「スタイルはカッコいいけど、不便……」という印象が強いクーペ。メルセデス・ベンツの「CLKクラス」は、そんな反対意見を挟む余地を与えないほどの実力を秘めているのです。
文&写真 K-ON@0823
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デザインと実用性をしっかり両立。
「CLKクラス」は、メルセデス・ベンツが1997年~2009年まで生産・販売したモデルであります。そのベースとなるのは、4ドアセダン「Cクラス(W203)」。ただし、後席ドアを廃止してフロントドアを大型化されたほか、ルーフラインがよりなだらかです。そのスタイリングは、「Cクラス」よりもスポーティでエレガントな雰囲気が強いです。

とはいっても「Cクラス」との外観の違いは見つけにくい。が、最大の違いはベンツのエンブレムがドーンと構えるフロントグリル。ブランドだけでなく若々しさもアピールするので、ワタクシのお気に入りポイントです。所有欲が満たされますね。

それはさておき、「CLK200」のパワートレーンは1.8L直列4気筒スーパーチャージャーと5速ATの組み合わせですが、昨今のトレンドを考えるとやや古臭い。気になる燃費は8~10km/リッターと良くはないです。ちなみに、3.5L V6に7速ATを搭載する「CLK350」のほか、6.2L V8をもつ「CLK63 AMG」もラインナップを飾っていました。

ところで、クーペの弱みと言えば、後席の居住性でしょう。もちろん、「CLKクラス」も例に漏れず、前席背もたれを手動で倒す必要があり、乗降性はイマイチ。ただし、座ってしまえば、「Cクラス」同様に、頭上と足元のスペースにはゆとりがあります。さらに乗車定員は4名のため、フル乗車時でも窮屈な思いをさせません。
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「ひと×クルマ×自然」の三位一体感。
運転席に座ってみると、着座位置の低さとシートのサポート性にスポーティなキャラクターを意識させられます。「Cクラス」とほぼ同じボディサイズのため扱いやすいです。むしろ、4人乗車のため、後席中央にヘッドレストがなく後方視界は良好。ただ、ドアミラーのサイズが小さく、左右確認の際はちょっとだけ注意が必要です。
アクセルとブレーキの踏み込みに対するクルマの反応は素直。排気量は小さいですが、急こう配の坂を除けば、普段使いでは十分。自動車税や燃費を考えると、V6への思い入れや憧れがなければ、直4を選択した方が合理的なのでは。ただし、パワーや音に特別感はありません。
肝心の乗り心地は、クルマが上から押さえつけられているかのようです。路面の凹凸に対して強めのショックはありますが、ヒョコヒョコと上下動を起こすことはなく、体勢をすぐに立て直します。足回りやボディ剛性のおかげで、直進安定性のほか、コーナーもフラットな姿勢で駆け抜けていけます。

ここまで書くと、「ありふれた輸入車じゃん」と思われてしまうでしょう。しかし、「CLKクラス」には驚きの魅力があります。多くのクーペが固定式リヤウインドウですが、「CLKクラス」は開閉可能なのです。しかも、Bピラーがないので、すべての窓を開けたときの爽快感はオープンカーのそれに匹敵します。

屋根のおかげで直射日光や風の巻き込みの影響は少なくオープンカーよりも快適、シートヒーターを使えば露天風呂に入っているような感覚です。もちろんオーディオが損なわれることもなく、アニソン掛け流しのドライブを満喫しております。
CLKクラス徹底チェック(エクステリア編)
CLKクラス徹底チェック(インテリア編)
CLKクラス徹底チェック(うれしい装備編)
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(あとがき)
昨日、かねてから楽しみにしていた「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語」が公開されました。
当然、ワタクシも観に行きましたよ(*^_^*)
ちなみに特典は「さやか&杏子」でした。本当は「アルティメットまどか」が欲しかった……
ところで、他にも多くの映画が公開されましたが、チケットが売り切れたのは「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語」のみ。
まさに正真正銘の「大ヒット!!」「絶賛公開中!!」「満員御礼!!」であります。
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若者とクルマの社交場として「
とある世代の車趣味人」を開設、メンバーを随時募集しております!!
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試乗レポート | クルマ
Posted at
2013/10/27 16:16:31