はじめに
絶版車となってもう15年以上の旧車です。
ジレラ・ランナーをこれからも乗る方に、最低限のやらなければいけない加工とメンテをお知らせします。
①ランナーのエンジンは欠陥設計で、ウォーターポンプシールが、おおよそ10000キロ走破ぐらいで痩せて劣化し、プーリーの入ってるケース内にクーラント(冷却水)が漏れるトラブルが必ず起きます。
このウォーターポンプシールを交換するためには、クランクケースを割らないと交換ができません!
毎回毎回10000キロでクランクケースを割って交換しないといけない欠陥があります!
対策方法として、このウォーターポンプの軸を取り除き、エポキシ材で穴を完全に封印!
電動ウォーターポンプに変更することを
強くオススメします!
②燃料ホースが経年劣化により硬化!
割れて燃料が漏れるトラブルが起きます。
燃料ホースを全部、日本製に交換することをオススメします。
サブタンクからキャブまでのホースだけじゃダメです。
メインタンク→負圧ポンプ→サブタンク→負圧コック→キャブの全交換をしないといけません。
ランナーオーナー、これから購入検討の方、この上記①と②は絶対やっておかないと必ず壊れます。
③ノーマルのプーリーフェイスがパワーに負けて壊れます。
社外品に交換をオススメします。
④クラッチベルがパワーに負けて壊れます。
社外品に交換をオススメします。
⑤クランク自体も脆いです。
社外品のクランクに交換とついでにウォーターポンプを外して穴埋め加工、電動ウォーターポンプ化もついでにやるといいでしょう。
⑥社外品のフロントフォークが、パーツ供給が無くなってきているので、オイル漏れで修理ができません。
ランナー後期型の純正フロントフォークを装備しましょう。
VXRのフォークも共通なので、まだ中古で安く入手ができます。
軽量で速いスクーターを探してたらコイツに出会いました。
イタリア車はそこらじゅうが壊れまくる。。。
イタリアのジレラ社製造、「ランナー」
速いです180cc2ストローク水冷単気筒エンジン
ビッグスクーターなんか屁の突っ張りにもなりませんね
イタリア車は「イタ車」と呼ばれますが、それは大きな間違いで「痛車」と呼びます
何故なら、普通に扱うだけでもあちこちが壊れます。ビックリします
何回壊れたかわかりません。ついにテコ入れをすることになり、全身を社外品に組み替えたり、加工をしました
エンジン内部
MAZZUCHELLI:ロングクランク54㎜芯出し加工
クランクケース加工
PIAGGIO Original:アルミベースガスケット2mm
MALOSSI:Oリング、ヘッドパッキン
MALOSSI:172ccシリンダー
MALOSSI:スライドピース
MALOSSI:ピストンリング
NTN:クランクベアリング
PIAGGIO:クランクサイドオイルシール
冷却系
EBP23:電磁非接触型ウォーターポンプ
機械式ウォーターポンプキャンセル加工
ラジエター水路変更
RMS:ウォーターポンプリペア
ヘッドカバー&シリンダーベース
チャンバー用液体ガスケット完全防水シール加工
駆動系
MALOSSI:バリエーター
MALOSSI:ケブラーベルト
KN企画:ウェイトローラー10㌘
PIAGGIO:プーリーフェイス&ドリブンフェイスTGB
NAOX:マウントフルブッシュ
吸排気系
レオビンチスポーツマフラー
KEIHIN:キャブレターPWK28
SJ#45
MJ#132
ニードル3番・真ん中
アルミスロットルスクリュー
キタコインテークチャンバー
HEBO:インテークマニホールド
NAOX:ステンレスエアクリーナーFASTEST
内部キタコパワーフィルター
NAOX:Oilホース
電動燃料ポンプ
負圧シリコンバキュームホース6φ
負圧コック取り外し加工
電装
Hi&Lo Led化、各12000ルーメン
ハンドル周り
バーハンドル化
自転車用ステムハンドルクランプ
汎用ハンドルスイッチ(左側集中型)
ニッシン:マスターシリンダー1/2前後
KOSO:スピードメーター
足まわり
MALOSSI:リアショック24
外装:ブルーメッキボディ