2012年11月19日
スバル・REX 550 AⅡGには、クーラーは装備されていなかった。
特に真夏の渋滞や信号待ちなどは辛かった。
主にビニールでできたシートだったので、座面と接する部分、背中から太股にかけて
汗びっしょりになった。車には必ず複数の「うちわ」が標準装備されていた。
信号待ちでも窓を開けず暑さを我慢する、クーラー車を装った友人もいた。
タクシーやバスには「クーラー車」と、堂々と表示されていた時代だった。
REXはRRレイアウトで、フロントの風通しが良すぎて、暖房の効きも悪かった。
パワーウインドウなんてもちろん無い。唯一運転中に開閉できるのは運転席だけで、
信号待ちなどで身体を伸ばす無理な姿勢で助手席の窓を開閉した。
リモコンミラーも無い。それどころか、フェンダーミラーだったので、いちいち車から降りて
調整しなければならなかった。
電装品もAMラジオ(モノラルスピーカー)のみ。
カーステレオをつけようにも父の車だったので許可が下りず、苦肉の策として、
ダブルラジカセ(オートリバース機能付)を持ち込んで音楽を楽しんでいた。
CDがやっと普及し始めた頃で、主流はまだカセットテープだった。
こんな車、今では考えられないが、当時の車は「こんなもん」だった。
18歳で免許を取得し、自由に乗れる車があるだけ、まだ恵まれていた。
冷暖房が効かない事は、良く言えば、四季を実感できる車ということで、
全部手動操作だったので、ミッションや電気系統トラブルが少なかった。
昔を想うと、現在の車のありがたさを実感できる。
先日のブログで「バッテリー上がり」を話題にしたが、愛車の、真っ暗なスピードメーターを見ると、
まるで息絶えてしまった、「死」の様相にさえ思えてしまう。
社会生活にも、車にも、「電気」はまさに命綱となっている。
【おしらせ】
虚言記事は、「イイね!」の数が激減したため、しばらくお休みします。
Posted at 2012/11/19 17:46:41 | |
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