
空腹に負けっぱなしの状態であったが、道中には、食事が取れそうな建物は一向に姿を現さなかった。
走る心地よさが、ひもじい空腹感をかなり緩和してくれていたのが救いではあった。
榛名湖に到着しようかという直前に、とてもクラッシックな建物の蕎麦屋を発見。
店の名前は
「びくや」。
中には大きな囲炉裏があり、更には庭園まである。
本物のまきをくべているので、煙が立ち込めているが
それがまたいい香りである。
メニューは、そばうどんが中心であるが、
独特の料理も散見できる。
その中から、古式・・・そばを注文。
一般的なカツオ出汁の面つゆに対し、
山麓で古来から使われてきたとされる鰍(カジカ)を出汁に使ったという、風変わりな一品である。
料理が出される時に、オーナー自らがやってきて、色々と説明までしてくれた。
そして、是非とも、感想を聞きたいという、気合の入れようであった。
で、味のほうであるが、これがなかなかのお味であった。
最初に口に含んだ瞬間に口の中に広がる香りがなんとも言えず、良いのである。
味覚を言葉にするのは難しいので、多分うまく伝わらないであろうが、
カツオ出汁とは違った、
なんとも優しく甘い香りがふわっと口に広がるのである。
それでいて、面つゆとしての存在感を失わず、
最後まで飽きが来ない。
あっという間に、全てそばを原の中に流し込む。
帰り際、店のご主人には会えなかったので
他のお店の人に感想を伝えて、満足と共に立ち去る事に。
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Car | 日記
Posted at
2005/11/19 01:24:55