フィラデルフィア　 Philadelphia

Streets of Philadelphia


トム・ハンクスがアカデミー主演男優賞をとった１９９３年アメリカ映画をやっと見た。

出演: トム・ハンクス, デンゼル・ワシントン, ジェイソン・ロバーズ



「エイズにかかったフィラデルフィアの弁護士アンドリューは、それを理由に会社から解雇される。不当な差別だと訴訟を決意するが、彼に手を貸す弁護士はいなかった。やむなく、以前敵だった弁護士ミラーを訪ねる。
エイズと闘いながら、人間としての尊厳と正義のために裁判をおこしたエリート弁護士を、トム・ハンクスが迫真の演技で体現し、アカデミー主演男優賞とベルリン映画祭男優賞を受賞した感動のヒューマンドラマ」



題名で、舞台でもあるフィラデルフィアは、ギリシア語で「兄弟愛」を意味し、アメリカ合衆国の最初の首都だったことに由来する。 実話を基にしている。＜ウイキより＞

エイズとゲイにまつわる偏見を法廷劇にしたもの。

当時、偏見は今よりもっとひどかったのだろう。解雇の理由となったアンドリューの過失は事務所によって作為的に作られたミスであった。

トム・ハンクスがまさに病人の演技を見せる、これはアカデミー主演男優賞に値する熱演、とくにラストのイタリアオペラの歌が流れる赤い光の中でのシーンは、すごささえ感じる。

でも、オールラストの子どものビデオ記録動画を流す、彼の葬儀に流れる少年時代のビデオシーンは、違和感があった。もっと、違う終わり方が出来なかったのだろうか。


デンゼル・ワシントン扮するミラー弁護士が子どもが生まれたばかりの父親を演じ、見事に勝訴に持ち込む。
同じ、イタリアオペラの歌を使った「幸せのレシピ」はコメディで、うまく使われていたが、ここではオペラの使い方がくどく感じられた。ちょっと長すぎ。