
ロッヂを後にし、更に先を目指す。
目の回るようなスロープを持つ橋を渡り、港町特有の防波堤と民家にはさまれた狭い道路を進む。
さっきまで高いところから見ていた海が、同じ高さに存在し
またしても別の表情を見せてくれている。
途中、突如としてあわられた砂浜の海岸に降り立つことに。
良くある組み合わせの、ひしゃげた松の木々と砂浜と海。
砂浜を引っ掛けて見る海は、岩や堤防から始まる海にくらべ
マイルドさが増すように感じる。
間近で観る海の水は、海底が見えるほど透明であることが判明する。
ここまで透明な海水を見るのは久しぶりである。
香港の海と同じものだとは到底信じられない。
海の色が部分部分で違うのは、光の加減だけではなく
その海水を通して水面に映りだされる、
海草や海底の色であることも理解できた。
その浜のそばに、近代的な温泉施設が隣接していた。
そこは、帰りに寄ることにする。
恒例(?)の温泉紹介は、今回もできそうだ。
すれ違う車も、人影も無い道を走っていると
本当に別の世界へ迷い込んだような気分になる。
そんなものに包まれながら、目的地である「島」の先へ到着。
道というのは大抵どこまでも続いているものだと思っていた。
が、そこには、何の前触れも無く途切れる道路があった。
その先には海が何事も無かったかのようにたたずんでいる。
車を降り、瓦屋根の古い民家の間の狭い路地に足を踏み入れる。
そこだけ時間が止まったような世界。
その路地を抜けると、段段畑と海にはさまれた広めの舗装されていない道路に出る。
段段畑は、どこから持ってきたのか不思議になってしまう、
大き目の石でくみ上げられた囲いで区切られている。
壮観な風景が山の裾野に広がっている。
一部はみかんの木が植えられているようであったが、
大部分は土を休ませているようで、何も植えられては居なかった。
この畑が農作物で埋まってる姿は、きっと壮観であることが予想できた。
夏辺りに、もう一度観たいと思わせる場所である。
Posted at 2006/01/05 23:22:46 | |
トラックバック(0) | 日記