
そんな歓迎を受けながらも、まずは目的の場所である
「大和ミュージアム」へ向かう。
中に入ると、まずは10分の1スケールの戦艦大和の模型が出迎えてくれる。
その大きさでも十分迫力を感じる。
なじみの深い「宇宙戦艦」に比べると当然ながらディテールが細かく、
実際にそれらの部位がすべて駆動している姿は圧巻だったんだろうなぁと、ちょっとだけ鳥肌が立つ。
波動砲の発射位置に「菊の御紋」があったのは、新たな発見であった。
船体の周りを一周し、
上から見下ろせる通路も一周して文字通りなめまわすように観察する。
もちろん、手にもったカメラで全体をフレームに入れられるポイントを探しながらではあったが。
残念ながら、広角レンズを持ち合わせていなかった事もあり、
全体を捉えることはできなかった。
その後は、戦時中の兵器製造拠点としての呉の歴史を、
さまざまな資料と共に紹介する展示コーナー。
正直、重い展示が続く。
そこには「被害者としての日本」の姿が強調されているように感じられた。
それはそれで、本当の姿だと思う。
約5年間暮らしていた国では、
常に「加害者としての日本」という視線を感じて生活し仕事をしてきた私としては、
ちょっと複雑な気持ちでもあった。
これもまた、本当の姿だと思う。
いろいろと考えさせてくれるものが、そこにはあった。
同時に、いろいろな兵器が展示されている。
次々と新機能を搭載した兵器が作られたと、資料では説明されている。
それは、当時に限らず現在も同じだと思う。
新しく出来上がったものは使ってみたい。
そんな、日常的な欲求が、当時の状況を悪化させたという想像は
すべてではないにしろ、理由の一つであるように思う。
大人も子供も持つ、基本的な欲求。
自分を省みても、新しい物への興味や執着が、
いつか自分の身を滅ぼす危うさも感じなくは無い。
Posted at 2005/12/28 01:46:25 | |
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