示により、可能であれば車両を安全なところに移動。
8:住所、電話番号、氏名、車両名、車両ナンバーをお互いに交換(車両事故なので、必ず車両情報が必要になる)
9:警察の調書に応じる。
10:体調不良を少しでも感じたら、即病院。(人身事故扱いになります)
11:帰宅出来たら、事故当時のことを出来るだけ詳細に、何かに記録する。ブログ等でも日記として有効です。
(実名をブログに書いてしまうと名誉棄損になってしまうので、そこだけ注意)
以上、これだけの流れが、「その場での簡単なこと」です。
とにかく、『その場その瞬間でしか残せない証拠』が大事になりますので、証拠はできるだけ集めてください。
(ただし、あまりテキパキやりすぎるとその手のプロかと勘違いされます。苦笑)
絶対に大事なのが、
●相手との会話の記録
●双方車両の故障状況
●警察が来ているかどうか
です。これがのちのち凄く大事な証拠になります。
相手との会話について、ボイスレコーダーが無くても、ブログの記録で有効です。
後日揉めた時の証拠として使えます。
なんせ日本は「証拠があるほうが信頼できる国」なので。
被「先日の事故の件に関して、こう言ってましたよね?」
加「そんなこと言ってない!私には過失はない!」
被「でも、私はブログにきちんとこう記録しています。」
加「そんなのねつ造だ!私は言ってない!」
被「では、あなたの記録を見せて下さい。」
加「そんなものはない!」
では、どちらが証拠能力が高いかは、一目瞭然です。
被害者側が100%覚えてるわけではないので、100%の証拠にはなりませんが、文書として残された記録は、被害者側の証拠として使える、という話です。
ここからが本題。
長い。長すぎる前振り。
私の事故は、100%相手過失の事故で、私は上記のことをほとんどやったので証拠もばっちり。
あとは相手保険屋さんがきちんと対応してくれるだけだったのですがねー…。
とにかく相手保険屋さんと相性が悪い。
色々なことがあったので、人によっては怒らないことかなー…(私は事故などで神経質になるタイプ)と思いつつ、何人かに相談したら、「それはないわ」と。
4月の加害者加入保険会社と9月の加害者加入保険会社が同じ損保だったので、4月の事故から9月の事故まで同じ人が私の担当だったのですが、いい加減な人だったんですよね。
4月の事故に関してケガの様子も聞いてこない。
お願いした書類も届かない。
当然示談の「じ」の字も進まない。
そこで9月の事故に遭い、ショックでいるところに、
「ケガが同じ部位なんで、4月の事故は一回切って終わりってことになりますからー。」
と本当に言われました。
「一回切って」ってどういうことだ?
「終わりになります」って、それはそちらが決めることじゃないだろう?
なんだそのラフな言い方は。
保険会社の決まりにしても、説明の仕方があるだろうに。
はい示談、て言われて納得できると思うのかバカにしてるのか。
我慢できず、怒りの本社クレーム。
そしたら担当の人の上司だという人が、謝罪の電話をよこしたわけです。
「すいませんでした。担当を替えて、連絡します。」と。
ところが、1ヶ月経った10月後半になっても連絡がない。
こちらから、「どうなってるんですか?」と上司あてに電話しましたよ。
そしたら、
「お送りする書類が揃って届け次第、担当を決めて連絡することになっていたはずですが…。」と。
普通さ、担当だけは素早く決めて連絡するものじゃないの?
それって事故だけじゃなくて、あらゆる問題に対する対応の仕方じゃないの?
でもってその上司、
「まだ決まってませんが、希望でしたら今決めますよ?」
今決まるものが、どうして1ヶ月放置されてるんだバカにしてるのか。
ていうか、舐められてるんですよ。素人だと思われて。
しかも書類もまだ揃ってない。関係病院への連絡もお粗末。
ここで怒らなかったら、私は聖人君子ですね。そうじゃないから怒りましたよ。
怒っても怒っても、のれんに腕押し、ぬかに釘。
昔の人は、うまいことを言ったものです。
もう駄目だ。こころが折れる。身は捨つる。
と思っていたところに自分の保険屋さんが、心配して電話をくれました。
※この保険担当さんは凄く良い人。
メソメソしながら全部話したら、同情してくれました。
で、お願いしました。
「弁護士費用補償特約を使わせてください。」
弁護士費用補償特約。
そう、これこそこのブログの本題です。
自動車交通事故は、圧倒的に加害者が有利です。
それは、加害者の保険屋の後ろに、プロの顧問弁護士がついてるからです。
保険屋+弁護士 と戦って勝てる素人は、まずいません。
じゃあ泣き寝入りするの?
しませんよ。
こちらも弁護士を雇えばいいのです。
そのための、弁護士費用補償特約です。
通常、弁護士さんを雇うとなると、
「弁護士費用っていくらになるのだろう…?」
「そんな費用を払ったら、かえって損するのでは…?」
となりますが、この特約を付けていると、弁護士費用は自分の保険会社の支払いで雇うことが出来ます。
私は1案件300万円まで弁護士費用を払って貰える特約をつけているので、300万円を超えた金額が自腹になります。
更に、保険会社の算定のみの示談金と、弁護士さんを入れた後の示談金は、金額が変わるそうです。
(示談金の件に関しては、ここでは詳しく書きませんが、驚かれる人が殆どかと。)
私の場合は、とにかくもう、相手の保険屋と話をするのが嫌でした。
事故は過ぎたこと、車両の修理は終わった。
後は肝心のケガの治療費の話と示談の話なのに、それが円満に解決する見通しがまったくない!
途方に暮れました。話が通じない相手と話すのって苦痛です。
なので弁護士の先生にお願いしたのです。
でも、全部の証拠(ブログを印刷したもの、写真)を持って弁護士の先生にお話しし、仲介をお願いできたことで、ようやく楽になりました。
「よく今まで頑張りましたね。」と言って貰いました。
私の案件は、弁護士を仲介するに値する、そういうものだと立証できました。
そこで「事故後のこと」というブログを書いたのです。
弁護士費用補償特約、は、使わないなら一生使わないでおきたいものです。
でも、非常事態のことを想定してるから保険に入るわけで、その中でも最悪の事態になった時に、自分を助けてくれる保険です。
なので、もし万が一の時に、みん友さんの役に立てたら、と思いブログにしました。
ちなみに、この特約が無くても、弁護士さんはお願いできます。
実費になりますが、示談金の10~20%くらいが弁護士費用の相場だそうです。
この特約に入ってなかった知人は交通事故後、らちが明かないと弁護士さんを入れましたが、「実費でも弁護士を入れた方が楽」と言ってました。
あとは、自動車事故に慣れてる方を探すのが大事です。
実は、これが大変でした。
弁護案件としては、費用が低いので露骨にやりたがらない弁護士さんもいたりして(苦笑)
幸い、良い弁護士さんが見つかりました。これは本当に救いでした。
そんな訳で、保険屋の回し者か!みたいなブログでした(笑)
一番の願いは、誰も事故に遭わず傷つかないこと。
でも、きれいごとばっかりじゃないので、こういう話もたまには。
という訳でした。
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Posted at
2012/11/18 23:29:22
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