今週末は母の三回忌法要のため、気仙沼に行って来ました。
世間では新型コロナ肺炎封じ込めのため、不要不急の外出の自粛要請が出されている所ではありますが、ギリギリまで状況や体調を見ていましたがなかなか判断が難しいものであります。
状況としては東京に住んでいる自分が気仙沼に新型コロナ肺炎を持ち込む可能性が高いので、こういう時は大事を取って延期か中止が望ましいのですが、自分のためというよりは列席者の気持ちとして、やりたいだろうなという事で決行します。
ただ法事の後の食事会は中止とさせていただきました。
金曜の仕事上がりで東京を出発します。
環八外回りは帰宅時間だと言うのに渋滞しておらず順調に首都高外環に乗ります。
高速道路もガラガラです。
乗用車も少ないですがトラックが激減しています。
宅配便やルート配送と思しき大型トラックは滅多に見かけず、引っ越し業者の長距離トラックばかりが目につきます。
外気温は那須高原で7℃でしたが北上するにつれ4℃、3℃と下がり、燃費もイマイチ伸びません。
メーター値は20.5km/Lですがタイヤ交換して外径寸法が変わっており、4.6%低めに出るため21.4km/L。
気仙沼の自宅には出発から6時間、深夜1時10分に到着。気温は1℃!
土曜日。
法要は日曜なので今日のうちに準備を終らせておきます。
まず寺に出向いて塔婆を受け取っておきます。
花とフィット君。
次に法事に使う花を頼んでおいた花屋に受け取りに回ります。
途中、イオンで晩飯やお供えの果物などを調達して墓掃除に。
明日は天候の悪化が予想されていた事から先程受け取った花のうち、墓に備える用のものを飾っておきます。
その後、お供えのお酒を買いに地元の酒屋に。
すがとよ酒店さんは同級生の実家の隣にありました。
東日本大震災当日、同級生のお母さんはこの酒屋の屋上に避難して生き延びました。
酒屋さんのご主人は店を守ろうとして行方不明に。二階で寝たきりだったご両親も亡くなっています。
震災発生から数日後、この同級生と自分でレンタカーのプリウスに積めるだけの支援物資とガソリンを積んでそれぞれの親の救援に駆けつけ、このすがとよさんの親戚の所に避難していた友人のお母さんを連れて帰る事になりますが、被災した店の人から、一時は津波に飲まれて流されたんだけど、手を伸ばしたら標識か何かの支柱に捉まって助かったんだよ、とか生々しい話を聞きました。
もし手が何も掴まなかったら、或いは滑っていたら目の前のこの人は居なかったんだなぁと思うのですが、当の本人はまだ震災から日が浅く九死に一生を得てこっちがドン引きするくらいハイテンションで語っていたのを思い出します。
今の店舗は区画整理後に仮設店舗から再建したものです。
で、今度は別の同級生の家に行きます。
先々週の春のお彼岸の時にも来ていたのですが、車買い替えで納車されているのと下の娘が小学校に入学という事でいろいろ兼ねた「お祝い」を持参します。
33万キロ走ったエスクードからの乗り換え。曰く大きいと大変、との事。
彼の家も区画整理後に再建したものですが、彼の場合、一生モノとして実家に置いていたシーマを実家共々喪失、引き渡しになったばかりの新築の家も流されていて、当時妊娠中だった奥さんも家の屋根を伝って迫って来た津波から逃げたという事で自分の周囲では彼が一番被害が大きかったのでしょう。
ただ人的な被害が出なかったのが何よりの救いで、震災の年に生まれた上の子は9歳に、そして下の子が7歳になりました。
インフラ関係の仕事で台風19号の復興の仕事が忙しい時期にこの新型コロナ肺炎の影響で在宅勤務に子供の学校が休みといろいろ大変そうでした。
ウチに帰宅して不祝儀袋や引き出物の準備をします。
日曜日。
着替えて供え物などを車に積み込んでいると雨が降り始めました。
参列者に伝えてある時間より早めに到着してお供えなどを渡しておきます。
雨の中、声を掛けていた親戚や母の幼馴染の参列者が集まり始めます。
がん手術以来運転しなくなっていた従姉は、気仙沼に用事がある時は義従兄に運転してもらっていましたが、今回は義従兄の休みの都合が付かなかったのか、自分で運転して来てくれました。
わざわざ仙台から来てくれたことと、体力というより気力が運転できるまで回復した事が嬉しかったです。
法要が始まるのを待っている間の話題は新型コロナ肺炎の事ばかり。
そうこうしていると本堂に呼ばれました。
各々の席を離しておく以外は普通にやっていただきました。
そしてややこしい事に、納骨してある別の寺に移動します。
墓の方は昨日、掃除して花を供えてあるので上がれる人だけで上がって線香をあげて拝んでお終いです。
各々に御礼と別れを告げて、食材を買いにイオンに。
昼食の弁当と、東京で買い占めの度に買えなくなる袋麺と月曜の弁当の材料を調達。
休憩がてら昼食を摂ったら荷物を車に積み込みます。
気仙沼に備蓄しているトイレットぺーパーや消毒液も東京の買い占め老人と張り合うのも馬鹿らしいので回収していきます。こちらではマスク以外は普通に売っています。
本当なら桜が美しい季節なのですが、あいにくの雨模様。
出発前は雨が止んでいたのですが直ぐに強い雨が降り始めます。
下道は桜の行楽シーズンである事を考えるとかなり空いています。
高速で薄い車に遭遇。
アヴェンタドールSV。マフラーは社外品のようですね。
極めて順調でしたが、3キロ先落下物の表示。警戒して走っていると建築建材のようなものが数十メートルにわたり散乱しているのを片付けている所でした。
そしてまた薄い車。
こちらはアヴェンタドール。
先程のSVとつるんでいたというよりはイベントか集会でもあったのでしょう。
沿道は桜が見ごろになりつつあります。
今年は東京のウチの近所ではお彼岸の三連休の頃開花した桜がまだ残っており、気仙沼の家の周辺も桜が咲き始めていて、普段なら桜前線が北上する様を高速道路から観測できるのですが、なんだか変な感じです。
結局、普段なら上った下ったという地形要因と合流地点の関係で渋滞する宇都宮手前や館林も渋滞せず、川口JCTまで自分のペースで走れました。
気温が日中でも6℃、さらに強風という事で燃費はあまり伸びず21.3km/L(タイヤ補正22.3km/L)
先々週帰省したばかりでしたので週末別荘という感覚になってきています。
三回忌法要も無事終え、最低限の義務は果たしたかな、と思います。