2012年11月22日
ある日のこと、県境の峠道を走っていると、後ろから来た車に追い越しされた。
正確に言うと、「追い越そうとされて、追い越させてやった」だ。
http://www.mapion.co.jp/m/34.3073154917267_135.27273052638037_9/
県境のNシス手前を、制限速度(40km/h)で走っていた。
ここは峠で唯一の追い越し可能ポイントであり、Nシスがあっても、
制限速度付近で走行していると、けっこう追い越されることがある。
この先はアップダウンのあるクネクネとした峠道で、
前車と対向車に配意しながらの追い越しは、超高性能車でも、おそらく無理だ。
大抵はすんなりパスしてくれるのだが、今回はちょっと違っていた。
追従してきたその車は、車線をはみ出してもなかなか追い越してくれない。
不思議に思い、併走状態になった車を見て、唖然となった。
追い越してきたのは4名フル乗車した、箱形軽のNA車だった。
ハンドルを握るのは高齢の男性で、助手席には高齢の女性、
後席の若い女性越しに子供がこちらに向けて手を振っていた。
父母(祖父母)とその娘(孫)、孫(ひ孫)といった構成だろうか、
なんとも仲むつまじい光景である。
海沿いにある大型ショッピングモールにでも行った帰りだろうか、
子供は満面の笑みを浮かべていた。
Nシス通過後に加速することも可能だったが、今回は子供に免じて、
自車のアクセルを緩めて道を譲ることにした。
結果は火を見るより明らかで、数百メートル先の上り坂に悪戦苦闘していた。
大人しく後ろについて走っていると、先の長い下り坂では、
終始ブレーキを踏み続け、エンジンブレーキなどは使用していない様子だった。
細いS字カーブでも、お構いなしで中央線をはみ出していく、非常に危険な運転だった。
どうせ急いでも、峠を抜けた交差点の信号で停まる羽目になるのだが、
今回はそれよりも、後ろを走るこちらをハラハラさせる運転が気になった。
事故が起きた後で「高齢だから」の一言で済まされる問題でもないし、
自分は大丈夫でも、周囲が事故に巻き込まれることも考えられる。
何より、自分が「無理な運転をしている」と自覚がないのが恐ろしい。
Posted at 2012/11/22 19:58:19 | |
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安全運転 | 日記