「京都舞鶴防災フェスタ2019」
①,
②,
③,
④に続く⑤です。
艦艇一般公開では”不審船キラー”の異名をとるミサイル艇「はやぶさ」の見学もしています。
艦艇番号828ミサイル艇「うみたか」と艦艇番号824「はやぶさ」です。
はやぶさ型ミサイル艇の同型艇、5番艇「うみたか」と1番艇「はやぶさ」が舞鶴基地の所属。
乗艇しての見学は「はやぶさ」のみで行われました。
これまで数々の海上自衛隊艦艇の一般公開見学をしてきましたが、実は2016年にこのミサイル艇「はやぶさ」を見学したのが一般公開見学の初経験でした。 しかも何故か「はやぶさ」とは縁があり
2016年、
2017年、
2018年、そして今年2019年の4年連続で見学してるという。
それでは、ミサイル艇「はやぶさ」に乗艇して見学します。
艇前方にある主砲は76mm速射砲です。
護衛艦が装備している砲とほぼ同じですがシールドが角張った「ステルス型」になっています。
砲塔の中は無人で、遠隔操作により「装填・発射・排莢(はいきょう)」を自動的に行います。
最大射程:約16km、最大発射速度:100発/分 ※元はイタリアの会社の設計です。
お隣のミサイル艇「うみたか」を覗き見る。
同型艇なので同じ兵装の76mm速射砲を装備。 人がいないのでクリアーに撮影。
艦橋に入りました。 (艇でも艇橋という言葉は無く艦橋と呼ぶらしい)
艦橋は、艦を実際に運転する場所で、操舵操縦装置や電子海図装置(GPSナビのようなもの)が装備されています。 荒れた海を高速で走ると揺れと衝撃が大きいため、護衛艦と異なり全員がシートベルト付の椅子に座って勤務しています。
操舵操縦のステアリングを握ってみる。
大きな丸いものではなく航空機のようなハンドルです。
艦橋からデッキに出て、チャフロケットシステム。
チャフロケットは、自艦に向けてロックオン、発射されたミサイル攻撃に対処し、これを撹乱するために用いられる。
12.7mm重機関銃を装着するところ。
艦橋の後方、艇の中程に複合型作業艇がありました。
この複合型作業艇は、海上自衛隊の艦艇に搭載するものであり、合成繊維の基布に合成ゴムを塗布した引布製の浮力体気室とFRP製外板、トランサム板及び甲板が一体に成型された船こくとを接着接合させた複合型船体で作業に要求される装置を有し、船内外を搭載して航走するものである。
全長:約6.30m、全幅:約2.50m、深さ:約0.91m、質量:約880kgf、定員:10名、船用主機:ヤンマーディーゼルエンジン(形式:立形水冷4サイクル・ディーゼル機関、回転数:3600rpm)、速力:約20kt
ミサイル艇の艇尾にある主力の兵装が、90式対艦ミサイル(SSM-1B)です。
こちらはお隣のミサイル艇「うみたか」のもの。(同じです) 人がいないのでクリアーに撮影。
「はやぶさ」の90式対艦ミサイル(SSM-1B)を間近に見上げる。
SSMとは、艦から発射して敵艦に命中させるミサイル。 筒1本の中にミサイル1発を収納。
全長:5.1m、重量:約660kg、射程:100km以上
艦艇、潜水艦、航空機及び陸上から発射可能なミサイルで、敵のレーダーを潜り抜けるため、海面すれすれを飛び、ミサイル自身で電波を発し、敵を捜索・探知して、自己誘導して目標に命中する。
ミサイル艇「はやぶさ」の艇尾に立ち、後方に眺める護衛艦「あさぎり」「まつゆき」「せんだい」。
「はやぶさ」&「うみたか」は海上を速力:44ノット(80km/h)の高速で航行します。
推進装置:ウォータージェット3基、機関:ガスタービン3基、軸数/馬力:5400馬力×3基
高速で航行するために普通の船と違ってスクリューを使用せず、ウォータージェットというシステムを使っています。 これは、船底から大量の海水を吸い込み、ダクトから一挙に噴き出すことにより推進力とする方法で、原理はイカやタコの泳ぎ方と同じです。 また、ダクトの向きにより方向を変換します。
全長:50.1m、最大幅:8.4m、基準排水量:200トン、喫水:1.7m
高速で航行するため基準排水量は200トンと軽量化が成されています。
(掃海艇が全長54mで基準排水量500トン、初代ゴジラが身長50mで体重2万トン)
以上でミサイル艇「はやぶさ」の見学を終えました。 今年もありがとうございました♪
護衛艦「ひゅうが」で実施されてる災害対応訓練はそろそろ終盤を迎えていました。
大型スクリーンに映し出されるLIVE映像を見やる。
血液製剤輸送中。
実際の映像です。
ヘリコプターが護衛艦「ひゅうが」の飛行甲板から飛び立つところ。
京都市消防航空隊のヘリコプター「あたご号」
消火活動の他、災害対応、人命救助や救急活動などでも活躍します。
これで朝から実施されていた災害対応訓練はほぼ終了な感じでした。
海上保安本部のブースを再び訪ねて第8管区の巡視船カードをもらう。
「だいせん」に続いてこの日2枚目となる「おき」もげっとです。 どちらも以前に貰った気がする。
お昼に災害対応訓練が終わって舞鶴基地を出港する巡視船「わかさ」を手を振り見送りました。
午前中に行われた災害対策訓練は終了しましたが、京都舞鶴防災フェスタは午後もまだ続きます。
「京都舞鶴防災フェスタ2019」のブログはさらにパート⑥に続きます・・。