HDR-XR500V使用レポート

ソニーのビデオカメラHDR-XR500V（以下XR500）を購入して約2週間。
ちょこちょことこいつの癖や性格（笑）がわかってきました。

結構やるな、と思ったのが電源関係。
クイック起動をウリにしているXR500は、液晶（もしくはファインダー）を
起こすと電源が入る仕組みになっています。
同じソニー製品であるVAIO ｔｙｐｅ Ｐは、ＯＳをシャットダウンしておい
ても徐々にバッテリー残量が減っていく欠点がありました。

ところがXR500は、待機時のバッテリー減少は殆どありません。

数日前に「残り130分」表示を確認し電源OFF。３～４日後に起動させたら
「残り128分」と表示。これは本当に素晴らしいです。
いざ使おう、と思ったら残り数分でバッテリーが切れそう・・・なんてい
う場面に出会うことは少なそうです。
（ただし、GPSをONにしていると、減りは早いようです）



次は設定関係。
前回タッチパネルで殆どの操作を行なう、と書きました。
設定も当然タッチパネルで行ないます。しかし、ソニーのメニュー形式に
慣れていないのか、どこに何があるか分からずあっちこっちタッチしまく
りです（笑）。
また、動画撮影時に「静止画の設定」に入ると、撮影モードも静止画に切
り替わってしまいます。逆もまた然り。ちょっとしたことなのですが、余
計なお世話かなぁ、と。

設定関係で言えば、ワイドコンバージョンレンズ（ワイコン）やテレコン
バージョンレンズ（テレコン）を装着した際、それぞれに応じた補正をし
てくれるようです。
その設定をON/OFFした時の違いは良く分かりません。

面白いのは、ワイコンまたはテレコンを装着しているとオートフラッシュ
がOFFになります。コンバージョンレンズはカメラのレンズより大きい事が
多く、着けたままフラッシュをたくと機種によってはコンバージョンレン
ズがフラッシュを覆い隠してしまい、「影」が出来ます。
私も良くワイコンを付けたままフラッシュ撮影をし、失敗したことが良く
ありましたので、これは大変便利な機能です。

しかし、これもまた欠点があります。
レンズにはコンバージョンレンズ以外にも、フィルターだけをつけることが
あります。
被写体に応じて青いのを付けてみたり、乱反射を抑えるのを付けたり。
これらは普通、レンズより大きい事はありません。なので、影になることは
まず無いでしょう。

オートフラッシュOFF機能は、レンズ横にスイッチの様なものがあり、ワイ
コンやフィルターを装着するとスイッチが押され、オートフラッシュOFF機
能が働くようです。
じゃあ、設定で殺せないのかと色々見たのですが、そのような設定は無いよ
うです。

フラッシュ撮影をする為に、いちいちフィルターを外すのはとても面倒です。
この件に関しては、ソニーに申し立てしてみようと思います。



総じて、かなり細かい所まで突き詰めて世に出した感がします。
より簡単に、より使い易く、いかに便利に使って貰おうか、と言う設計陣の
気持ちが見て取れます。
しかし、その便利さが仇になる様な所がほんの少しですが見受けられます。
でも、言い換えれば他に欠点らしい所が無いからこそ、見える仇なのかも
知れません。

今度の相棒は、暫く手から離れることは無さそうです（笑）。