世界には1万種以上もの、「ぶどう」の品種が存在するとされており、日本にはマイナーな品種も含めると100種類以上あり、主に栽培されている品種は50~60種類ほどだという。日本のぶどうは「味が良い」として、中国の農家の、「目標」となっているという。中国メディアの今日頭条は3日、日本のぶどうはどうして、こんなに人気なのかと問いかける記事を掲載し、中国人の専門家が日本での、視察から学んだことを紹介している。
日本にも、昔から山ブドウが自生していたが、栽培されるようになった最初の、甲州ぶどうのルーツは中国にあるようだ。奈良時代にシルクロードを経て、中国から伝わったとされている。しかし、中国ではぶどうの種類はあまり多くなく、おいしさもイマイチだ。記事の中国人筆者は、日本のぶどうは非常に繊細で、甘くて大粒、口当たりも良いと称賛し、視察から成功の秘訣が分かったとしている。
中国の農家の目標となっている、日本の「ぶどう農家」にはどんな特徴があるのだろうか。記事は、設備が整っていて先進的で、規模が小さいために細かく管理できていると紹介。また、管理や運送、等級分けなど、多くの作業がオートメーション化されているという。これには、政府からの補助や、日本の農業の特徴である、「農協」の存在も大きいようだ。
日本のぶどうは、価格が高く設定されているが、これにも理由があると指摘。日本のぶどう農家は包装や輸送、販売などにこだわりを持ち、質の高いものしか市場に出回らないため、価格は高くなるものの、それだけ栽培に時間をかけられているのだと分析した。
また、土壌の保護に積極的で、生態系を意識しているのも、日本のぶどう農家の特徴だという。強い農薬は禁止し、害虫が増える時期には、害虫防除用ランプを設置したり、草生栽培により生態系の機能を活用していると称賛した。さらに、袋がけによりぶどうの美観を保ち、病気や害虫、鳥、雨風から果実を守り、農薬を直接当てないようにしているとも紹介した。
日本のぶどう栽培の成功は、個々の「ぶどう農家」の努力ももちろんだが、質の高いぶどうを作り、流通させるための、システムが整っていることも大きいようだ。中国のぶどう栽培と比べると格差は大きいものの、日本も一朝一夕にして、ここまでになったのではない。成功している日本のぶどう栽培から学べば、中国も日本のようなおいしい、ぶどうを作れるようになるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2018-07-09 05:12
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2018/07/10 06:27:44