
まず始めにお断りを、、、これも長い文章です。
文才が乏しいので短くできません^^;
それでは興味がある方どうぞ。。。
空気圧の指定は車種ごとに決められています。指定空気圧とは、よく運転席のドアを開けた所にシールが貼ってあるアレですね。
タイヤサイズは同じなのに車種が違う場合、指定空気圧が異なったりします。これは、タイヤにかかる重量(荷重)が変わる為ですね。
タイヤのサイズ表記をみると「195/65R15 91H 」とか書いてあると思います。この最後の数値を荷重指数(ロードインデックス:LI)といいタイヤの支えられる重量を表しています。荷重指数はタイヤサイズによって変わり、空気圧を下げると負荷能力は低下、空気圧を上げることで負荷能力は向上します。
尚、世界には主なタイヤ規格が3つあります。米国のTRA、ヨーロッパのETRTO、日本のJATMAとなりそれぞれタイヤの寸法や負荷能力を制定しています。(通常はETRTOかJATMAのどちらか一方のロードインデックス表を用いて耐荷重性能を算出します)
それでは私の車(E46 320i)を参考例とし耐荷重性能はどのくらい必要なのかを計算します。
車両重量:1440kg 車両総重量:1715kg 前軸荷重:740kg 後軸荷重:700kg
(前軸荷重+後軸荷重=車両重量となります)
前後重量配分を求めると〔前:後=51.4:48.6〕
・・・あれ?我が320は50対50からズレてるのね ;^_^A
車輌総重量に前後比を掛けます
前軸総重量:882kg 後軸総重量:833kg
2本のタイヤで支える訳ですから、一本のタイヤにかかる重量は
フロント:441kg リア:416.5kg
この重量をタイヤが支えなければいけないことになります
純正タイヤは「195/65R15 91H」となりLI:91、指定空気圧は前:後=200Kpa:220Kpa
であることから
ETRTO規格表よりフロント:リア=
515kg:555kgまで支えられることになります。実際の重量からはマージンが随分ありますね。
自動車メーカーの基準は、荷重から求められる推奨サイズを、さまざまなテストをして設定しているそうです。ちなみに、空気圧は負荷能力での基準ではなく、ハンドリングなどを考慮してセッティングされているとのことです。ですので、荷重から逆算すると、かなりの余裕を持った負荷能力となっているようです。
ここで最近流行りの(というか今や常識的な感もありますが)インチアップした場合を考えます。えー既に長いので早速答えを書きますと、、、インチアップを進めていくと内部の空気容量が低下する為、荷重指数が低下していく事になります。そういう訳で
一般的にインチアップしたら空気圧を高くすると言われているのは、荷重指数の低下分を補う為ということが分かります。
正しくはインチアップしたタイヤサイズのLIとLI表を用いて空気圧を探す(メーカーが推奨している負荷能力と同等の荷重性能となるように)わけですが、少々複雑で面倒ですよね^^
そんなあなたの為に
簡易の法則(簡単に指定空気圧の概算を求める方法)があります。
お友達の
totoさんもUPされているので計算例は省きますね
(純正サイズの荷重指数-交換後の荷重指数)×10kPa(又は 0.1kgf/cm2)
これだけで、LI表を見なくても
概算の空気圧が分かります。プラスの場合は空気圧を足して、マイナスの場合は減らすわけです(正確に知りたい方は
LI表を参考にしてください)
・・・そういうことなら、どんどん空気圧を入れれば良い訳だとなってしまいます。考え方は間違いではないですが、タイヤには空気圧の限界があります。
タイヤは内圧を上げれば上げる程、耐荷重性能は高くなりますが、どこまでも入れていい訳ではありません。タイヤが破裂してしまいますね。MAX Pressureはそれぞれタイヤに記載されていますが、実用上の限界は300KPaと言われているようです。
タイヤの充填空気圧の限界は350Kpaとなるみたいですが、300KPaでも条件(走行による発熱等)によっては350KPaを越える可能性もあるからとのことです。
何より
LI表をみればお分かりかと思いますが表に記載されているタイヤに充填することの出来る最大の空気圧は2.4bar=240KPaや2.5bar=250KPaとなっています。規格では240KPa or 250KPaまでを推奨していることになります(空気圧を入れすぎると負荷荷重は問題なくなりますが、乗り心地が悪くなってきます)
また、一般的にインチアップをする際、純正のLIから2以上下げてはダメだと言われています。そうなってくると空気圧も入れすぎはダメだし、、、インチアップできない訳??という場合も出てくると思います。
主に、ビッグセダン、ミニバン系のクルマ(車重が重い車ってことですね)で17インチ、18インチ、19インチを装着しようとするとこの現象が起こりやすくなるみたいです。
じゃあ、どうすればいいのよ!?となりやっとここで、
耐荷重性能強化タイヤの出番となります
(前置き長すぎですね^^すみません)
REINFORCED(レインフォースド or リーンフォースド)や、
EXTRA LOAD(エクストラロード)等と呼ばれるタイヤのことです。215/45R17は通常荷重指数が87になりますが、高荷重対応のモデルでは91となっています。
耐荷重性能強化タイヤと言う事は荷重に耐える力が強いタイヤと認識されておりますが、これは誤解となります。実は、
内圧に耐えられる力が強いタイヤと言うのが正解です。空気圧を高くすることによりスタンダードタイヤより荷重性能を強化したタイヤで
空気圧を高くしても乗り心地が損なわれることがないタイヤになります。
調べたところではミシュラン:〔PS2,パイロットプレセダ〕 ピレリ:〔ロッソ,ネロ,ドラゴン〕 トーヨー:〔PROXES T1R,PROXES CT01〕 ダンロップ:〔SP SPORT MAXX〕
などがありました。(まだあるのかも。。。)
高荷重対応モデルは高空気圧で使われるように設計されていますので、空気圧の設定が違います。荷重指数で換算された
基準空気圧+40KPaで使用します。
私の使用しているタイヤもPS2なのでエクストラロードです
「F:225/40R18 92Y」「R:255/35R18 94Y」
以下に計算例を記します。(純正はF,Rともに195/65R15 91H)
フロントは純正LI:91、空気圧:200KPa、簡易の法則により(91-92)×10KPa=-10KPaで190KPaエクストラロードなので+40KPaつまり
230KPaが対応空気圧になります。
リアは純正LI:91、空気圧:220KPa、簡易の法則で(91-94)×10KPa=-30KPaで190KPaエクストラロードなので+40KPaつまり
230KPaが対応空気圧になります。
・・・とココまで色々と書きましたが、
最適空気圧というのは個人の感覚による物になると思います。好みによって
安全な範囲で指定空気圧から前後させるとよいわけです。気候、(温度・湿度)によっても変わりますので、その時期、その時で最適な空気圧を探すといいですね
探し方もこんな風にすると良いみたいです。以下抜粋
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標準空気圧を見つけ、空気圧を変更する際は0.3とか一気に上げ下げしましょう。
まず、思いっきり上げる方向で試して、自分が我慢出来るギリギリを探します。
ハーシュネス(突き上げ)がきつくなってきますので、これ以上は無理。と言う空気圧を覚えておきます。(もちろん規定値以上あげちゃだめです)
次に、標準の空気圧から安全マージンが10%になる程度まで下げていきます。
これも思いっきり0.3ずつ位下げましょう。
ハーシュネス(上下の突き上げ)は緩やかになってきますが、ハンドリングが重くなってきます。コーナーで曲がる際も、なんかかったるいような感じになってきます。
これもまた、「うわっ。ここまで下げると嫌だな。」って所の限界をチェックします。
後はこの自分の上限と下限の間で少しずつ調整すればいい訳ですね!
限界の幅が広い方は0.2ずつ上げ下げしていくとストライクゾーンが分かると思います。
まっすぐの道ばかり走っても分りにくいです。
出来れば高速や、山道などもテストし、晴れの日と雨の日もテストすればもっといいです。
出来れば、同じ道を同じ速度で、同じ入力操作でやると、ベストポジションが見つかる事と思います。
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以上、長文失礼しました m(_ _)m
Posted at 2006/05/15 00:36:08 | |
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