今回掲げたのはクラスもメーカーのバラバラのセダン4モデル。
共通項はいずれも最新世代の2L直噴直4ターボを搭載するということ。
パワーと燃費の両立を図るため、各社ともエンジニアリングを駆使してこの性能を実現した。
ひと昔前の3.5~4LのV6エンジンのスペックであり、燃費は従来の2L直4ターボを完全に凌ぐ。
最新のクリーンディーゼルは確かにすごいが、同様の噴射技術を用いるガソリンエンジンを今や珍しくない。
車重が異なるので燃費は直接比較できないが、いずれも効率の高さに目を見張る。
・ATS(最高出力276ps/5500rpm、最大トルク35.9kgm/1700-5500rpm)<12.2km/L「欧州複合」>
・328i(最高出力245ps/5000rpm、最大トルク35.7kgm/1250-4800rpm)<15.2km/L>
・レガシィ(最高出力300ps/5600rpm、最大トルク40.8kgm/2000-4800rpm)<12.4km/L>
・XF(最高出力240ps/5500rpm、最大トルク34.7kgm/1750rpm)<9.1km/L>
キャデラック ATS
ラグジュアリー_LHD(AT_2.0)
8点
BMW 3シリーズ セダン
328i_RHD(AT_2.0)
10点
スバル レガシィB4
2.0GT DIT アイサイト_AWD(CVT_2.0)
9点
ジャガー XF
2.0 ラグジュアリー_RHD(AT_2.0)
7点
燃費が際立つのは328iで、15.2km/L。車重がほぼ同じレガシィは12.4km/L、ATSは欧州複合燃費で12.2km/L。これらより200kg重いXFは9.1km/Lにとどまる。それでもジャガー歴代最良の燃費じゃないだろうか。
最もパワーを絞り出しているのはダントツでレガシィ。300ps/5600rpmを発揮する。次がATSの276ps/5500rpm、次いで328iの245ps/5000rpm、最後がXFの240ps/5500rpmだ。最新のエンジンは6000rpm以上回す必要も意味もないのか……。
最大トルクもレガシィが群を抜いていて40.8kgmを発揮する。他の3モデルよりを5kgm以上引き離すなんてにわかには信じがたい。残る3モデルは34.7~35.9kgmの範囲で拮抗しているが、328iの発生回転1250rpm~というのが際立つ。
ダウンサイジング+過給というコンセプトといえばVWのイメージが強く、ブームを引き起こしたのも間違いないが、今や全メーカーが取り組んでいて、ここまでレベルが高くなっている。それにしても、パワーじゃなく高効率の面でもアメリカのメーカーが本気出したらすごいということがわかる(XFのエンジンはフォード製)。
この文章は
100万人のクルマ選びについて書かれています
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2013/01/18 15:38:59