時刻は夜の21時。明日は会社休みなので秋の夜長をどう過ごそう? と考えておりました。ゆっくりするのもいいし、友人を誘ってみるのもいいし。・・・そこでふと思ったのが深夜ドライブ 突然夜ドライブがしたくなる事ってありますよね? でも目的地はどこがいいかな・・・と思案。
「そうだ星を見にいこう!」何の脈絡もなく思いつきました。
ドラマや映画なんでもいいですが、夜の1シーン。空いっぱいに広がる星々と、くっきりとわかる天の川・・・ よし決めた、行くぜ!!
さっそく大急ぎでぐぐって見つけたのがこれ
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関西の星見スポット(リンク)
この地図を見て
護摩壇山を目的地にしました。奈良と和歌山の県境にある1300mの山で、車で上までいけます。標高1300mというとかなり高い山なのでさぞかし綺麗な星空が堪能出来るでしょう・・・
星見スポットは夜ドライブに最適・・・というより実は逆で、基本、星見スポットは車以外に行く手段がありません。「星が綺麗に見える=標高高い、周りが暗い=都市から離れている」 という事で真夜中の山奥に向かうには自家用車くらいしかないわけです。ちなみに季節的には夏より冬の方が空気が澄んでいるので観察しやすいのですが、こういった場所は冬は雪で通行規制がかかります。その点今の時期はお手軽なわけです。都市から離れるってのはちょっとやそっとの距離ではなく、ガツンと距離がないと大都市の光は簡単に届いてしまいます。さすがに和歌山までいけば大阪の光も届かないでしょう。(ちなみに天文マニアでは街の光を光害と呼ぶらしく、綺麗な夜景もマニアにとってはタダの邪魔者のようです)
・夜ドライブのわくわく感ヽ(´ー`)ノ まずは給油 目的地周辺にガソリンスタンドは皆無なので満タンにしておきます。
・奈良県に到着。コンビニにて飲み物と眠気覚ましガムを調達 ここからがいよいよ本番です。
・ここで今回の経路に関して記載しておきます。
■広域MAP ルート的には京都→奈良→高野山→護摩壇山(ごまさんスカイタワー)となります。
・携帯のエリアMAP 現地は圏外です(;´Д`) GPSは使えるので、iPhoneアプリのナビエリートのナビ機能に問題はありませんが、現地での調べ物や通話に困る事になりそう。
※注意点 GoogleMAPなどはオフライン利用出来ないので3G電波受けられないとナビ機能としても使えません。(位置は表示されてもMAPデータが読み込めなくなります。ナビエリートはオフラインナビなのでOK)
・周辺MAP 山しかないのが分かります。黄色のラインを南下していく経路。
GoogleMAP
・高野山麓に到着。登り始めてしばらくたった頃の位置。上に時刻が出てますが、ここから到着予定が1:39分という事で1時間以上このような山道を走り続ける事になります。
・随分と走りましたが1台の車もすれ違いません。
・車を運転してるドライバーは酔う事はあまりないと思うのですが、ここまで酷いと車酔いしそうです。同乗者がいる場合は酔い止め薬が必要かも。
・人気がなさ過ぎなので、ところどころに看板があったりするとほっとします。
・山道をがんがん登っていくと、何の脈絡もなくいきなり大きな寺が出現するのでびっくりしました
・高野山頂到着~ ここは小さな街になっていてお寺がたくさんある宗教都市です。この時間開いている店は一件もありませんが自販機はあるので小休止くらいは出来ます。
・この時間のドライブの醍醐味なんですが、車のメーター類の淡い光を見ているとなんとも幻想的な気分になれます。
■護摩壇山
本命の護摩壇山に入ると先ほどと同じような山道が続くんですが、道路上に頻繁にシカが出てくるので怖いです。(牽いてしまうと車が壊れます。それだけならいいですが山奥で怪我を伴う事故したら、人気もなく携帯も通じないのでやばい事に・・・ ドライブウェイなので快適なワインディングですがスピードは出せません) 護摩壇山に入って2台の車とすれ違いましたがシカとは10匹以上すれ違いました。夜行性なので普通に道路上を歩き回ってます(;´Д`)
■ごまさんスカイタワー到着
写真取り忘れました(;´Д`) 昼間の風景はこんな感じ(
google画像検索より拝借)
このブログ書きながら情報を見ていると、バイク乗りが結構集まるみたいですね。これからの季節紅葉と大自然を楽しむにはよさそうです。今度は昼間こよう!
■・・・・で星は見えたの?
星空の写真が撮影出来れば良かったのですが僕がもっている機材では撮影が出来ず携帯カメラではしょっぱい絵しか撮れなかったので断念しました。
Google画像検索 「護摩壇山 星」
星空・・・凄いです。高野山入るまでは(大阪南部)夜空を見上げても、星が数個しか見えませんでした。「今日は、くもりだったか・・・天気予報では晴れなんだけど??」と思っていたのですが、くもりでもなんでもなく、単に光害であった事がここに来るとわかります。都会の光がいかに星空観察の邪魔になっているか思い知りました。 オリオン座1つとっても見え方が全然違います! 京都や大阪で見るオリオン座は、単なる数個の星が集合しているだけですが、ここで見るとオリオン座の中に別の星や、星団がいっぱい詰まってます! 天の川も、上から下までラインがきっちりと繋がって見えます。京都市内じゃ星団なんて肉眼じゃほぼ見えないですが肉眼で観察出来ます。しかし超絶山奥にやってきて星明かり以外まったく光のない中ぼーーっと夜空を見上げていると何とも言えない満足感を得られました。 ただ残念な事もあって、ここまでやってきても北(大阪方面)の空は明るく都会の光が届いて邪魔をしている事がわかります。
■注意点(というか今後の自分の課題)
・日程について
今回はたまたま新月期でしたのでラッキーでした(新月=月が水平線下なので見えない) 月が出ていると、月自体が非常に明るいので他の星は見えにくくなります。天気予報は勿論ですが、月の動向も日程を組むのに考える必要があります。
・肉眼と望遠鏡(双眼鏡)では見え方が全く違う
上の写真でみると凄い写真が上がってますが、肉眼ではそこまで見えません。最低でも、低倍率(x2程度)で良いので口径(レンズ)が大きめの天体観測用双眼鏡が必要。 事前に持ち込む機器についてはある程度の勉強が必要です。こんな遠くまで来るのですから、肉眼だけでは勿体ないので、高級品でなくともある程度は用意したいところ。肉眼オンリーだとがっかりする人もいるかも。
・防寒具
今10月ですがガチ冬用のダウンジャケット持っていったほうがいいです。秋用のアウターでは寒すぎました。
・地面に敷くものとシェラフ(寝袋)があると寝転がって星空をまったり観察出来る
・近隣に「鶴姫」というポイントがあってそちらにはたくさんの天体観測する人がいる
・・・・というような注意点を書くと、僕がいかにも天体観測に詳しい人間だね!と思われるかもしれませんが、、、実は全部、同じ観測場所にいた天体マニアさんに教えて頂きましたヽ(´ー`)ノ いやもうね、標高1300メートルの深夜の山奥にですね、人が居たんですよ(笑) びっくりしました。一人でプリウスで来ておられてごつい望遠鏡を空に向けて写真撮影されておられました。当たり前ですが周り真っ暗なんで相手の顔も見えないんですよ たった2mの距離なのに。声が聞こえてくるのと、煙草吸ってらしたのでその光が見えるくらいです。お世話になったのに相手の年齢や容姿が全くわからないというヽ(´ー`)ノ その方と一緒に星空を見上げながら星座の解説をして頂きました。ポケットに財布だけつっこんで適当にやってきただけの僕に天体観測の初歩を教えてくれるという非常に親切な方でした。 さらに星座や星の解説はプラネタリウム顔負けの体験でした。 自分も是非女の子を連れていって、ロマンティックに星のうんちくを語ってやろうと固く固く心に誓いましたヽ(´ー`)ノ
Posted at 2012/10/16 15:59:44 | |
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