中国では日本人は「真面目な国民性」だと評価する向きがあるが、日本社会で重視されるのは真面目さだけではなく、信用や誠実さも同じように重要な要素と考えられている。日本に比べ、中国では信用や誠実さがあまり重視されていないようにも見えるが、中国メディアの今日頭条は27日、日本社会における信用や誠実さの重要性を紹介している。
まず記事は、日本社会の秩序は人びとの信頼関係や信用、そして人びとの誠実さによって支えられていることを紹介。つまり、日本は中国に比べて「性善説」に基づいた社会運営となっているとした。
たとえば日本のホテルではチェックアウトの際に、ホテル側が部屋の備品がなくなっていないかチェックすることはない。これは日本のホテルが客を信用し、客が備品を持ち去らないことを前提とした対応と言えるが、中国ではチェックアウト時に備品のチェックが行われるケースが多い。備品を持ち帰る客が多く、ホテル側も止むを得ず行っている部分もあるだろう。だが、ホテル側は備品チェックという生産性の低い仕事に人員を割く必要があるうえ、客はフロントで待たされることになり、非常に効率が悪い。
また記事は、日本の食品が安全で、安心して口にできることも「誠実さの賜物」であると指摘。日本では刺身や卵を生で食べても食中毒を起こさずに済むのは、生産から流通、販売に至るまで、関係者が誠実に仕事に取り組んでいるためだと論じた。
ほかにも、日本ではスーパーで買い物をする際にセルフレジがあることや、偽札を見分ける機械がないこと、無人販売所が存在することなどはいずれも「日本社会が個々の人の誠実さによって成り立っている証し」であると主張。日本社会は各々に信頼や信用、誠実さがあることを前提に成り立っているため、人間関係もシンプルで、社会も効率が良いと主張した。
近年、日本を訪れる中国人が増加している。日本の文化を体験した中国人が、自国にも日本のような文化を取り入れたいと思うのだろうが、13億もの人々の意識が変化するにはまだまだ時間が掛かりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2017-11-05 09:12
Posted at 2018/06/16 19:22:52 | |
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