2012年12月24日
アメリカの小説家、オー・ヘンリー(O.Henry)の代表作だ。
貧しい夫妻が、互いにクリスマスプレゼントを買うために、
そのお金を工面しようして、それぞれ自分の大切な物を手放してしまう。
お互いを思いやるその気持ち、その自己犠牲の精神は、
原作より百数十年経った現代にも語り継がれている。
新約聖書に描かれたエピソードが下敷きになっているそうだが、
結末のお互いの「行き違い」を美談ととるか、愚かな行為ととるか、
それは人それぞれだろう。
話は少し変わるが、随分前、ある教会が主催する
クリスマス・ボランティアに参加したことがある。
私自身はキリスト教徒ではないが、奇妙な縁で参加することとなった。
街頭で義援金を募ったり、キリスト教の精神を伝えるビラを配ったり、
そういった類のボランティアではない。
例えば農家なら、自家製野菜や果物を教会へ持ち寄ったりと、
自分の出来る範囲で行う、個々善意のボランティアだ。
私はわずかばかりの寄付と、友人と共に楽器の演奏をした。
この日ばかりは我が家の超秘蔵っ子、Gibson ES-345や、
Fender Rhodes、S.C.I.などを部屋から持ち出し、
SantaClaus is Comin' to Town(サンタが街にやってくる)や
I Saw Mommy Kissing Santa Claus(ママがサンタにキッスした)
Rudolph the Red-Nosed Reindeer(赤鼻のトナカイ)といった
古くからのクリスマス・ソングに加え、
All I want for Christmas is you(Mariah Carey)
Happy Christmas(John Lennon)の様なポピュラー曲も交え、
大人も子供も楽しめる構成で演奏をした。
クリスマスは異教の文化であるが、その精神は万国共通だろう。
現存する皆が、他人に対し少しの思いやりを持つとができれば、
この世界を変えることが出来るのではないか。
人は独りでは生きることができないのだから。
Posted at 2012/12/24 21:37:25 | |
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