ドナドナ準備 その2 ウォーターポンプ交換 正攻編(スズキ EC22S型 青ツイン)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
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というわけで、いきなり、正式名称「ウォーターインレットパイプ」を引き抜くところから。
ツインに限らず、この世代のワゴンRも、この金属製パイプが錆びている個体が、ちょこちょこあるみたい。
錆びて穴が空いてしまうと、冷却水が漏れてオーバーヒート、深刻なダメージ(高額な修理費用)になってしまう、こともある。
錆びているのに気がついたら、新品に交換しちゃったほうがいいと思います。
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【部品番号】
・17830-73H00 パイプ, ウォータ, インレット
・17830-58J00 パイプ, ウォータ, インレット(EC22S-211578以降)
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2ヶ月前の「軟弱編」と違うところ、2点のうちの、1つ目。
この画像で気がついたかもだけど、赤い数字「1」の黒いステー。
ご覧のとおり、エアコンのコンプレッサーを取り外しました。
そのほうが、圧倒的に作業がしやすいです。
エアコンのコンプレッサーを取り外して、金属製の「ウォーターインレットパイプ」も引き抜く。
ここが、前回の「軟弱編」との大きな違い、その1。
あ。
エアコンのコンプレッサーを取り外す手順は、半年前に別のツイン(スマイルツイン)でやってます。↓
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◆エアコンのコンプレッサー交換(スズキ EC22S型 ツイン)
https://minkara.carview.co.jp/userid/1516299/car/3282763/7735454/note.aspx
(2024年3月13日)
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パイプを引き抜くと、冷却水があふれ出てきます。
当たり前だけど。
この1つ前の段階で、このパイプの下側、ラジエーターから戻ってくる太いゴム製ホースのところで先に冷却水を抜いちゃったほうが、ラクだけどね。
自分でウォポンを交換しようと思うぐらいの人なら、その辺はわかるだろうから、適当に。
===
でね。
このパイプを引き抜くと、先端にゴム製Oリングがあります。
この奥というか、上というか、そっちにももう1つ、あるんだけど。
前回の「軟弱編」の致命的な欠点は、このゴム製Oリング2つを交換しないこと。
ウォーターポンプは生きていても、そこから冷却水漏れしてくる可能性がある。
今回の「成功編」の大きな利点は、このゴム製Oリングを両方とも交換できること。
画像の中の空きスペースの関係で、ここに部品番号を書いちゃったけど。
今、ここでは交換せず、後でまた。
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【部品番号】
・17849-53E00 Oリング, ウォータインレットパイプ
★でも買わなくてもいいかも(後述)
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撮影した順番の関係で、パイプが装着されちゃってるけど。
(引き抜く前に撮った)
ここ確かめるべきは、ウォポンをエンジン側に固定しているボルト4本のうちの、3本。
いずれも、12mmです。
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そして、厄介な4本目は、エキマニの遮熱板に隠れています。
前回の「軟弱編」は、これをイヤがって避けた(逃げた)わけです。
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エキマニの遮熱板とエンジンの間を照らしてみると、3番のすぐ隣に4番が見えます。
普通のメガネレンチとか、ソケットとかだと、ここに届かないんですよ。
それで、ググってみても、エキマニの遮熱板を外してる人とか、けっこういるみたい。
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このショート動画で紹介されていた工具を、さっそく買ってみました。
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【工具】
TONE フレックスラチェットめがねソケット
型番 3RM-12F(対辺12mm)
型番 HP3RM-12F(対辺12mm)
★「HP」は販売形態(パッケージ?)の違いだけで中身は一緒だそうです
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関東平野を流れる利根川(とねがわ)の利根、TONE。
あらゆるボルト締結課題に取り組むボルティング・ソリューション・カンパニー、TONE株式会社。
だけど、本社は東京都荒川区。
え?
荒川区なら、隅田川じゃないの?
SUMIDAじゃないの?
と、そこは気になりつつ。
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工具の名前と型番でググってみたら、12mm以外の各サイズの型番も発見しました。
生涯ずっと、ツイン等々のK6A型エンジン搭載車にしか乗らない!と決めてるなら、対辺12mmの1個だけでいいだろうけど。
……ふむふむ。
もう1つおまけに、ふむ。
必要に迫られた時に1つずつ買い足していく?
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ところが、セット販売をしていることもわかりました。
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……ふむふむ。
もう1つおまけに、ふむふむ。
セット販売は、2種類。
よく使う7点セットと、さらに4つ増やした11点セット。
違いは「11mm、15mm、16mm、18mm」ですね。
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11mmも16mmも、18mmも、私が生涯ずっと乗り続けたいポンコツ各車には必要なさそう。
でも、15mmは、964スピードスターでちょこちょこ見かける。
念のためにというか、せっかくの機会なので、11点セットで買っておくことにしました。
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ちなみに、画像の左上半分だけのセットです。
画像の右下半分?の長いエクステンションは、手持ちのSnap-Onです。
TONEさんのセット販売で付いてくるわけじゃないので、念のため。
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話を戻して、作業を再開しましょう。
12mmの「TONE フレックスラチェットめがねソケット」(型番 3RM-12F または HP3RM-12F)を、奥の4番に掛ける。
そして、ゆるめる方向(左まわり)に回す……だけ。
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狭い場所なので、振り幅は狭いです。
でも、「TONE フレックスラチェットめがねソケット」という名前のとおり、ラチェット付きなので大丈夫。
チャッチャと回し続けると、簡単に外れました。
ここで手こずって、2時間とか3時間とかかかってる人もいるみたい。
それを思うと、この工具1つで、ものすごい時短です。
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エンジン側に固定しているボルト4本を抜いたら、金属製パイプ2本からうまいこと引き抜いてやるだけ。
右上の「4番」さえ簡単にやっつけられるようになれば、K6A型エンジンのウォーターポンプ交換の難易度は、グッと下がります。
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あ。
さっき書いた、前回の「軟弱編」では交換できないゴム製Oリングの、2つ目が、この画像には写ってます。
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【部品番号】
・17849-53E00 Oリング, ウォータインレットパイプ
・17849-83G00 Oリング, ヒータアウトレットパイプ
★でも買わなくてもいいかも(後述)
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それから、取り付ける時の締めつけトルクは、4本いずれも、25Nmです。
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外したウォポン本体と、新品(社外品)のウォポン本体を、並べてみました。
古いほうの、エンジンとの接合部分には、オレンジ色のゴム製Oリング(パッキン)が付いてます。
この、エンジンとの接合部から冷却水が漏れていたという症例は、ネットでググってみてもよく出てきます。
さっきの金属パイプ2ヶ所のゴム製Oリングと、このパッキン。
合計3ヶ所を新品に交換できるのが、今回の「正攻編」の強み。
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【部品番号】
・17849-53E00 Oリング, ウォータインレットパイプ
・17849-83G00 Oリング, ヒータアウトレットパイプ
・17611-73G01 Oリング, ウォータポンプ
★でも買わなくてもいいかも(後述)
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今回の新品は、AISIN(株式会社アイシン)の型番「WPS-036」です。
他のK6A型エンジン搭載車とみんな共通なのかは、未確認。
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昔は「アイシン精機」だったんですけどね。
3年前、2021年から「株式会社アイシン」になったそうです。
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さっきから何回もくり返してきた「でも買わなくていいかも」の答えが、これです。
この「AISIN WPS-036」には、3種類のゴム製Oリング、すべて同梱されていました。
ただし、他社のツイン用(K6A型エンジン搭載車用)のウォポン全部、みんなに付いてくるのかは未確認。
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買わなくても済んだ。
あるいは、買ってあるストックを使わずに済んだ。
ありがたく、さっさと交換します。
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