晴天に恵まれた昨日は友人と東京モーターショウ2019に行ってきました。
今年は会場となる東京ビッグサイトが東京オリンピック2020のために東展示棟が使えないため、隣接駅に仮設された青海展示棟にも分散して開催されています。
会場間の移動にはシャトルバスが出ていますがこれまでの報告だと50分待ちとの事。
一駅、約1.5キロなので歩いても行けるのですが友人が腰が悪くて長距離は歩けないのでゆりかもめかシャトルバスを利用するしかありません。
前日にはシャトルバスが増便され待ち時間が緩和されたという事でとにかく行ってみることにします。
国際展示場駅で待ち合せてビッグサイトの「有明展示エリア」
こちらはバイクがメインで輸入車とルノーニッサン三菱連合。
会場間の移動もあるので細かい展示はスルーして急ぎで回ります。
三菱。
毎回コンセプトモデルはいいんですが量産車になると酷い。
「ミツビシ・エンゲルベルク・ツアラー 」
次期アウトランダーPHEVはほぼこのデザインテイストを踏襲したものになると言われています。
ニッサン。
R35GT-Rも1370万円、ハイパフォーマンスバージョンNISMOは2400万円にもなってもはやコストパフォーマンスが良いとは言えなくなりました。
第一モデルチェンジが無いので進化も限られます。
フェアレディーZ 50thアニバーサリー。
こちらも息が長い。
ニッサンのコンセプトカー。
まともに他社と張り合える商材がノートE-POWERくらいしかないのにゲームを変え続けるとは?
せめて業界のリーディングカンパニーにならないと無理だと思われます。
ルノー。
もしストラトスレプリカに出会わなければこれを注文していたと思われるアルピーヌA110もこうしてみると普通な感じ。
メガーヌR.S.
なんかドイツ車っぽい。
YAHAMA。
二輪車メーカーを脱して三輪車メーカーを目指しているのか?
新型R-1
いろいろ意識し過ぎてまとまりがない感じですがそのうち目がなれるもんなのか?
ブース上にはドローンがありました。
ドローンというとおもちゃのような感じですが、かつて農薬散布用のYAMAHAドローンヘリが軍事転用の恐れがあるとして取引に規制が掛かった事がありました。
それくらいのポテンシャルを持っているという事で、今後は災害観測や物流などに活用が期待される分野です。
KAWASAKI。
日本では走らせる場所が無いのであまり知られていませんがKAWASAKIの四輪バギーは海外で評価が高い「オモチャ」です。
KRX1000の北米販売価格は$20,499~(約220万円)
バイクそのものを見かけることが少なくなりましたがいまだに走ってるのを見た事がないH2。これは公道走行不可モデルかな。
4気筒250ccという80年代バイクに熱狂した層には懐かしいNINJA 25R
HONDA。
レンジェンドのヒストリーブースが充実していました。
この三次元ウィングは実物は写真以上に気持ち悪い造形です。
恐らく人間の感性によらないレギュレーションの都合と計算づくの集大成から来る気持ち悪ささと思いますが、いずれは生物の持つ造形美に近づいていくのでしょうか。
発表されたばかりの四代目フィット。
写真から受ける印象のキモさはありませんでしたが個人的に初代のデザインが一番なのでこれも造形的に???
荷室もウチの初代の方がはるかに物が積める感じでした。
ホンダはここ最近、タヌキ顔が気に入っているようです。
他社のガンダム顔を気にせずこちら路線で差別化すればいいのでは?と思います。
ホンダJET。
実物エンジン。サイズは意外と小さく乗用車のエンジンくらいな感じ。
戦後自転車に1馬力くらいのエンジンを取り付けてフレームが歪むとか言ってたのがジェット機も飛ばせるようになるのは凄い事です。
SUZUKI。
乗り降りに邪魔になるBピラーを排除したBピラーレス化が今後のトレンドになりそうです。
売れているというジムニーシエラ。
BMW ALPINA。
BMWのチューナーですが公認という位置づけ。
細身のスポークは格好いいのですがハイパフォーマンスという位置づけも今ではMBW Mブランドがある為、特に目を引く物でもなく1200万円~という売価も中途半端な印象でした。
決して多いとは言えない販売台数の20%を日本で売り上げていると言うことで無視できない市場なのか。
メルセデス・ベンツ。
輸入車最大の年間輸入台数を誇るとはいえかなり巨大なブースを構えておりました。
AMGなども要していましたがGクラスが無いなどちょっと疑問に思う展示でした。
LEXUS。
LC500コンバーチブル。
1500万円くらいになるかと思われますがこういう車の購入層とマッチしそうです。
LF-30 Electrified。
今の酷いトヨタデザインを寄せ集めたようなコンセプトモデルでした。
MAZDA。
RX-8のような観音開きドアはやはりBピラーレスで実用性重視のようです。
青海展示エリアに移動します。
シャトルバス発着場は路線バス乗り場の一角を占有する形になっているようです。
待ちエリアは人が列を作っていましたがちょこちょこ動いているので並んでみます。
自分らが乗ったのはトヨタの実業団ラグビー部などと書かれたバスでナンバーも「豊田」ナンバーでしたので運営がトヨタに泣きついて手持ちの車両を出してもらったもののようでした。
ゆりかもめ青海駅付近のバス発着場から青海展示棟までの動線はグダグダで迷いそうですが、係員の案内を聞き逃さなければ辿りつけます。
FUSO。
世界で初めて市販されるEVトラック。
モックみたいですが実走モデルのようです。
トラックの運転台の試乗は30分待ちの行列。
イスズトラック。
これは実物大のコンセプトモデルですが隊列走行など自動運転を目指しているようです。
これは模型。
UDトラックス。
こういうインフォーメーションが流行るのか?
ただ来場者も「どけオラ!」とかそういう使い方しか想像できないようでした。
UDはPCパーツのビデオカードでお馴染みのエヌヴィディアと自動運転開発で技術協業し既に自動運転を導入しているボルボトラックとの提携のシナジー効果か、自動運転技術では他社が概念的な提示に留まっているのに対して他社より一歩先んじた実証段階にあるようでした。
ただ、路上の障害物を探知して自動的に車線変更するシステムでは変更先の前後の安全確認がどうなっているのかわからず、海外の自動運転実験で問題になっている自動運転車と一般車の衝突事故に対する防止技術に関しては言及がないままです。
HINO。
パリダカ出場のカミオンは毎回恒例。
トヨタ車体。
未来のライフスタイルを意識したコンセプトモデル。
グランエース。
ハイエースべ-スのミニバン。
トヨタ車体が独自開発しているのか、トヨタには展示されていません。
それどことか今回、トヨタはコンセプトも実車の展示も無し。
ブースはPLAY THE FUTUREというコンセプトでステージに家族連れなどを上げてモーションセンサーで壁面のプロジェクションマッピングをインタラクティブにアニメーションさせるくらいしかありませんでした。
ひょっとしたら1時間ごととかにステージで何かあるのかもしれませんがいる間は何もなし。
もはや王者の余裕なのか、販売系列再編のタイミングで出すに出せなかったのか、隣接するパレットタウンのMEGAWEBに巨大展示施設があるので出さなかったのか不明ですが、ここ数年で一番の衝撃でした。
SUBARU。
相変わらずの立体機動展示です。
かつてはレーザーを飛ばして自動車がロボットに変形したのにくらべたらチルトして旋回するだけなので大人しいのかも。
ステージや観客をリアルタイムに背景に合成、投影という新しい試みをしていたので奇抜な事は出来なかったと思われます。
DAIHATSU。
ブース全体を回り来場者を巻き込んだミュージカル風のイベントをやっていました。
996ccのコンセプトモデルですが、他に詳しい情報が出ていないので市販はしないのかもしれません。
COPEN GR SPORTS。
トヨタのレース部門TOYOTA GAZOO Racingとのコラボレーションモデル。
レカロシートなどを装備して238万円~。
コペンは子供が成人して定年退職したと思われる層が購買層の多くを占めるため、豪華装備は歓迎されるでしょう。
ちなみにGAZOOというのは豊田章男社長の社内改革チームの中古車販売画像処理システムが元で画像=GAZOOと書き違えた事から転じた造語とか。
広報レース活動部門がLF-AやFT-86を要してレースで実績を上げた後、GRMN、G's(ジーズ)からGRというブランドを展開しています。
復活を果たす次期スープラもGRブランドでの展開となります。
他にも体験同乗ができる屋外展示エリアなどもあったのですが今回は時間がなく回れませんでした。
出展規模はアメリカや欧州のメーカーが日本市場から撤退、縮小した事と、アジア市場の中核が中国に移ってしまったことから一時期ほどの華やかさは無くなりましたが、逆にメーカーのコンセプトが絞られた感があります。
トラック各社はレベル4の自動運転などの実用化を2020年を目処に目指しているようでしたが、海外では港湾施設や農場、採掘場などの限定エリアでの自動運転の導入が始まっているのに対して、2020年以降のロードマップが急にザックリしたものになったりと日本での本格導入は法整備の問題もあり遅れそうな予感がします。