グラストラッカーの配線修理

うちにあるバイクはR1200GS、V-MAX、シグナスの三台ですが、奥さんが乗るグラストラッカーもあります。
これはヤフオクで購入し、初心者でもバイクの扱い、簡単なメンテナンスなどを覚えるのに最適だと思う要素を満たしていると思っていますが、やはり気づいたら15年オチのキャブ車ですからトラブル頻発です。
既に「初心者が乗って弄って遊ぶ」範囲では収まらないレベルでした。

ちなみに僕がバイク初心者にオススメするバイクの要素は

１　軽い事（取り回しが軽いことで乗るのにおっくうになりにくい）
２　シンプルな構造であること（２ｓｔとかおすすめですがもはや存在しませんね）
３　安い事（維持費も安いと安心して使い倒せます）
４　部品の調達が容易であること（何か起きてもすぐ解決できないと困ります）

このくらいですね。流行りの燃費とか正直どうでもいいですし乗りやすさなんてノーマルで乗る分には乗りにくいバイクなんて今どきありません。

購入後にやった事をリストアップしておくと

１　前後タイヤ交換　自宅にて交換
２　キャブオーバーホール　自宅にて作業
３　ハンドルスイッチ交換　ヤフオク仕入れ、作業は自宅
４　エアクリーナー交換
５　オイル、フィルター交換
６　リアキャリア取り付け（ヤフオク仕入れ　作業は自宅）
７　タペット調整
８　チェーン清掃、注油

走り始める前にここまでやりましたが、走行中問題が発生

突如としてエンスト、再始動不能です。
幸い近場だったので押して帰りましたが、早速バイク乗りの試練の一つを体験することになってしまいました(笑)
こういう時にも軽さは重要なんですよね。
VMAXでエンストしたら僕は置いて帰り、積載車取りにいきますもん。

で、とりあえず原因を追究したのですが、これが思いのほか難航しました。

燃料系の異常とは思えず、明らかに電装のトラブルだったので、全てのカプラー、リレー関連をひとつづつチェック。
接点復活剤を使って再度組み付け
バッテリーをチェックし、シグナスのバッテリーを使ったりしてテスト

が、改善しません。

本格的に嫌になってきましたが、残る不安材料はメインハーネスしかありませんので剥がしてやろうと作業開始したところようやく原因発見です。

なんかカプラーを短絡させるような部品があって、そこをいじると電装が正常になったりダメになったりしましたので、外してみたらサビが出ていました。
こぎれいにして組み付け引っ張ったりしてみましたが症状が改善したので良しとします。
で、エンジンをかけてみたら今までよりも俄然元気になってます。アイドリングも上がり、ピックアップも鋭くなりました。
ライトは明るくなり、Nランプなども綺麗に光ってます。
よほど電気的な抵抗になってんたんでしょうね。

しかし良く見ると「どう見ても素人作業の追加配線」が目につきまして、これはなんだと思いつつテスターを当ててみると、どうやらハイビームに入ってます。
暗くてブーストかけてるのかな？と思いつつも、みっともないのでカット！
するとハイビームは点かなくなり、インジケーターも全く点灯しません・・・

しかたないので原因追及の為にまたテスターをあちこち当てて確認していくと、
どうやらやはりメインハーネスのどこかで電気が遮断されているようでした。

意を決してハーネスの点検に手をつけ、ザクザクと被覆を切っていくと。。。



なんじゃこりゃですね。
断線してます。配膳図によると黄色はハイビームの線ですが、3つに分かれてるところをみるとインジケーターもこれなんでしょう。
どうにもならないので修理です。


手持ちのギボシで圧着、絶縁しテストしたら無事に点灯！

さすがにこれを初心者が自力でやるのはまず不可能でしょうが、当人も横で作業を見ながら納得していた様子なので少しは勉強になったかな？

僕の中ではバイクって乗って弄れてﾅﾝﾎﾞだと思うので多少の事で動じないようにするためにも当分このグラストラッカーに乗ってもらうようですね(笑)

単気筒キャブ車はなんでも自分で弄れるのでホント楽しいですが、最新のEFI車両だとこうはいかないですもんね。
バイクは進化していても楽しみ方は変わってきたのかなー