日本の公務員は、非常に質素だという。国民の税金から給料が出ているという認識があるためか、無駄遣いはできないと、意識しているのもあるだろう。この点、中国とはずいぶん違うようだ。
中国メディアの快資訊は7日、「日本の警察官は冷遇されている」とする記事を掲載した。日本の警察官の仕事ぶりや交番の写真を掲載しながら、「我が国の、労働者よりも待遇が悪い」と主張し、気の毒に感じているようだ。
記事が掲載しているのは、日本の警察官が自転車で、パトロールをしている様子や、制服を着たまま電車に乗っているところ、そして、各地の交番や駐在所の写真だ。記事はまず、「警官が自転車に乗っている」ことに同情し、日本の警察はバイクに乗ることもできず、可哀そうだとしている。記事は、バイクに乗ることができるのは、交通警察だけで、大きな問題が発生した場合にのみ、パトカーを出動させていると紹介した。
これは、日本の警察のことをよく知らずに、偏った見方をしていると言わざるを得ない。しかし、ある意味中国人の感じ方を、よく表しているとも言えるだろう。急速な経済発展を経験した中国では、自転車は貧しい人が乗るもので、その上がバイク、そして、自動車の順に経済力を測る傾向がある。したがって警察のように職権のあるものが、自転車でパトロールするなど、もってのほかだと思うのだろう。これと同じ理由で、記事の中国人筆者は、日本の警察官が「電車に乗って移動し、しかも、空席に座らない」ことにも驚いている。
記事は最後に、日本各地の交番と、駐在所の写真を掲載。「小さくて粗末」な建物で、日本の警察官はどうして、こんなに冷遇されているのかと結んだ。どの写真も日本の日常で、見かける光景であり、日本人からすると気の毒に思うような要素は、特に見当たらないが、中国人にとっては、やはり「メンツ」は何よりも重要なのだろう。
最近では、腐敗撲滅運動が進められていることもあって、公務員がぜいたくをすることに厳しくなってきたが、それでも日本と比べると、中国の公務員は高給取りで、ぜいたくをしているのかもしれない。かわいそうという言葉の裏には、堅実な日本の警察官をうらやむ気持ちと、いくらかの優越感も含まれているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2018-05-10 07:12
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2018/05/10 11:41:38