ATFを交換し始めた@2026年4月(スズキ EC22S型 スマイルツイン)
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
1時間以内 |
1
ここ数ヶ月、ずっと気になっている症状の1つ。
それは、ATミッションの滑り?空転?
それから、変速ショック?
ちょっと横Gをかけながら交差点を曲がりつつ、アクセルを踏み込んだ時に、ちょっと反応が遅れてガコッとキックダウンしたり。
中間加速でアクセルを踏み込んだ時に、N(ニュートラル)状態のまま、エンジンの回転数だけ上がって、それからギアが入ったり。
いや、目の前のノロマを煽ってるんじゃないよ。
ATミッションが勝手に空転してるだけ。
そういえば、落札して引き取ってからもうすぐ4年、ATF(ATミッションのオイル)は一度も見てなかったなぁ。
10万kmで引き取ってきて、現在15万kmだから、もう5万kmも走ってる。
ATFもそろそろ交換する時期なのかも。
===
そんなわけで、ちょっくら点検してみることにしました。
ボンネットを開けて、黒くて四角いプラスチック製のエアクリーナーBOXと、ラジエーターキャップとの間。
この赤い丸っこいのが、ATFのレベルゲージです。
2
レベルゲージを抜いたところ。
レベルゲージが抜けないように、バネ状のストッパーがあります。
レベルゲージを指2本でつまみながら、もう1本の指で、このストッパーを奥にズラす。
これだけで簡単に抜けます。
3
そして、これがATFのレベルゲージ。
整備マニュアルによると、ATFの点検は「COLD」と「HOT」の2段階。
前者は、ATFが20〜30℃の時に。
後者は、ATFが70〜80℃の時に。
どちらも、エンジンをかけたままのアイドリング状態で、と書いてあります。
===
油は、温度が上がるとものすごく(水よりも遥かに)膨張する。
そして、温度が下がると縮む。
だから、COLDとHOTで液量が違うのは、わかるんだけど。
なんで、COLDのほうがLOWとMAXの幅が大きいんだろう?
あ、そうか。
ミッションケースがキレイな円筒状とか長方体とかじゃなく、複雑な形をしているからか。
4
まずは、COLDから。
照度計を取り出して、外気温をチェック。
18℃でした。
ひと晩ずっと放置していたので、ATFの温度も18℃と考えていいでしょ?
エンジンをかけてすぐに、手間取ることなくサササッと測れば、20℃を超えたぐらいの温度で点検できるはず。
5
エンジンをかけて、アイドリング状態のまま、フットブレーキを踏み込む。
足を離さず、踏み続ける。
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アイドリング状態のまま、フットブレーキも踏み込んだまま、シフトレバーを操作する。
Pから2まで、一段ずつ。
そして、2からPまで、一段ずつ。
各ポジション共、3秒ぐらいずつかな?と考えて、心の中で5つずつカウントしました。
7
で。
エンジンは切らず、アイドリング状態のまま、素早くレベルゲージをチェック。
あれ?
あれれ?
LowとHighの間ではなく、Highよりもかなり多めに入ってます。
「気になる症状が出てきた」とかじゃなく、よく今まで普通に走ってくれてたなぁ。
普通じゃなかったのかもだけど。
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そして、かなり汚れてます。
当たり前だけど。
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ATFを抜かなくちゃいけないことは確定した。
そこで、アストロプロダクツまで買い物に行くことにしました。
出かける前に、ATFのレベルゲージが入る穴の、直径を確かめる。
エキステンションを差し込んだだけですが。
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穴の直径を測りたいなら、四角い部分の対角線を測らないと意味ないのでは?
……と、私も今になって思いました。
でも、大丈夫。
付属品のホースの直径は10mm。
そのホースが入るかどうかを知りたかったので、10mm以上あることを確かめられたから問題なし。
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で。
買い物から帰ってきたら、再度、さっきの手順をくり返す。
ATFのレベルゲージをチェック。
これが「HOT」です。
===
整備マニュアルには「HOTはATFが70〜80℃の時に」と書いてあります。
そして「アイドリング状態では冷却水の水温が上がるだけで、ATFは温まらない」と書いてあります。
さらに「5kmは走ってこい」とも。
なので、買い物はちょうどよかったわけです。
===
ところが、ATFの量は全然ちょうどよくなかった。
やっぱり多い。
HOT側でも、やっぱりHighを遥かに超えちゃってます。
落札して引き取ってきてすぐ、ATFの交換までは、ハードルが高いけど。
ATFの量だけでも、もっと早く確かめておくべきだった。
あなたの愛車、ATFの量は大丈夫?
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ここで、アストロプロダクツで買ってきたアイテムをご紹介。
エンジンオイルを上抜きするための、オイルエキストラクター。
電動ではなく、手動ポンプで、なおかつ少量1.6Lタイプにしました。
===
整備マニュアルによると、ATFは全量4.1Lだそうで。
ドレーンボルトを取り外して、下から抜いても、全量は出ない、とも書いてあります。
でも、怖いじゃないですか。
10万kmとかそれ以上ずっとATF無交換で走り続けてきた個体は、ある日いきなり、リットル単位でATFを交換すると、壊れることがある。
あちこちに溜まっていた汚れがいっきに新しいATFの流れに乗って、もっと細かい別の場所を詰まらせることがある、とか何とか。
それで、そういう個体は、そのままATF無交換のまま走り続けるか、どうしても交換したいなら少量ずつ何回も何回もくり返しなさい、って。
===
でね。
ジャッキアップして、ドレーンボルトから抜き取ると、少量ずつ何回も何回も、そのたびにドレーンのパッキンを新品に交換しなくちゃいけない。
……し、ジャッキアップしたり、規定トルクで締めたり、その積み重ねがめんどくさい。
少量ずつ何回も何回もくり返すなら、レベルゲージの穴からの上抜き1択じゃね?
(エンジンオイルは下抜き派だけど、ATFは上抜き派)
……というのと。
電動だと、一気に大量に抜き過ぎちゃう可能性が高い。
昔ながらの手動でシュポシュポとやったほうが安全だよな、と。
そんなわけで、手動の1.6Lを選びました。
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付属品、外径10mmのホースが入るかどうかを心配して、測ったけど。
そうじゃなかった。
外径10mmのホースだと、ATミッションの中、浅いところで引っかかってしまう。
ツインの3速ATには、もう1つの付属品、外径8mmのホースのほうが合ってるのでした。
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300ccぐらい抜き取ったところで、またエンジンをかけて、さっきの手順でATFの量をチェック。
まだ多すぎる。
さらに200cc、合計500ccぐらい抜き取ったところで、再度。
いや、まだ多すぎる。
ちょうどHighレベル、新油を入れられない。
追加でシュポシュポ、さらに300ccか、もうちょっと?
800ccぐらい抜き取ったと思うけど、この画像を見ると、1リットルぐらい抜いたのかも?
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ここで、落とし穴。
出かける前に確かめた付属品、抜き取るためのホースは外径10mmで、問題なかった。
(しかも、実際に役に立ったのは8mmのほうだった)
ところがどっこい。
もう1つの付属品、オイルを入れるためのジョウゴの先端部は、もっと太いのでした。
(13mmぐらい?)
アストロの店頭で、かなり不安を感じた。
でも、大丈夫でした。
余裕はまったくないけど、ギリギリで何とか入ります。
「アストロのオイルエキストラクター1.6Lに付属のジョウゴは、ツインの3速ATのレベルゲージの穴には使える」
これが今回の大きな学び?
(ワゴンR等々の4速ATは未確認)
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でも、こんな深いところにあるジョウゴに、20リットルのペール缶からドボドボとATFを落とすのは現実的じゃない。
そこで、アストロでは、オイルジョッキも買ってきました。
「少量ずつ、何回も何回も」なので、もちろん1リットル。
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「少量ずつ、何回も何回も」使うものなので、新品の状態でキッチンへ。
100ccずつ水を入れていく。
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10回くり返して、印をつけた。
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ポリジョッキに付いてる液量のマーク、少なくとも私が買った個体は、だいぶ誤差がありました。
3/4、750ccの目盛りで、既に800ccも入ってる。
だけど、1リットルの目盛りまで入れると、1リットルを超えてしまってます。
めんどくさがらず、最初に100ccずつ入れていくの、やっぱり大事。
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中の水を捨てたら、消毒用アルコールをスプレーして、乾くまで放置。
その待ち時間に、テプラ。
===
あ。
ググると、色々なATFが出てきます。
社外品ではなく、私はもちろんスズキ純正品。
ところが、スズキ純正のATFでも何種類も出てくる。
・5D06
・2384K(99000-22970)
・3314(軽自動車用→3317で統一)
・3317(普通車用→今は3317で統一)
ATの仕様変更に伴って、ATFも仕様変更になったそうで。
「3317」からはNS制御にも対応、だそうで。
よくわからんけど。
今(2026年現在)のスズキ純正ATFは「3317」だそうです。
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アストロで買ってきたオイルジョッキに、テプラを貼ったところ。
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裏側。
準備バッチリです。
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20リットルのペール缶から300ccだけ入れたつもりが、ちょっと多かった。
全量4100ccのうち、今回は350ccだけ新油になります。
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ここで、さっきアストロで買ってきた、3番目。
1リットルのオイルジョッキで使える、ロングノズル。
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350cc、最後まで注ぎ込んだところ。
300ccの時点でいったん中断、またさっきの手順で量をチェック。
結果的に、350cc全部で、ちょうどHighピッタリでした。
===
整備マニュアルによると、ATFの全量は4100ccだそうで。
そして、4万km毎に交換しなさい、と書いてあります。
ざっと、4万km毎に4000ccとすれば、1万km毎に1000cc。
5000km毎に500cc。
つまり、100km間に10cc(走った距離の10分の1)ということか。
===
でも、ヒストリー不明、少なくとも10万km超から15万km超まで5万kmは無交換で走り続けてきた個体。
多く入り過ぎていたATF全体が受け止めきれないぐらい大量の鉄粉やら汚れやらがATミッションの内部に溜まっていると考えれば、少量ずつ少量ずつ、しばらくはもっとハイペースで交換したほうがいいのでは?
……と考えまして。
その一方で、買ったのは20リットルのペール缶。
所有しているスズキ車は、ツインとワゴンRの2台。
ならば、10リットルぐらいはツインで使っていいわけで。
今回は350ccだから、次は350km。
500km走ったら500cc、1000km走ったら1000cc。
等倍、走った距離と同じccをちょこちょこ交換し続けてみようかな、と。
===
ここで、大事な忘れものに気がつきました。
ATFを入れるジョッキにだけ100ccの目盛りを付けて、ATFを抜き取るエキストラクターには付けるの忘れてしまった。
300cc抜いたら300cc補充、500cc抜いたら500cc補充、同じ量なのに。
何cc抜いたか、わからないじゃん……
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