
思いの他のんびりしてしまった。
中央高速道を経て、塩尻ICで一般道へ。
その後、松本市内を抜けるの時に、予想外の渋滞にぶつかる。
そんなこんなで、旅館にたどり着いたのは、予定よりもかなり遅くなってしまって
いた。
旅館の名前は
「河鹿荘」。
混浴の露天風呂一つと、
混浴の内風呂一つ、
男女別の内風呂各ひとつを持つ、古い温泉旅館である。
2つの混浴風呂は、夜7時~9時の間は女性専用になる。
男女別の内風呂も、宿泊者に限り
自由に貸切風呂として利用することができる。
宿に到着したときは、露天風呂がかろうじて混浴の時間帯であったので、
急いでその場へ向かう。
混浴風呂に抱く微かな不謹慎な期待は、一瞬で消え去ったが
露天風呂は最高のひと時を与えてくれた。
そばを流れるせせらぎの音が気分を和らげ、
透明で匂いの少ない適温のお湯が、体を労ってくれる。
湯船は決して大きくは無いが、無意味な装飾を配した落ち着きのある雰囲気が、
更なる長居を可能とする。
脱衣所は一つしかないので、女性が混浴の時間に入るときには
それなりのテクニックが必要になりそうだ。
ちなみに、宿泊期間を通じ、宿の方を除いて
女性の姿を全く見かけなかったことを伝えておく(涙)。
食事も、奇をてらったところが全く感じられない
非常にシンプルで安心の置けるものであった。
手作りの雰囲気を大事にした、上品な味付けの品々。
男性である私が、ちょっとがんばってすべてを食べることができる
量である点も、ポイントが高い。
これでもか!というくらいの物量に迫力を持たせる旅館も、
それなりの魅力を感じるが、
ひっそりとした山間部の飾り気の無い旅館では、
こういう料理が良く似合う。
そんな感じで、自然体ですごす空間としては非常に
穏やかな場所だと感じた。
贅沢さやあふれるほどのおもてなしを求めないのであれば、
十二分に穏やかな時間を過ごせるところである。
Posted at 2005/12/09 00:16:36 | |
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