ドアトリムクリップ比較

私のような初心者向けの記事です。ドアトリムクリップは、ドアの内装部分と外側の金属ドア部分をつなげる部品です。

写真左から、運転席ドア内張りの外周から１つだけ外した純正クリップ、エーモンの1941番、ホームセンタージョイフルAKで発見した似たクリップ\58を並べました。

ざっと見た違いは、クリップの頭が３枚の円板に分かれているうち、上２枚の隙間が製品によって違います。純正、エーモン、ホームセンターの順で狭いです。これは内張りをドアに取り付けるときに内張りを挟む部分なので、ここが開いていると隙間が生じてがたつくと思われます。

次に差し込む部分の長さです。純正品だけ指で支えているのは、純正が最も短いからで、写真は指で浮かした状態です。これは、あまり長いと、ドア側につっかえるかもしれません。

試してみたところ、外したクリップの代わりにエーモン製を抵抗無く挿すことが出来ました。内張りはがたつかず、とりあえず一箇所を変更するくらいならいけそうです。しかし、多くを交換した場合、あるいは交換する場所によってはがたつきが予想されます。

差し込み部の最大径を測定すると、純正では9.0mm, エーモン製品では9.5mmでしたが、純正の穴に問題なく入りました。エーモンは説明によると9mm径の穴用です。

まだ取り外してはいないので、外しにくいかはわかりませんが、所詮プラスチックなので外れると思います。外すときは一番下の円板（ドア側に接しているところ）を内張剥がしでこじるのが良いと思われます。

純正クリップはディーラーで部品代１個100円と言われました。エーモンは２個入り定価250円ですが、安い店では200円以下です。ということで、付け外し時に損傷したら一応1941が使えそうだけど、隙間の違いによるがたつきが心配ならディーラーでも買えると憶えておいてください。

先日運転席ドア内装をはがした時の写真です。

ドアトリムクリップは、内装を剥がすときに内装側に残ることも、金属ドア側に残ることもあります。まずいのは、力任せに引っ張ることによりクリップまたは内装側プラスチックを損傷することです。クリップを見ながら内装剥がしを差し込んで、クリップごと外すのが理想だと思いますが、消耗品と考えるのも良いと思います。

写真ではドア上側を先に外し、抜けるコネクターを抜いた後、内装を上方に持ち上げるように外したので、下半分のドアトリムが金属ドア側に残っています。

この残ったクリップに元通り差し込むのはかえって大変なので、作業の最後には、内装側に全てのクリップを戻してから、内装をはめ込むのが良いと思われます。今回はドアにキーレス連動ドアミラー格納装置を仕込むための試験開腹でしたが、配線切断を避けられないか思案しています。使われているコネクターの型番がどうにもわからないので、やっぱり切断になるかも知れません。