
昔聞いた話を唐突に思い出しましたので投下いたします。
10数年前の知り合いに中古車嫌いのおじさんがいました。
当時、中古車で愛車を手に入れた私にチクチク嫌味を言ってきて、正直大嫌いな人でしたが、ある時その理由を語ってくれました。
おじさんが若い頃、夜な夜な仲間たちと夜の峠に繰り出す、いわゆる走り屋だったそうです。
おじさんは特に秀でた実力で仲間内のリーダー格でした。
ある時、仲間の一人が当時発売間もないトヨタのスポーツカー・スープラに乗り換えました。
その性能は凄まじく、とても着いて行けなかったそうです。
おじさんは歯痒い思いをしたそうですが、同時にスープラの性能に惚れ込み、自身も購入を検討し始めました。
しかし、新車はとても手が届かなかったらしく、馴染みのクルマ屋に中古車を探すように頼んだそうです。
しばらくしてクルマ屋からスープラの中古車が入った連絡を受け見に行きました。
信じられないバーゲンプライスとは裏腹にとてもキレイな美観におじさんは直ぐにハンコを押しました。
クルマ屋は「軽い修復歴があるから」とだけ話したそうです。
もはやライバルなど居なくなったおじさんはスープラの仲間と2台だけでよく走るようになったそうです。
ある時から仲間が妙な事を言いだしました。
「お前の後ろ走ってても、前走っててミラー見た時も、助手席に誰が座っているように見える」
そんなのシートがデカイからだろ!と、おじさんはその時はあまり気にしませんでした。
しかし、ある雨の日の夕方、
「今日は峠に行けんな〜」と思いながら自宅アパートの2階から自分のスープラを眺めていると助手席に誰かいるのが見えました。
「うわ!盗まれてる!?」
そう思ったおじさんはとっさにバットを持ってクルマに急ぎました。
しかし、車内には誰もいませんでした。
「見間違いか…?」
とりあえずドアを開けて確認したところ、雨漏りもしていないのに助手席がグッショリ濡れていたそうです。
次第におじさんは仲間から気味悪がられ、一人で走ることが多くなりました。
そしてある夜。
おじさんは一人で夜の峠を何本も走っていました。
しばらくして帰ろうと緩い速度で下っていると、大きな右カーブに差し掛かりました。
ハンドルを切ろうとした時異変が起こりました。
ハンドルが動きません!
慌てたおじさんは思わずハンドルを見ました。
そこには
誰も乗っていない後部座席から伸びた異常に長い二本の手がハンドルを押さえていたのです!
おじさんはパニックになりながらもクラッチを蹴り、ブレーキとサイドを思い切り引きました。
クルマは半回転して止まったそうです。
気がつくと手は消えていました。
翌日、クルマを手放す決意をしたおじさんはトランクの私物を整理していました。
その時、トランクに一枚薄いマットが敷いてあるのに気が付きました。
純正かな?とマットをめくるとどす黒いシミがトランク全体に広がっていたそうです。
おじさんはクルマ屋に怒鳴り込みました。
始めクルマ屋にはしらばくれたそうですが、おじさんが仲間とも疎遠になり、死にかけたことを言うとクルマ屋は白状したそうです。
もともと個人オーナーが購入した普通のクルマで、ある時盗難にあったそうです。
警察の捜索により、しばらくして見つかりました。
発見当時、ある山中に隠されるように放置されていたそうです。
車内は無人でしたが、トランクには血塗れの衣服が詰め込まれていたそうです。
オーナーは気味悪がり、すぐに手放し様々なところに流れ、おじさんのところに行き着いたそうです。
以来、おじさんは中古車を絶対に買わなくなりました。
これがおじさんが中古車を嫌う原因だそうです。
古いクルマは少し気をつけた方がいいのかもしれませんね。
長文失礼しました。
Posted at 2015/08/20 04:28:01 | |
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