
太陽が海面に限りなく近づき始めた頃、
複雑怪奇な姿の工場の脇を抜け、呉市の端にたどり着く。
そこで自衛隊の基地に臨む
喫茶店で休憩する。
得意技の一つ、デザートタイム(笑)。
非常に手の込んだソースでデコられた、
冷たいアイスクリームが、治療中の歯に沁みる。
そんな些細な事は忘れさせてくれる、甘さを抑えた上品なお味であった。
一緒に口にしたコーヒーが、更に気持ちを落ち着かせてくれた。
店を出た頃には、外はすでに暗くなっていた。
またしても白いものがちらほらし始める。
そろそろこの車ともさよならの時間らしい。
駅そばのレンタカー屋に車を返し、そのまま広島まで戻ることに。
来たとき同様、時間の流れが一定ではない電車に揺られ広島駅へと到着する。
ホテルでトヨタカップの決勝を見てしまった関係で遅くなり、
食事ができるところが限られてしまう。
ドレスコードで引っかかるかな?という情けない恐れを抱きつつ、
グランディアホテル最上階のレストラン&バーへ。
最後の夜に相応しく、私に不釣合いなディナーコースで締めくくった。
美味しい料理であったことは言うまでも無い。
まぁ、特筆すべき特徴があったわけでも無く、
料理の写真を撮るなんていう恥ずかしい行動ができる雰囲気ではなかったので、詳細は省かせて頂く。
そんな感じで、予想以上の満足を抱えたまま
最後の夜の中、静に瞼を閉じたのであった。
呉。
一度は訪れてみるべき街である。
Posted at 2006/01/07 00:54:51 | |
トラックバック(0) | 日記