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2005年12月02日 イイね!

華の国のマナー

中国で運転マナーと呼べるものは存在しない。
車を動かせる人が無秩序に道路に群がる。
彼らは、自分が歩くがごとくに
自分の思い通りに、前に進み、止まり、曲がり、バックする。
国際都市としての自覚を持ち始めた都市では、
高額な罰金や監視体制の強化により、脅迫的にマナーの改善を図っている。

そーでもない都市では、バレ無きゃなんでも有りな世界である。
一般道はもとより、高速道路においても彼らの自由奔放さを抑えることはできない。
夜の高速で、三車線の真中でいきなりの急ブレーキアンドバック。
そのまま合流車線を逆送し、高速から降りていく車。
常識のあるドライバーであれば、気を失いかねない暴挙である。

ほとんどの大型トレーラーは、すでに溝の見えなくなったタイヤを履いている。
高速走行中には漏れなく、バーストした車を発見することができる。

渋滞ポイントでは、隙間を見つけては車の頭を突っ込み
人よりも少しでも先に前へ出ようと試みる。
全員が全員同じ行動を取るので、渋滞はさらにその密度を増すことになる。
交差点で車が放射線状に絡まりあっている風景を何度見たことであろう。
その状態がいかにして解消に至るのかは、私の中では永遠の謎である。

一番恐ろしいのは、一般道での脇道からの合流である。
日本を例にすれば、優先道路があり、一時停止の標識が必ず立っている。
が、中国では、一時停止の看板を見た記憶が無い。
そもそも優先道路の制度があるのかどーかも謎である。

近年、コンクリートの道が一般的であったものが
アスファルトへと塗り替えられている。
納車当日に、窓が閉まらなくなり、ギアが入らなくなり、エンジンがかからなくなった自国産の車に変わり、
各国のメジャーどころの車が大半を占めるようになった。
よーするに、スピードを出せる環境が整えられているのだ。
運転するものが変わらず、置かれた環境だけが良くなっている。
それだけ事故を起こしたときの被害が、大きなものになることを意味している。

この国で運転するのに必要なのは、車の前に飛び込んでくるすべてのものを避ける能力である。
確認なしに、脇道から本線へ飛び出してくる車。
片道3車線の長い直線道路でも、平気で横断する人々。
教習所で見た「ありえなーい」と思われる教習ビデオの飛び出しパターンが乱発する不思議の国である。
それらの状況を、彼らの独特の「折り合い」感覚で乗り切っている。
一度でも日本の自動車社会の風土に触れた者は、
人間から餌をもらうことになれた野生動物が自然の世界に戻れないように、
その世界に足を踏み入れることは避けるべきである。
間違いなく瞬殺されるであろう。
それを感じた本能が、私の運転への情熱を氷柱が下がるくらいに冷却しつづけた。

自分で運転しないということは、他人が運転する車に乗ることを意味する。
自分が運転するよりは、生存確率は高くなるのは確実であるが・・・。
私は、静かに目をつぶり覚悟を決めた瞬間を数度経験している。
が、幸運なことに、こうしてつまらない文章を書くことができている。
本当に幸運だったというしかない。

平和な環境でハンドルを握っているときに、ふとそんなことを考えるのであった。
Posted at 2005/12/02 00:59:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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