目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
私のF4は750、初期型です。
F4はウィークポイントがいくつかありますが最も有名なのはリアハブのトラブルではないでしょうか。
破損してしまうと困るのでメンテナンスを行います。
2
早速ですが取り外したハブ周りです。
いやぁこれだけでもかっこいいですねぇ!(?)
ホイールを外す専用のハブナットレンチとスナップリングプライヤー、それと6角レンチのセットがあればここまではできます。
このブレーキディスクとスプロケットの中間の銀色の筒がハブASSYです。
現在は対策部品が販売されており、筒の部分に穴が開いております。
発熱によるベアリングの破損を防ぐためでしょう。
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そして問題なのはこの部分。
これがハブASSYなのですが、中にニードルベアリングが見えていますね。
これは車両取り付け時には左側、スイングアーム側になります。
片持ちアームですと取り付け側よりも外側、右側が振られてしまうのでこの反対側がより負担がかかることとなります。
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こちらが車両右側の外側ベアリングです。
内側のニードルとは違いボールベアリングが使われております。
ただのボールベアリングではなく複列みたいですが、破損が多いので強度不足は否めません。
対策部品ですとこのボールベアリングの内側に更にニードルベアリングが配置されていて耐荷重が増しております。
ベアリング単体ではないのでASSY交換となり部品価格は10万円程…
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しかし私は天邪鬼なので非分解部品を分解します。諸悪の根源ボールベアリングをプレスで取り外してみます。
これだけ幅の薄いベアリングでは強度不足なのは明らかですね…リコールレベル。
今回取り外して触った感触は幸い良好なのでシールを取り外しベアリング内部を清掃後にウレアグリスを封入します。
ニードルベアリングはプレスで取り外すと変形してしまうので外さずに清掃、給油を行います。
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ついでに全体を清掃してあげます。
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ハブ取り付け時のこちらのキャップボルト。
ここは取り付けが28~32N・mです。
締めすぎるとハブベアリングに余計な負荷がかかり破損の原因となります。緩すぎても同じ。
また、いきなり規定トルクで締め付けるのではなく、先ずは15N・m、20N・m、25N・m…というように少しずつ、2つのボルトを交互に締めていくと間違いありません。
スイングアーム内部をよく清掃してから取り付けします。
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え、そもそもベアリングが壊れたくらいならハブASSYではなくベアリングだけ打ち換えればいいんじゃないの??
……そう思いますよね。私もそうです。
MV AGUSTAからベアリング単体の供給は当然ありませんが、ベアリングをバイクメーカーがワンオフなんでまず有り得ないのでその気になればなんとかなります。
。
ボールベアリング:3810-2RS
ニードルベアリング:TLA-5520
ニードル内輪:LRT-505535
下2点は問題ありませんが、ボールベアリングは国内メーカーでは製造していないので入手しにくいです。万が一に備えて一応ストックはしています。
破損しないようにグリスアップ等メンテナンスを行いましょう。。。
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