健康な体で毎日暮らすことができるということは言葉で表現できないほど幸せなことだが、中国メディアの今日頭条が18日付で掲載した記事は、日本で医療検診を受けることが中国人の関心を集めていると伝え、その主な理由について説明している。
記事は2020年までに医療サービスを受けることを目的とした訪日中国人旅行客は年間のべ31万人に達する見込みだとし、医療ツーリズムの潜在市場規模は5507億円に達する予測もあると紹介。
一方、中国ではがん患者が毎年増加しており、毎年211万人ががんのために死亡していると紹介。がんは今や中国人の主要な死亡原因の1つであり、その死亡者数は全世界のがんによる死亡者数の4分の1を占めるほどだと伝えた。
つまり中国にはがんの早期発見やがん治療に関する非常に大きな実需があることが分かるが、では日本での医療検診や医療サービスに関心を示す中国人が増えているのはなぜだろうか。記事はこの理由の1つについて、日本では「最先端のがんのスクリーニング検査を受けられる」と説明。例えば、PET-CT検査により1度に複数のがんについて徹底的に検査でき、5ミリメートル以下のがんを発見することも可能であると指摘した。
また、こうして発見されたごく初期のがんであれば、生存率は90%以上に達するとも紹介したが、中国の医療機器では数センチメートル以上の進行がんや末期がんしか発見できないと説明。つまり、日本で医療サービスを受けるか、中国で受けるかによって生存率に大きな差が生じており、それが日本での医療検診や医療サービスに関心を示す中国人が増えている理由であると指摘した。
日本と中国の間には歴史問題が存在するが、中国人が日本での医療を体験すれば本人やその家族の心に日本に対するポジティブな印象が生じるに違いない。こうした医療ツーリズムを通して、できるだけ多くの中国人に日本でがんの早期発見につながる医療体験を提供することは、日中両国が真の友好関係を築くうえで大きく貢献する要素になりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
:サーチナ 2017-01-22 22:12
Posted at 2017/01/26 19:21:15 | |
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