日本の街頭には、数えきれないほどの自動販売機が設置されている。コインを入れてボタンを押せば飲み物やアイス、お菓子などが出てくるという非常に便利な代物であり、今や日本人の日常生活には欠かせない存在となっている。そんな自動販売機が特に密集して存在する場所の1つに、高速道路のパーキングエリアがある。
中国メディア・捜狐は23日、日本旅行で高速道路を利用した際、パーキングエリアの自動販売機の充実ぶりに「ボタンを押せば出てくる24時間営業のファストフードだ」と感銘を覚えたとする記事を掲載した。
記事は、日本観光の中国人ガイドの間で「日本には多いものが3つある。それは自動販売機、パチンコ、そしてお年寄りだ」という話が「お約束」になっていることを挙げ、道路や会社、公園、デパート等あらゆるところに飲み物や食品の自動販売機が存在すると説明。そのうえで、特にパーキングエリアで発見したホットスナックの自動販売機が「本当に便利だ」と紹介している。
高速道路のパーキングエリアには確かに、から揚げや焼きおにぎり、焼きそば、たこ焼きが売られている自動販売機が多く存在する。記事は「みんな自動販売機で買えるなんてウソみたいでしょう。しかも1食23元(約350円)とは、良心的ではないか」としたうえで、お金を入れて希望のボタンを押し、7−8分待つだけで火傷しそうなほどホカホカの商品が出てくるのだ、とその感動を伝えた。
また、一杯ごとに豆を挽いて抽出し、モカやカプチーノ、炭焼きコーヒーといった様々な種類から選ぶことのできる販売機にも注目している。こちらも、サービスエリアではおなじみと言える販売機だ。
記事は、これらの販売機について「みんな大きな驚きを感じるだろう」とする一方で、「このモデルを中国で普及させるのは難しいと感じる」としている。その理由は「今の治安状況では、無人の自動販売機を大々的に普及させるうえでふさわしくない」とのことだ。残念ながら、その見立ては的を射ているのではないだろうか。
記事が「ボタンを押せば出てくる24時間営業のファストフードだ」と紹介した、パーキングエリア内の自動販売機が並ぶエリアは「オートレストラン」という食品提供営業形態の1つだ。深夜早朝など有人店舗やレストランが閉まっている時間、もしくは有人店舗自体がない場所では、ドライバーの空腹を満たしてくれる貴重な存在である。とにかく広大な中国、高速道路にこのような設備が普及すれば、どれほどのドライバーが助かるだろうか。そのためには、安心して無人営業ができる治安環境づくりが不可欠だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C) Sakarin Sawasdinaka/123RF.COM) :サーチナ 2016-09-29 08:19
Posted at 2016/09/29 18:43:59 | |
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