みんカラの皆様、あけましておめでとうございます!
今年も皆さんにイタリアやヨーロッパのリアルな風景、及び人々の生活をお伝えしてまいります。拙文ではございますがお付き合い頂けますと幸いです。どうぞ宜しくお願いいたします!
さて、前回の投稿より1カ月以上経ってしまいましたが、今回は新春スペシャルということでツアー4日、5日目の2日間の模様をまとめてお伝えいたします。
まずは、ツアーのおさらいを。4日目はH地点からI地点を経由してJ地点、5日目はJ地点からK地点のミラノへとなります。この2日間は、カリオストロの城に関係すると思われる場所などは無く、ダイナミックなスイスの自然を堪能することとなります。
昨夜はH地点のブライルという町に泊ったのですが、このあたりはスイスの四番目の公用語と言われるロマンシュ語の話者が多く住んでおります。ロマンシュ語はイタリア語にも似ていることからイタリア語を理解できる人達が多く、宿泊したホテルのオーナーは完璧なイタリア語を話しておりました。
ホテルの部屋からの眺めです。オーストリアのチロル地方とほぼ変わらない風景ですね。
朝8時過ぎにはホテルを出発いたしまして、私と次元の共通の趣味が楽しめるI地点を目指します。
I地点に関係するあるものが写っております。
進んでいくにつれて雪が見えてまいりましたが、残雪ではなく明らかに2,3日以内に降った雪!
まだ9月の初めなんですけど...
そしてついに
NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO !!
なんと、一面の銀世界に!いや~、この景色は想像しておりませんでした。
峠の頂上で、スイス軍がお出迎え。さすが軍隊です、暖かそうな格好をしておりました(笑)。
我慢くらべをしている訳ではありません(笑)。二人とも短パンしか持っておらず、このようなおかしな写真に。右側にいるのが噂の次元です。
しかし、雨ならまだしも雪まで降らせる雪男の次元には参りました。ちなみに次元は本厄です(笑)。
寒すぎて凍え死んでしまいそうでしたので、写真を撮ったらすぐに出発、この峠の向こう側は
続カリオストロの城ツアー(暫定)、その2で通りましたサンゴッタルドトンネルの真上に位置する、アンデルマットという町になります。
下っている途中、偶然にもこのような写真を撮ることが出来ました。人生の多様性を表現した一枚になったかと(笑)
雲の下に見えるのがアンデルマットです
アンデルマットを通り過ぎまして、インターラーケン方面に向かうことになるのですが、インターラーケンに向かうにはルートが2つあります。一つは高速道路を使い峠を迂回するルート、もうひとつは私の好きな「細い道」(笑)を通り峠を越えるショートカットルート、勿論ショートカットルートを選びます。
奥に見える峠を越えていくはずでしたが、なんと雪の為に通行止め!仕方なく来た道を引き返し高速道路を使ってインターラーケンに向かいます。凡そ1時間ほどでインターラーケンに到着、そこからは一般道で目的地 I へ。
その目的地 I はアイガーの麓、ラウターブルンネンという町になります。アイガーはグランドジョラスの北壁、マッターホルン北壁とともに、登頂困難な三大ルートの一つとして知られるアイガー北壁が有名で、その題名で映画にもなっております(残念ながら私は見ていないのですが...)。
アイガー北壁ルートでの登頂には通常2日はかかるそうですが、なんと2時間28分で制覇したスイス人のダニー・アーノルドさんという登山家がいるのです。以前はYou Tubeに登頂の模様がアップされていたのですが、残念ながら削除されてしまったようです。
ここまで書きますと、「あれ、ミラネーゼさんってアルピニスト?」と思われそうですが、いやいや私はアルピニストでも何でもなく、ただの「鉄ちゃん」(笑)。実はこのラウターブルンネンは、ヴェンゲルンアルプ鉄道(途中でヨーロッパで最も高い位置にあるユングフラウ駅に向かうユングフラウ鉄道に接続)の発着駅で、今回の目的はこの登山鉄道に乗ることだったのです。
ラウターブルンネンに到着
早速「撮り鉄」(笑)。スイスの鉄道はやはり素敵。
撮影も終わり、私も次元も興奮気味に駅の窓口に向かい切符を購入しようとしたのですが、窓口の横に置かれたモニターを見ると、猛吹雪でホワイトアウト気味のユングフラウ駅が映し出されているじゃないですか!標高が高いので雲の上では、などと甘い期待をしておりましたが大外れ....トホホ...
次元と協議の結果、一週間後に別の登山鉄道に乗ることにし、今回は残念ながら諦めることに致しました(涙)。
後ろ髪を引かれる思いでラウターブルンネンを後にしまして今晩の宿泊地を目指します。
宿泊地までは、また一つ峠を越えることに。つーか、晴れてきてるんですけど...(涙)
途中、電気自動車を発見。
ラウターブルンネンから凡そ2時間で宿泊地に到着、正確には宿に向かうロープウェイの駅に到着。
ホテルへは車で行くことが出来ず、歩いて登るかロープウェイで行かなければなりません。
専用駐車場に車を止めて周りをみると、あらら
この子達がお出迎え! アルプスには車好きが多いですね!
宿はこんな感じ
宿からの眺め
夕食はチーズフォンデュを頂きました。イタリアに来て十数年経ちますが、チーズフォンデュを頂くのは初めてです。非常にシンプルな料理ですが非常においしかった!チーズフォンデュはチーズを白ワインで溶かしているのでお酒の苦手な方は酔ってしまう可能性があります。お酒の苦手な次元は「せんちゃん、俺酔っ払っちゃったみたい」と申しておりました。アラフォーのオヤジにフォンデュ鍋ごしに言われると多少むかつきます(笑)。
さて翌日は天候も回復し気持ちの良い朝を迎えられたのですが、立ち寄るところもなくミラノに向けて帰るのみ。せめて昨日この天気だったならと悔やまれてなりません。
宿のオーナーに別れを告げてロープウェイ乗り場に向かおうとした時、オーナーが「氷河は見ていかないんですか?」と私に問いかけてきました。「えっ、氷河?」と聞き返すと、「ロープウェイで山頂まで行って少し歩くと、アルプス山脈で最大のアレッチ氷河がありますよ」と言うではないですか!
見たい、非常に見たい!、昨日の登山鉄道に乗れなかった分をこれで完全に取り返すことが出来るではないですか!
この山の裏手にアレッチ氷河があるそうです。
し、しかし....オーナーの次の一言で奈落の底に落されます。
「ただ山頂の気温が0度近いですけど」
GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAN !
カジュアルな短パンにスニーカーのスタイルで向かったら、下手をすると死んでしまう。わたしと次元が死んでニュースで報道されたら、登山家の三浦雄一郎さんあたりが出演して、「山をなめすぎですね」と解説するに違いない(笑)。
どおりで朝食の時に見かけた宿泊客が皆、アルピニストスタイルだったわけだ。
ん~、致し方ない、アルピニストたるもの引き返す勇気も持ち合わせていなければならん、と自分に言い聞かせて今回は断念することに致しました。次元、すまん、来年私一人で来る(笑)。ところで私はいつからアルピニストに...(笑)。
ここからイタリア国境までの道のりは綺麗な山並みを眺めながらの快適ドライブとなり、晴れ晴れした気分にさせてくれました。
さて、これにて6回にわたってお送りいたしました続カリオストロの城ツアーはおしまいとなります。
もう一度皆様に申し上げますが、あくまでもこのツアーは「暫定」です(笑)。
今年、チンクエチェントで必ずリベンジします。その時は不二子ちゃんと一緒に行きたい~♡!
いや、クラリスかな~(笑)。って、これから必死に探さないと(笑)。
次回はフランス激走編をお送りしたいと思います!
チャオ!